第728回 賢い主婦は

  
平成19年 1月 4日〜

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。

新聞の全面広告に「賢い主婦はスーパーで 手前に並んでいる 
古い牛乳を買う。」
 とあるのを見ました。

日本新聞協会が実施した、新聞広告クリエーティブコンテストの
最優秀賞は「エコ買い」という作品で、ジェイアール東海エージェンシーの
畑中太平さんの作品です。


大きな牛乳パックの上に、先ほどの賢い主婦はスーパーで 手前に
並んでいる 古い牛乳を買う。

と書かれ、その横に小さく、

「自宅の冷蔵庫に新しい牛乳と古い牛乳があれば、どちらから飲みますか?


古い牛乳からですね。

賞味期限が過ぎて、棄ててしまうのがもったいないですから。

しかし、スーパーでは新しい牛乳を選んで買っていませんか?

新しい牛乳から売れていくと、そのぶん古い牛乳は売れ残ってしまいます。

日本では毎日約2000万人分の食料が、賞味期限切れなどの理由で
棄てられています。


できるだけ、売り場の手前にある古い牛乳を買いましょう。

飽食や贅沢を見直すことで、食料輸送や焼却処分時の環境負荷を
減らすことができます。


ムダを減らして、CO2排出量を減らしましょう。・・・・・

という新聞の全面広告です。

審査委員の講評では、児島令子氏が、棚の奥から新しい商品を取る
という行為は「私もしている」と罪悪感を持った。古い順に商品を買うことが
エコだという視点にハッとさせられた。


制作者個人のフィルターを通して環境を自分ごととして考え、結果、読者に
具体的に実感を持って訴えることに見事に成功している。


審査委員全員、この視点のよさを買った。視点のよさで最優秀賞に
選ばれるというのは、いかにも新聞広告らしくよい。
いかなるテーマでも常に新しい視点があることを信じて、
来年も大いに期待したい。・・・


 と述べておられます。

自分だけのことを考えて生活している私たち、仏さまはそうした私に
新たな発見をさせていただき、自己中心に気づかせることで、真実に
生きるための具体的な行動させていただくのだと思います。


ということは、この広告も、きっと仏さまの働きであり、この私に新たな発見を
させていただいたのだろうと思います。


南无阿弥陀仏を口にするお念仏の生活とは、こうした賢い主婦、
賢い人間として生きていく、方向性を与えていただくものだと味わいます。


人間らしく真実に生きていく道を。

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
次回は、1月11日に新しい内容に変わります。