第742回 呼び声 聞こえたら

 
平成19年 4月 12日〜

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございます。

阿弥陀さまは、すべての衆生に呼びかけて、お念仏を勧めていただいている。
東西南北上下の諸仏が、その阿弥陀さまを、南無阿弥陀仏とほめたたえて
おられると、お釈迦さまはおっしゃっています。     


数多くお念仏を称えることが必要ではなく、親鸞聖人は信心一つ、阿弥陀仏を
信じること一つで、救われると、教えていただいています。


そのことを、親や祖父母から受け継いでおられる方もあるでしょうが、現代は
なかなか家庭の中で伝承されることは、少なく難しくなっています。


そこで、せめてこの信心ということ、南無阿弥陀仏ということ、阿弥陀さまと
いうことを、受け継いでいただきたいと、毎月一回の勉強会をつづけています。


地域のつながりがしっかりしている農村地帯では、地域の世話役や総代さんが
中心になって、こうした会や、法座のご案内をしていただくのでしょうが、地域性が
壊れてしまっているところでは、直接ご門徒へご案内をしなければなりません。


ここ妙念寺でも、その一つで、地域でまとまっているところは、殆ど無く、ご案内は、
直接ご門徒へ、はがきや手紙で行っています。


 ところで、近ごろつくづく思えてきました。すべての人に、ご案内をだして呼びかけを
させていただきますが、南無阿弥陀仏のお話を、阿弥陀さまのお話を、聞こうとお寺に
おいでいただく方は、誠に有り難い方だと感じるようになりました。


ご本人が素晴らしいこともありますが、仏様の呼びかけを素直に聞き、多くの仕事や
さまざまな誘惑に打ち勝って、お寺の本堂に集まってお聴聞いただく方は、本当に
有り難い方だと思います。


 本堂でなかなかお会い出来ない方は、仏さまの呼びかけが聞こえて来ない方か、
あるいは聞こえてはいるが、それよりも重要なことがあると、日常の生活を
優先される方か、今現在の喜びや楽しみや、遊びのことが捨てることができずに、
呼びかけを無視されているのでしょう。



 時々見かけるのは、親の呼びかけに返事をしない子供がいることです。
呼びかけを無視し、反抗し、親の願いに逆らう姿を見ることがあります。


それと同じように、仏さまの呼びかけが聞こえぬ振りをして、無視している方も
あるのではないかと思います。


どうぞ、仏さまの呼びかけが聞こえたら、南無阿弥陀仏と返事をして、お寺からの
案内があったら、仏さまのお誘いだと思って、忙しさを振り払って、お聴聞くださるよう、
お待ちしています。


親の呼び声に、素直に返事をして、親の一番喜ぶことが何かを確かめて
いただきたいと思います。


妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
次回は、4月19日に新しい内容に変わります。


         


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