第448回 浄土真実の法とは

   平成13年 8月23日〜

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このところ、浄土真宗とは「どんな教えですか」との質問を
よく受けます。


一言ではなかなか言えないものですが、親鸞聖人が
お書きいただいた、教行信証にはこのようにまとめて
いただいています。


現代語版によると、

「 つつしんで、浄土真宗すなわち浄土真実の法を
 うかがうと、如来より二種の相が回向されるのである。
 一つには、わたしたちが浄土に往生し成仏するという
 往相が回向されるのであり、二つには、さらに迷いの
 世界に還って衆生を救うという還相が回向されるのである。

 往相の廻向の中に、真実の教と行と信と証とがある。


  その真実の教を顕せば、『無量寿経』である。
 この経の大意は、阿弥陀仏はすぐれた誓いをおこされて、
 広くすべての人々のために法門の蔵を開き、愚かな凡夫を
 哀れんで功徳の宝を選び施され、釈尊はこの世にお出まし
 になり、仏の教えを説いて、人々を救い、まことの利益を
 恵みたいと思いになったというものである。

 そこで、阿弥陀仏の本願を説くことをこの経のかなめとし、
 仏の名号をこの経の本質とするのである。』


と、親鸞聖人は教行信証の教巻に書いていただいています。

浄土真宗という教えとは、浄土真実の法というのは、
阿弥陀如来からの二つの廻向。

一つには、わたしたちが浄土に往生し成仏するという
往相が回向されるのであり、二つには、さらに迷いの世界に
還って衆生を救うという還相が回向されるのである。


そして、その真実の教は、『無量寿経』に顕されており、
このお経には、阿弥陀仏の本願を説くことをかなめとし、
仏の名号をこの経の本質とすると言われています。


親鸞聖人の教行信証にはこのように書かれています。 

往相の廻向と還相の廻向、そして南无阿弥陀仏が
教えの本質といえると思います。


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次回は、8月30日に新しい内容に変わります。