第781回 電子顕微鏡 

 平成20年 1月 10日〜


 寒い北国は 冬休みが長く 夏休みが短いもの 北海道に住む 子供たちが
訪ねて来て、どこかへ出かけようと 武雄市にある佐賀県立 宇宙科学館へ
いきました。


佐賀の子供たちはすでに 新学期が始まっており 幼稚園の子供や大人たちだけ 
まるで貸し切りといった状態で、月世界の重力の体験や プラネタリウム、それに
電子顕微鏡の実験など数々の貴重な体験ができました


電子顕微鏡というと 大きな装置というイメージでしたが 今は とてもコンパクトで
その取り扱いも 想像以上に とても簡単なようでした。

小型の冷蔵庫程度の大きさの機械が デスクトップの普通のコンピュータに接続されており、
有明海の泥の中に住む生物や髪の毛などを その倍率を 上げていくのも 子供たちに
体験させていただき 興味深く見ることができました。


  ところで 野原に出ると着物にくっ付いてくる雑草の種があります。
どうして 布にくっ付くかも 電子顕微鏡で拡大してみると その原理がよくわかります。
その植物を真似て人間が作った マジックテープなどを見せられると 宇宙や自然の方が
進んでいて、人間は まだまだほんの少ししか理解できておらず、これから 少しづつ
その偉大な能力が分かってくるのだろうと 思えました


また 植物の種子などを拡大したものを見ると その形といい その組織といい 
本当に美しく 精密に出来ているのに 驚かされます。


  この私自身も 自分のことだから 分かっているつもりで 実はまったく分からずに
いるのだろうと 思えてきました


先輩たちは それを なんとか分からせて人間らしく生きてほしいと次の世代のために
いろいろと工夫して伝えようとしたのが 科学であり そして 宗教であったと 思います。

目で見ることは 信じられますが 現在まだ 目に見えないことでも すこぶる精密に
人間は出来ているものだろうと思います。 
それを何とか知らそうと して お念仏の教えは説かれたのだと思えます。


阿弥陀如来は すべてのひとを 救おうとし やがて お浄土に生まれさせ仏の悟りを得て
仏として働かせるという こと それを信じることが出来れば もっと もっと私は能力を
発揮できるのでしょう。


生まれた時から持っている潜在的な能力を 十分に発揮できるとき 私の人生はもっと意味深く 
喜び多きものとなるのでしょう。

それを導いてくださるのが
 南無阿弥陀仏の働きです。
お念仏に出会えない人生は もったいない人生といえましょう。


今は まだ 目には見ることはできませんが、私たちが持っている 潜在的な能力を開発していけば 
きっと意味ある喜びの人生が送れるのに まことに残念なことです。


どうか お念仏に出会って 真実に出会っていただきたいものです。そして
この能力を 精一杯発揮して 生きていけるようになりたいものです。

 次回は 1月17日に新しい内容に変わります。


         


           私も一言(伝言板)