第755回  習 慣

 平成19年 7月12日〜

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。

人間は 小さいところが気になるもので、指先の小さな怪我とか
歯の痛みとか 大切な小物を落としたとか そのことだけに
気持ちがいって
 なかなか仕事がはかどらないことが 多いものです。

そうしたことが ないようにと かかりつけの歯医者さんは 定期的に
診察をしていただきます。
2ヶ月から 3ヶ月に一回 日時を決めて 見ていただきます。

検診の結果 今回は あまり良い点数がいただけませんでした。
合格 一歩手前ということで 問題のあるところを 記していただいた
結果表は 真っ黒で 悪いところがいっぱい記されています。

歳を重ねると 歯の骨が細くなって 歯と歯の間には 隙間が出来る
ものだそうです。


しかし、日頃ちゃんと歯磨きをしないと 歯茎が はれて その隙間を
埋めているために
 食べ物が 挟まることもなく いっけん 快調の
ように思えます。


しかし、それは 歯石がたまるとか 歯茎の病気になるとか 実は 
問題が多いのだと
 いうのです。

この先生は 歯磨きは 歯ブラシを横に動かして 歯を磨くのではなく、
爪楊枝で
 歯と歯の間を掃除するように 歯ブラシの先を  縦に入れなさい
と指導されます。


ところが 何十年と 靴を磨くように 横にブラシを動かす習慣が出来ており、
縦にと言われても なかなかうまくいかないものです。

先生の指導の通りにしばらく続けてみると だんだんと 歯と歯の間に
隙間が出てきて
 食事の後には 必ず 歯を磨かないと 物が挟まって 
気持ちが悪いものです。


習慣というものは 怖いものです。いくら 指導されても 悪い習慣は 
なかなか
 改まらず、そして 物でも挟まってくれないと 気持ちが悪く
ならないと 歯磨きを忘れてしまう 私がいます。


お念仏の生活も まったく同じではないかと思えます。

気になることや 問題が起こらないと ついつい 忘れている私です。 
大きな 悩みや 問題が起こらないうちに 毎日毎日 お念仏の生活を
続けていくと この人生は もっともっと豊かなものへと 変わっていく
のだと思います。


歯と歯の間に 物が 挟まらなければ 歯磨きをつい忘れてしまう私。

平穏だと ことがおこらないと お念仏を忘れている私 どこか 
共通のところが あるように思えます。


朝一回の 歯磨きではなく 三度三度食事の後の歯磨き、
 朝一回のお参りやお念仏だけではなく 何かにつけて 
お念仏を味わわせていただく習慣をつけて 健康で 豊かで
 生きがい多い
毎日を送らせていただきたいものです。


妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
次回は 7月19日に新しい内容に変わります。

         


           私も一言(伝言板)