第629回 いつか私は

 
平成17年 2月 10日~

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございます。
ある本を読んでいましたら、「み仏に抱かれて」という仏教讃歌を
聞いたが 大変にありがたかったと書かれていました。

そこで、今度の勉強会で早速 みなさんと歌おうとCDを探し
ご本山の勤式・仏教音楽研究所から出されている、「日々のうた
念仏」 という新しく発売されたものを求めました。

男性のバスのソロ、女性はソプラノの歌手が吹きこまれた荘厳なもので
これまでの合唱曲にも増して すばらしいものでした。
そして、その中に 新しく発表された現代的な仏教讃歌もありました。
その一つに 「いつか私は」 という曲がありましたので
ご紹介します。

1、いつか私は 風にのり いつか私は 雲になる
  心も体も 消えはてて 空に流れる 雲になる

2、いつか私も 消えてゆき いつか私も 空になる
  煩悩無限の 世を離れ 浄土にむかう 風になる

3、今しこの世に あるかぎり 罪のこの身を 思いつつ
  仏のみ手に ゆだねなむ 仏のみ手に ゆだねなむ

と云う曲です。 (作詞 山崎澍朗 作曲 大谷 千正)

ところで このアルバムのはじめに こんな言葉がありました。

現代の’’安心ほこりたたき,― くちずさみたい、お念仏のメロディー―

ほこりたたき ―  今日、この言葉を知っている人がどれくらい居るのだろうか。
ポンとたたけば、パッとほこりが舞う。そんな感じで、ちょつとした時に口先から
ポロッと馴染みのメロディーが流れでる、

そういう意味らしい。これがお念仏と共にある人ならば、馴染みのメロディーの
代わりに「南無阿弥陀仏」と六字のお名号が出てくる、ということもあるだろう。

そういえば ひと昔前までは、お爺さんやお婆さんが、なにかあると「ナンマンダブ、
ナンマンダブ」 とお名号を称えていた。
これこそまさに 「ほこりたたき」 である。それだけ昔の人の身体には、お念仏が
染み込んでいたということだ。云々

  どうか限りあるこのいのち、お浄土へ向かう風となり、春の風の暖かさ
夏のそよ風のように、人々に喜びを運ぶ毎日でありたいものです。
私の愛唱歌としての音楽、と同じように 南無阿弥陀仏がぱっと出る
そういう日暮をしたいものです。

妙念寺電話サービスお電話有難うございました。
次回は 2月17日に新しい内容に変わります。

発行 本願寺出版社 日々のうた 念仏  R-04A0759JV