第774回 健康第一と言うけれど

  平成19年 11月 22日〜

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。

「健康が第一ですね。健康でなければ 何も出来ない。健康であれば 何でもできる」と 
おっしゃる方に出会いました。


そして「宗教など もう古いですよ。誰も相手にしていませんよ。 自分もお墓参りだけはするが 
お寺にはいったことがない」と、おっしゃる方でした。


時間がなく 話は そこまででしたが、今度お会いしたら その方に

「ところで 健康で何をするのですか。」と聞いてみたいと 思います。

その方は 健康のために 毎日歩くことに生き甲斐を持っておいでのようで、歩くことを 
さかんに勧めていただきました。


健康であれば 旅行も出来る 遊びにもいける 美味しいものも食べれる、何でもできると 
自分の欲望を満たすことに 生き甲斐を感じておられる方が沢山いらっしゃいます。


多くは年配の方で これまで仕事で忙しかったので、これからは 楽しみながら人生を送りたいと
いうことでしょうが、でも、はたしてこれで豊かな人生といえるのでしょうか。


 お釈迦さまが仰るには すべての人を救いたいと 一人の国王が思い立ち、苦労して苦労して
一人残らず 救うには すべての人に働きかけることが出来る仏にならねばと 音の仏さまに
なられたのが阿弥陀様だと。


南無阿弥陀仏という 耳に聞こえる仏となって すべての人を救いたいと願われ 実現したのだと 
お説きくださいました。


俵万智さんの短歌に

  「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ

これは お寺の書道教室の方が 展示会を開かれた その中にあった一つです。

寒いねという言葉が 帰ってくる温かさ。
これと同じように 南无阿弥陀仏も 自分で言い 自分で聞こえる 
「あなたと一緒にここにいて あなたのことを見守り 必ず救う」という阿弥陀様の呼びかけと
思います。


  「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日

俵万智さんの代表作ですが、一生懸命に作ったサラダを褒めてもらって うれしくて 忘れない。
また もっとおいしいものを作ろうと 喜ぶ姿。


南無阿弥陀仏も 阿弥陀様が 「よく頑張ったね このままでいいんだよ  いつもいっしょだよ」との
やさしい呼びかけの 励ましの言葉だと 思います。


自分のことよりも すべての人のためと 頑張られる阿弥陀様に もっともっと 喜んでもらおうと 
今やれることを 精一杯 励むことができるのです。


元気で 何をするのか それは わが身を喜ばせるだけではなく、阿弥陀様が喜ばれるようなことを 
南無阿弥陀仏とともに 私も手伝っていく それが 人生の喜びだろうと 思います。


妙念寺電話サービス お電話ありがとう ございます。
次回は、11月29日に新しい内容に変わります。

         


           私も一言(伝言板)