二度のお礼も欠ける
一年中で一番季候も気持ちも良い10月を迎えました。
ところで、今月の法話カレンダーをご覧にいただきますと、
三度の箸は 忘れざる身も
こんな意味ではないかと思います。
欠かすことがあります。
朝と夕、たった二度のことですのに。
決して忘れませんから、結局、如来さまを知らず知らずのうちに
粗末にしている私なんですね。あさましいことです。」
如来さまへのお礼と、三度の食事をすることと、
私は今日の一日を生きているか、ということです。
どちらを人生の中心において生きているのだろうか。
「 食べること 」 が 第一でしょう。
答えが返ってくるに違いありません。
結局は死んで行かねばならないのが人間です。
誰ひとりとして逃れることが出来ないことは、
頭の中では十分に承知しておりながら、
「 食べることが第一である 」 と思っています。
「 二度のお礼が欠くるなり 」 とは、迷いに気づいていることばです。
一言も言い訳していません。
すばらしいことです。
知らせてもらいながらの日暮らしです。
教えていただくことです。 縁に出会えば、
何をしでかすかわかりませんが、弁解や言い訳を
しないですむような、お念仏の生活を
おくらせていただきたいものです。
10月の法語カレンダーの言葉と解説の文章を
有難く味わせていただています。
妙念寺電話サービスへお電話ありがとうございました。
次回は、10月9日に新しい内容に変わります。