第746回 アンパンマン

 平成19年 5月10日〜

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。

お参りの途中 ラジオを聞いていましたら、アンパンマンの作者への
インタビューを放送していました。

子供たちに人気の漫画で アンパンの顔をしたスーパーマンの物語です。
それも 幼稚園や保育所に通う小さな子供たちのヒーローです。

登場するのは アンパンマン、カレーパンマン、ショッパンマン
じゃむおじさん、などとの正義の味方と いつも悪いことをする
バイキンマンなどです。

この漫画の作者は 1919年、大正8年に 四国・高知県生まれの
やなせたかしさんで 昭和16年には 徴兵されて 中国大陸で終戦を
迎え
  帰国 高知新聞の記者やデパートの三越の宣伝マンの経験もされた方と
言うことです。


アンパンマンは 食べ物がなく飢えている子共がいると 自分の顔である
アンパンをちぎって 与え助ける スーパーマンということで 作者の
やなせさんは
 正しいことをするときは 我が身を削ってしかできないもの。

正しいことをすると 必ず危険がともなうもの 例えば 禁煙電車の中で
たばこを吸っている人がいたら 注意すると 殴られたということを聞く
だから 注意するのは やめておこうというのではなく 殴られることを
覚悟で 言うべきことは言い やるべき事をやるべきである。

アンパンマンも 自分をちぎって ひもじい人に与える それが 本当の
ヒーローであると おっしゃっていました。

また いつも悪い事をするバイキンマンが 子供たちに人気が有るのも
この世の中は ばい菌を全部無くしてしまえばいいというものではない。

ばい菌と戦い バランスをとっていくことで 健康が保たれている。
今 抗菌グッツという すべてのばい菌を 無くそうとしているが
それは 返って 人間を弱くするものであると 嘆いておられました。

この話を聞きながら 仏さまの働きと同じではないかと 思えてきました。

すべての人を救うために 我が身を削って 働き続ける仏さま。
悪を排除してしまうのではなく 悪を犯してしまう者も なんとしても
救わねばならぬと 働きかける仏さま。


アンパンマンの作者はまた 「手のひらに太陽を」という子どもの歌の
作詞者であることも、知りました。


    ぼくらはみんな生きている  生きているから歌うんだ
  ぼくらはみんな生きている  生きているから悲しいんだ
  手のひらを太陽に すかしてみれば  
  まっかに流れるぼくの血潮(ちしお)
  みみずだって おけらだって  あめんぼだって
  みんなみんな生きているんだ  友だちなんだ


 という歌です。


そして 「アンパンマンの歌」 というのも 作詞されており
「アンパンマンのマーチ」には

  そうだ!嬉しいんだ生きる喜び  たとえ胸の傷が痛んでも
  何の為に生まれて 何をして生きるのか
  答えられないなんて そんなのは嫌だ!
  今を生きることで  熱いこころ燃える
  だから君は行くんだ微笑んで。
  そうだ!嬉しいんだ 生きる喜び
  たとえ胸の傷が痛んでも。
  嗚呼アンパンマン優しい君は 行け!皆の夢守る為


まるで 仏教音楽を聴いているようです。

お孫さんとご一緒に 

   何の為に生まれて 何をして生きるのか
  答えられないなんて そんなのは嫌だ!
  今を生きることで  熱いこころ燃える


と歌ってみては いかがでしょうか。

何のために生まれ 何のために生きるのか
お念仏の生活は それに 気づかせていただけるのです。

妙念寺電話サービス お電話ありがとうございました。
次回は 5月17日に新しい内容に変わります。

         


           私も一言(伝言板)