第634回 仏のはたらき

 平成17年3月 17日〜

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
平成24 年の親鸞聖人750 回大遠忌のご消息に、こんなところが
あります。

「親鸞聖人によって開かれた浄土真宗は、あらゆる人びとが、
 阿弥陀如来の本願力によって、往生成仏し、この世に還って迷える
 ものを救うために、はたらくという教えです。

とあります。


お浄土へ生まれ、仏のさとりを開くとはよく言いますが、
この世に還ってくる、この世で迷っているものを救うということは、
言葉では分かっていても、なかなか味わえないものです。


しかし、気づかないだけで、よく味わってみると沢山の働きが
あるものです。

私どもの境内の入り口に、ピンクの美しい花を咲かせる梅の木が
あります。

これは、20 年ほど前に植えて頂いたものですが、この花が満開に
なった数日前に、この方の
3 回忌の法要が営まれました。

植えて頂いた方は、この世にはいらっしゃいませんが、その花は
毎年毎年春になると美しい花を咲かせて、多くの人びとを楽しませて
いただいています。


また、ーケ月程前から表の駐車場をはじめ境内をお掃除していただく
方があります。

近くに住まれる方ですが、その方のお母さんも大変に有り難い方でした。

今は亡きお母さんが息子さんと一緒になって、境内をお荘厳しようと
働いていただいていると、有り難く味わわせていただいています。


また、福岡で開かれる予定の「大経の勉強会」がご講師の都合で、
急に延期になり地元の勉強会の方へ参加していました。

そのお陰で、枕経にうかがうのが、深夜にならずにすみました。

月忌参りが変更になると、すぐそこに緊急のお勤めが入ったり、
よくよく味わってみると、法務に携わる問題点の多くは、苦労する
ことなく順調に進めさせていただいています。


因幡の源左さんの言葉にあるとおり、私がしているのではなく、
さして頂いているとつくづく思います。

ようこそようこそと味わえる毎日です。

気づいてみれば、仏さまは多くの人びとを通して、花や木や動物を通して、
時間や空間を超えて、この私を生かし、救う働きをしておられると
感じさせていただいています。

南无阿弥陀仏のお念仏を口にし、聞かせていただくことで初めて
気づかせていただける仏さまの働き、生かされていることを嬉しく
有り難く味わわせて頂いています。


妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
次回は、3 24 日に新しい内容に変わります。