第658回 お医者さんもお念仏

 
平成17年 9月 1日〜

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
浄土真宗のお法を一人でも多くの人に知っていただこうと、
佐賀県の浄土真宗の僧侶のグループ、佐賀伝道懇話会では、
お念仏の教えに生きておいでのお二人のお医者さんをお招きして、
講演会を開きました。


伝道懇話会が発足して20周年を記念しての行事です。
「いのち(生と死)を考えるつどい」、ということで岡山の駒沢小児病院の
駒沢勝先生、それに茨城の宮崎ホスピタルの宮崎幸枝先生のお二人に
お話をいただきました。


医療現場で、死と直面しておいでのお二人のお話は、非常に具体的で
感銘深いものでした。 
お念仏の教えを例えて、私の中には細胞があり、赤血球や白血球が
生きています。
病原菌が入り込めば、白血球は精一杯その勤めを果たし、その一生を
終えていきます。
私が白血球に命令するわけではないのに、自分の勤めを進んで
果たしてくれているのです。


この私は、この地球上に多くの人や生き物と一緒に生きています。
私の中の白血球と同じように、地球に生きる私が、自分に出来ることを
ちゃんと理解して、自分の勤めを、精一杯果たし、一生を終えて行く。


そのことが、理解出来てくると、お念仏の教えも深く味わえるもの。
阿弥陀如来の大きな船に乗っているのに、それに気づかず、
悩み苦しんで、水の中ではなく陸の上で、溺れているのではないか。

といった医学的な観点からのお話や。

講演の後、会場から質問が出て、4歳で亡くなったわが子が、きれいな
花の所に行くといって亡くなっていった。

今、お話を聞いていると、「お念仏しようね」と教えることが出来なかった。
そのことが、悔やまれてならないとの意見が出ました。


これに対して、宗教は他の人のためのものではなく、自分自身のもの、
亡くなった子どもさんのことを心配して悩むことより、その子どもさんのお陰で、
今こうしてお聴聞し、お念仏させていただくことが出来るようになった。

あの子のお陰であったと味わさせていただくことが大事でなないかとの
回答など、布教使さんや真宗の学者さんと、また一味違った、
ありがたいご縁でした。


病院の中で、死ぬことに脅え、痛み苦しみに絶えている患者さんの
すぐ近くにいて、お念仏の生活をされているお二人方の、心強いお話に
接することができました。


本当に尊いご縁でした。
大きな本堂一杯に、参加された皆様、誠にありがとうございました。

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
次回は、9月8日に新しい内容に変わります。