第744回 スペースができました

 平成 19年 4月 26日〜

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。

こんなパンフレットを頂きました。

大切なものを入れるためのスペースができました。

という、表題のもので、定年退職を迎えられた方へのお誘いのしおりです。


仕事

「効率を高め、無駄を省き、収益を上げる」
頑張った、働いた・・・・

「達成感」も確かにあった。
「成果」という名の数字が並ぶ。
ノルマ上昇カーブを描くグラフ・・・・

「どこに私はいるのだろう?」ふと思うこともあった。


名刺

何度か作り変えてきた名刺。
「役職、昇進、出世」そんなに執着してきたつもりはない。
でもそれは「喜び」でもあった。

今、新しい名刺がないまま、
古い名刺を捨てている・・・・。

「肩書のない わたし・・・それもまあいいか!」ふと思えてきた。


定年

ぽっかりと穴が開いた、というか心の中に隙間ができた。
結構、大きな隙間のような気がする・・・・。
「虚脱感とか虚無感」というのだろうか。
なぜか少し「安堵感」も感じる。

合理性や結果だけを求めることなく
「この隙間を埋めてくれる、なにかを探してみたい」と思う。


スペース

ありのままのわたし。
名刺交換のいらないつきあい。
ゆとりを楽しめるゆたかさ。
大切なものを入れるためのスペースができました。

スペースがあればこそ満たしてゆける。
満たされてゆける・・・。


 いままでは、あまりに多くのことが心を埋めていましたが、ようやく
大切なものが入るスペースができたのではないでしょうか。


ほんとうは自分にとって必要なスペースであったはずです。


「一度近くのお寺を訪ねてみませんか?」いのちの温もりがきっと
満ち溢れてきます・・・。


そんな あたたかな営みの場がお寺なのです。
そこには阿弥陀さまに照らされ包まれ、ともに活き活きとあゆむ 
たくさんの朋(なかま)がいます。


心の奥底から頷き合うことができる あなたの居場所です。

ようこそ出遇うことができました・・・・。

喜びや悩みを語り合いながら、「ともにいのちかがやく世界へ」
あなたもいっしょに生きて往きませんか。


「お寺を訪ねてみませんか?」お待ちしています。

という内容です。



是非一度、是非是非、気軽にお寺を訪ねていただきたいと思います。

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
次回は、5月3日に新しい内容に変わります。


           浄土真宗本願寺派/基幹運動推進本部編集
                        共にあゆむvol 67より



         


           私も一言(伝言板)