第420回 おこころを味わう (1)

  平成13年 2月 8日〜

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
ところで、京都の西本願寺では、1月9日から一週間、
ご正忌報恩講が勤まりました。


このご正忌に、ご門主さまが、ご法話・ご親教を
いただきましたが、その要約が本願寺新報という
宗門の新聞に掲載されました。

そこで、今週と来週二回にわたって、その内容の一部を、
ご紹介します。


「今年も皆さまとご一緒にご正忌報恩講をおつとめし、
親鸞聖人のお徳を偲ばせていただきました。

御影堂の修復工事のために、昨年からこの総御堂で
ご正忌をおつとめするようになりましたが、今年からは、
ご正忌などの法要のときだけ、阿弥陀如来さまと親鸞聖人
さまに場所を入れ替わっていただきまして、御堂の中央で
おつとめすることになりました。皆さまのご感想は
いかがでしょうか。


 さて、一昨年夏頃から「二十一世紀」という言葉を
耳にしたり、口にしたりいたしております。


世界の歴史を百年という単位で、区切って顧みることは、
意味がありますし、また、世界の中の難しい問題を
良い方向へ展開していく、切り替えていきたい、
そういうきっかけにしたいという切実な願いも理解出来ます。



しかし、仏教的に考えてみますと、世紀が新しくなったから
というだけで、人間が変わるものではありません。
どこまでいっても罪悪生死の凡夫であります。
大切なことは、その凡夫が真実の教えに遇って、
日々新たないのちを生きてゆくことです。


世紀の変わり目だけではなく、毎日、時々刻々、
新たな気持ちで、本当に大切なことを思いつつ、
過ごしていきたいものであります。



 なお、私たちの宗門にとりましては、親鸞聖人の
750回大遠忌まで、あと10年ということも大切であります。


皆様のお寺や宗門のあり方、運営につきまして、現状を
正確に捉え、み教えが次の世代に正しく伝わるようにと、
しっかりとした方針を立てて進める必要があります。


皆さま、それぞれの場で対応してくださるよう願って
おります・・・・・」



ご本山・西本願寺でのご正忌報恩講で、
ご門主さまがご法話をいただきましたが
その一部を、ご紹介しました。


来週は、このつづきのご法話をご紹介いたします。
妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
次回は、二月十五日から、今回の続きをご紹介します。