第707回 気づくか 気づかないか

 
平成18年 8月 10日〜

妙念寺電話サービス お電話ありがとうございました。

毎日暑い日が続きますが そうしたなか 壮年会の主催で 境内地墓地の清掃と 
砂入れ、それに 婦人会の仏具のお磨きが行われました。

朝 6時に集合して お勤めをして お聴聞の後 作業に取り掛かりました。
ちょうど 年一度の 市民の祭り 「栄えの国まつり」 が 近くで行われ 歩行者天国や 
花火大会 出店もでて、夜遅くまで 賑わっていますが そうした中に 早起きをして 
多数の方が 参加いただきました。


折角の日曜日 早起きは大変だとのお気持ちがあるかもしれませんが、
浄土真宗の各家庭では 毎朝 毎夕 家族そろって 仕事の前に 正信偈の
お勤めをし、ご文章を聞くのが、蓮如上人以来 数百年伝えられてきたことです。

ですから、私達の先祖も毎朝 お勤めを続けていたことでしょうし、そのことを、
年に一回でも 体験して 朝のすがすがしい中に お勤めすることの意味を
味わってみることも 大事な経験だと思います。



また、自分のお墓だけではなく、境内地全部の草をとり 砂を入れることは
思っているより 想像以上に大変なことです。

この作業を経験したことのない人は 草は生えないもの 砂はひとりでに入るものと、
多くの人の御苦労を感じることが出来ずに いつの綺麗なことが 当たり前に
なっていることでしょう。

それを 自分で体験してみると いかに重労働であり 大変かが味わえて
いままで 気づかなかった ひと様の 御苦労が感じられるようになるのだと思います。

「親孝行したいときには 親はなし」 といいますが、 自分で子どもを育ててみると、
親の苦労が少しは理解できて 有難く思うものですが、気づいたときには すでに 
親は亡くなって しまっていることが 多いものです。


経験し体験して はじめて気づくことも多いものですが、すべてのことを 
経験できるかというと そうはいきません。

聖道門といわれるグループの方々は 直接体験させて 気づかそう
分からそうとされるのでしょうが、浄土門は それを お聴聞、仏さまの御苦労 
仏さまの働き、この私を救うための並々ならぬ御苦労を聞かせていただくことで 
気づくことが出来る、体験しなくても 感動し感謝することが、出来るように
なるのだと思います。

仏さまの働を聞くことで、親の苦労が分かり 多くの人々がこの私のために
ご努力いただいていることに 目覚めていくのだと思います。


それを 気づかせていただくのが お聴聞です。
直接体験するのではなく お聴聞で気づかせていただくのです。
境内地の墓地清掃も そうした味わいが出来るようになるための
一つの体験だと、気づいていただきたいものです。

 作業が終わって 今年は おにぎりと味噌汁、冷奴を 婦人会の人が出して
いただきました。
例年は ジュースやお菓子、それにビールでしたが、参加者が年々増えて
参加人数が予想できないための 一つの工夫だったのだろうと、思います。

たった一日だけですが 朝のお勤めの大きな声を 共に聞き、滴る汗を
ともにすることの有難さを感じる一日でした。
蝉の声にも負けない お念仏の声が 響く朝でした。

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。

次回は 8月17日に新しい内容に変わります。