第673回  パスワード

  平成17年 12月 15日〜

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございます。

近ごろ、安全のためということで、パスワード、暗証番号、ID 等と、
使うケースが多くなってきました。


本人であるのかどうかを確かめるために、本人しか知らない言葉や数字を
打ち込まないと利用出来ないようにしたものです。


銀行や郵便局のカード、インターネットを利用する時など、必ずパスワードが必要です。

 ところで、近くの証券会社の通用口の前を通ると社員の人が、ドアの前に立ち止まり、
パスワードを入力して、入って行くのが見られます。

普通の人が勝手に入って来ないように、社員だけのパスワードがあるのでしょう。

マンションでも、訪問する人は部屋番号を打ち込み、中からドアを開けてもらいますが、
そこに住んで居る人は、暗証番号でドアを開けることが出来るようです。


駐車場でも暗証番号が必要なところがあります。銀行のお客様用の駐車場です。
普通の有料駐車場は、出口にカードと料金を入れる装置がありますが、そこは
暗証番号を打つ込む装置しかないのです。


その暗証番号は、銀行の窓口に張り出してあり、その数字を打ち込むと、無料で
利用出来るようになっています。


この無料のお客様駐車場を利用して思いました。
誰でも使うことの出来る駐車場、そのパスワードは銀行の窓口に張り出してあるのに、
ただそれを知らないと、利用することが出来ないもの。



 ところで、浄土真宗は、お念仏、南無阿弥陀仏一つで救われる教えといい、
すべての人のための教えといい、お聴聞が大事ともいいます。


だれでも教えに出会うことが出来るのに、パスワードが分からずに、自分には
関係ない難しいものだと思っている人が多いのではないかと思います。


しかし、ほんの少しの間、お寺の本堂に座り、お聴聞をしてみれば、この私のための
教えであったと分かるもの。


パスワードが南無阿弥陀仏なのか。お聴聞なのか。往生なのか、成仏なのか。
どれが、IDでどれがパスワードなのか。

実は、何も必要なく、誰でも入れるのか。

お聴聞してみれば、他人の為ではなく、この私のための教えだったと、
納得がいくのだと思います。


誰でも、もれなく、救うというお念仏の教え、その入り口はいつも開かれており、
そんなに大変なものではないと思います。


阿弥陀様のお話しを聞き、口に南無阿弥陀仏を称える生活をしてみると、

悩み苦しみの多い生活の中でも、喜びを感じ、生きがいが持て、
人生の目的が分かってくる、誰でも救われる、
すべての人のための教えであり、
実はこの私のための教えであり、充実した人生を与えていただく教えであった。


親たちが残してくれた大きな財産であったと味わえるものです。

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございます。
次回は、12月22日に新しい内容に変わります。