第790回 注意していたつもりでも

 平成20年3月 13日〜

妙念寺電話サービス お電話ありがとうございます。

 どうも ぼんやりしていることが多いのか このところ車の事故を何度も
起こしています。 それも 道路ではなく 自分の駐車場とか 
壮年会のスポーツ大会の会場の駐車場などです。

赤い代車に乗って出かけたお参りさきで、「どうも不注意で」と
反省の言葉をいうと 「人身事故でなくてよかった、事故ですから
こちらだけの責任ではないですよ」と やさしく励ましていただきますが、
このところ 全部 こちら側だけの責任です。

運転にあまり自信がないので 特にバックが問題なので カメラで
後方が見えるようにしてもらっていますが、今回は 前進で失敗しました。

急いで降りて またすぐ出かけようと、エンジンを切らずに 駐車したものの
パーキングにせずに降りたようで、足を外すと前進し はじめ 
慌ててブレーキを力いっぱい踏んだつもりが 実はアクセルだったという 
大変な失敗です。

よく、立体駐車場の二階から 飛び出したとか コンビニの中に飛び込んだと
いうニュースを見ますが、これは 他人ごとではないとつくづく思いました。

かたくなに拒んでいたオートマに乗り始め、少し慣れはじめたことの 恐ろしさです。

ところで、修理中に借りていた代車には 後方を確認するカメラがありません。
便利さに慣れてしまったことで 怖くてなかなかバックできず 困りはてました。

何気なくテレビのコマーシャルを見ていましたら、今は 後方だけではなく
俯瞰ショットというか 真上から 見降ろした画面を写しだすものが
あるようです。

まだ車体の高い車だけのようですが ワイドレンズの 数代のカメラを設置して 
それを合成して あたかも上空のヘリコプターや屋上からのカメラのように
自分の車の位置が 確認できるものが 売り出されているようです。

 少々こじつけのようですが 世間の価値観だけで生きているのは 自分の眼と
自分の経験 自分のカンだけを頼りにしている 運転のように思います。

自分の目に加えて 後方や 上方からの映像を 見ながらの運転や駐車は 
安心感があるものです。


それが ことによると 先輩たちが伝えてくれた 別の価値観だろうと思います。
天気予報も交通情報も 聞くのと聞かないのとでは 大きな違いがあるものです。

便利な機械や便利な情報 ちゃんと活用するのか 無視するのかで
大きな違いがあるようです。


 それと同じように 釈尊をはじめ 多くの智慧ある人々が蓄積し
伝えていただいた 人間が人間らしく生きる方法を 受け取っていくのか
無視するのか、人生も大きく違ってくるようです。

お寺からの法座のおさそいは 事故にあわないよう 怪我をしないように
努力しても 失敗してしまう 私のために、病気になっても 老いを迎えても 
命が終わろうとしても、決して慌てずにすむように 先輩たちが 残してくれた 
貴重な情報を受け取ってほしいとの願いだと思います。

真面目にちゃんと生きていても いろいろの問題が次々に起こってくるもの
それを 受け入れていけるよう 仏さまの願いを 先だった親たちの願いを
聞かせていただき、受け継いで 多くの苦難に出会っても、
この人生を意義深く 喜び多く生きていけるようにさせていただきたいものです。

妙念寺電話サービス お電話ありがとうございました。
次回は、3月20日に新しい内容に変わります。

         


           私も一言(伝言板)