第593回 この度の ご縁は

 
平成16年 6月3日〜

妙念寺電話サービスお電話ありがとございます。
全国で布教活動をされている田中道昭先生に、こんなことを聞きました。


お聴聞が始まる前に、代表の方が音頭をとって、「聴聞の心得」を
皆さんで唱和される所があるということを聞きました。

 聴聞の心得とは


一、この度のこのご縁は 初事と思うべし
一、この度のこのご縁は 我一人の為と思うべし
一、この度のこのご縁は 今生最後と思うべし

浄土真宗の教えは 「いつでも どこでも 誰にでも」と言われます。

そこで自分の都合の良いように勝手に解釈している人がいます。

「いつでも」なら、今日は忙しいので明日にでも、いや十年後、
定年を迎えて暇になってから・・・・・。


「どこでも」なら、わざわざお寺に出掛けなくても、ご本山でなくても、
よかろう・・・。


「誰にでも」なら、病気で苦しんでいるあの人の為、悲しい出来事の
あった、あの人の為だろうとなって、自分の為とは なかなか
思いつかないものです。


  蓮如上人は 御一代記聞書の中で (六十三・現代語訳)

仏法に深く帰依した人がいいました。
「仏法は、若いうちに心がけて聞きなさい。
 年を取ると、歩いて法座へ行くことも思いどおりにならず、
 法話を聞いていても眠くなってしまうものである。
 だから、若いうちに心がけて聞きなさい」と。


ところで、何度もお知らせしておりますが
 妙念寺の巡番報恩講は、九月十五日()〜十九日() 
 ご講師は 大阪の 豊島学由先生です。


 豊島先生の著作「喜怒哀楽の声」、掲示板の言葉に 
 こんな言葉がありました。


  念仏者には 日常生活そのままが
   仏道実践の道場になっていく

  欲を主人にすると 不足の人生となり
      仏法を主にすれば 欲は徐々に従う

  親の思うままにならぬ子あり
   子のいうままにしてくれぬ親あり 

 悪意を抱く心に
      善意のことばはとどかない

この度のこのご縁は 初事で 我一人の為
今生最後のご縁と思い、9月の巡番報恩講は、
五日間通してお聴聞ください。

お子さんやお孫さんは勿論、ご親戚にも案内して、
お送りしました葉書に、参拝の方、お手伝い頂く方を
記入して、必ず返信してください。

どうぞ、お聴聞して喜びの人生をお送りください。


妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
次回は、6月10日に新しい内容に変わります。