第766回 私を救ってくださるのは

 平成19年 9月 27日〜

妙念寺電話サービス お電話ありがとうございました。


ところで 仏教は お釈迦さまが説かれた教えであるので、どの教えも みな同じで あるように 
考えている方があります。


仏様と聞いても それぞれに違ったイメージをもって 受け取っておいでなのではないかと 思います。

お釈迦様 阿弥陀様 みな仏様ですが どう違いがあるのかよく 分からないという方もあります。


お釈迦さまは インドにお生まれになった方で さとりを開かれた方、目覚めた方で 数多くの教えを
説かれました。 いまその教えは
 お経として、伝えられています。

お釈迦様は悩み苦しみを持つ人々の 問いに答えて その質問をした人の 能力に見合って
84000の法門といわれるように 多くの教えを説かれています。



その大半は 努力することで問題が解決する さあ頑張ろうという 趣旨の教えが多いようです。

  ところが 親鸞聖人が これこそが私のための教えと味わわれた 仏説無量寿経をはじめとした 
浄土三部経は 表面的には
 あなたが努力すれば あなたは自分で問題を解決する方法があると
説かれているように見えますが 人間の力を超えて 仏様の方から先に この私を救うという
私の理解を超える、阿弥陀如来の救いの教えが説かれていると 示してくださいました。

そして お釈迦さまが本当に説きたかったのは すべての者が完全に救われる この 阿弥陀如来の
教えであると。


阿弥陀様は すべての人が救われる理想の国を作りたいと 210億の仏様の国をつぶさに見て、
それに満足できずに
 48の願いを建て 厳しい修行のすえ お浄土を完成されました。

ですから 多くの仏様がいらっしゃるものの 無条件ですべてのものを 救うという 仏さまは 
阿弥陀様以外は いらっしゃらないということです。


そして すべての仏さまは 阿弥陀様のその働きを褒め称えておられると お釈迦様は説かれます。

阿弥陀如来こそが 完全な仏であると。


南無阿弥陀仏というお念仏を信じ口にするものは 一人残らず お浄土に生まれさせ 阿弥陀如来と
同じさとりを開かせ 
 阿弥陀如来と同じ能力を 身に付けさせ 人々を救う働きをさせるのだと 
お釈迦様は説かれています。


ですから、数ある仏様のなかで 阿弥陀如来とその教えに 出会ってお浄土へ生まれられた方だけは 
すべての人を
 救うことができ、そのほかの多くの仏様は 特別に選ばれた者 能力ある者 努力出来る人
だけしか 救うことが できないという 不完全な仏様であると言われるのです。

同じ仏様でも この私を救っていただくのは 南無阿弥陀仏の 仏様だけ そこがよく分からずに 
仏様ならみんな同じ働きだろうと
 思っていると、真実の教えに出会えず すれ違って このたび
空しい人生を送ることに
 なるのだと 思います。

数ある仏様の中で この私を救っていただくのは 阿弥陀さまと
 阿弥陀様の教えに出会って 
仏の仲間になられた方々だけです。


間違って 条件付きの仏様を頼りにして、意味のない努力をして 自己満足に酔いしれないよう、
条件付きの仏様と
 共に歩かないようにしたいものです。

この私を救っていただくのは 阿弥陀如来 南無阿弥陀仏の仏さまだけなのです。
南無阿弥陀仏の教えだけなのだと 親鸞聖人は 教えていただいています。

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
次回は、10月4日に新しい内容に変わります。

         


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