第632回 まずは相談

 平成17年 3月 3日 〜

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございます。

早いもので、もう春を向かえ、卒業に進学に就職にと、お近くの方も、
いろいろと忙しいことと思います。


ところで、今年の卒業式には、生徒達の発案で、講堂の正面に大きな
スクリーンを置いて、そこに思い出の写真を映すなど、映像を駆使した
新しい試みが取り入れられているようです。


ところで、お寺の法座でも昔ながらのご法話ばかりでなく新しい試みが
行われています。私どものお寺でも、毎月の勉強会は映像を使っての
法座を開いています。


例えば、正信偈の勉強の時には、正信偈の原文と解説の文章を、一行づつ
出して目でも見て頂けるようにしていますし、妙好人のお話では、生まれた場所や
近くのお寺の写真、伝えられた言葉をプリントだけではなく、大きなスクリーンに
写し出しています。


前回は、ご本山でのご正忌報恩講の様子を写真で、また平成24年の
親鸞聖人の七五〇回大遠忌のご消息の内容なども、この方式でご紹介しました。
特に、ご本山に掲げだれた高札の写真には、感激の声が上がっていました。 

ところで、前回の勉強会では、映像を蓄えているコンピュータが故障して、
大変困ってしまいました。


お話とプリントだけではなく、動く映像に慣れていると、その映像が無くなった、
途端に火が消えたように勢いがなくなるものです。

便利なものに慣れると、普通のことがなんだか不便で物足りなく感じるものです。

この勉強会用のコンピュータに続き、その内容を作るコンピュータも相次いで
調子が悪くなってしまいました。

理由も分からないままにどうしていいのか分からない日が続きましたが、思い切って、
コンピュータを製造した会社で、電話相談に乗ってもらいました。


自分でいくら考えても分からないこと、手引きを見ても分からないことも、電話で
相談して直接教えてもらうと、たちどころに問題は解決してしまうものです。


この経験をして思いました。人間が考えて分かることと、分からないことがあります。
しかし、専門的に指導してもらうと、問題はうそのようにあっけなく解決してしまいます。
このことは、病気は医者に診察してもらえば回復が早いケースがあるように、
人生の問題も当事者がいかに考えても解決しないことがあるものです。


そこは専門家に相談すること、人生については宗教に相談すること、親鸞聖人に、
お念仏に相談すれば、あっけなく解決することも多いものです。


自分で悩み、じっと立ち止まらずに、まずはお念仏に相談してみると、新たな
発見があるのではないでしょうか。


それが宗教の特徴だと思います。     
困ったときは、お念仏に相談すること、それが浄土真宗でしょう。

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
次回は、3月10日に新しい内容に変わります。