第806回 目的は

平成20年 7月3日〜

妙念寺電話サービス お電話ありがとうございます。

こんな話を聞きました。

これまでの浄土真宗のお話は 「往生浄土」が 目的のご法話が中心でした。
今の悩み苦しみは沢山あります。 お金のこと、子供のこと、健康のこと
さまざま悩みを抱えていても 心配いらぬ やがて往生浄土できる。

そのお浄土には どうやって たどり着くことができるのか
親鸞聖人の御苦労によって   聖道門ではなく 浄土門で 救われる
信心が大事 信心正因 称名報恩のお念仏一つで・・・との話が、これまで
ほとんどではなかったでしょうか。

 「往生浄土」 ということは 中世 ものすごい魅力があったといいます。 
大衆は 永久に 迷わねばならない  曠劫流転の思想 インドから 伝わって 
自分で作った数々の罪で 行き先は地獄しかない。


まさに後生の一大事だった、それが修行も善行も積まず お念仏で救われる 
どれだけ うれしく 頼りになったか。

その救われる種を作るためには もっと 聞きたい、もっと聞きたい。

それに対して お説教では 仏語に偽りない必ず救われると 説いてきた。

これがどれだけ 有難く 一般の人には受け入れられていたことでしょう。

しかし、いま 往生浄土を 目的とする人が どれだけいるのでしょうか。
死にたいが 死ねない 時代、高齢者でも 死ぬことが怖くなくなってきた。
ガンも怖くなくなった 医学の進歩したことによって、命終わる時も 痛まず 
苦しまず死ぬことができる。


逆に 尊厳死の問題さえ真剣に考える必要がある時代です。  
生死の問題が 昔とは 大きく変わってきました。

こうした時代、どのようにして 若者達に 仏教が大事であることを伝えていったらいいのか。 


 一般に 何かを 勧める時には 内容のすばらしさ 効果 経費などを
説明します。

300年前の 意識を引き継いでいる人 その一部の人には 往生浄土の
有難さが通じるものの 今の大衆には届かない。

お掃除には 箒が 大事と言っても 掃除機を 買う時代。

いま求めているものと 合致していない。ほとんどの人が 見向かないまま 
生きているのが現状。 有難い教えであるのだが 現代の苦悩に
届かない。
その苦悩 個別の苦悩は 多様であり 正しい仏教も 受け入れ

難い時代 、多くの人には 意味がないということ。

自分の問題と つながらない 自分への 対機説法ではなくなった
無意味のように 感じる。

そこで 生きた仏教と するために 新しい 浄土真宗の教章 制定された。
 

 教義で 還相廻向を 明らかに これは ご門主の決断である。
いままでは 往生浄土で よかった。「往生する」 で 話を終わっていた。

しかし 大乗仏教は 自利 利他 これを 還相回向 利他行  
何のために 往生するのか 次の還相への ワンステップ 
普賢の徳を得るための通過点(仏のさとりを 得るために お浄土へ)

科学的知識では 死後に帰ってくる ?
証明出来ないが 削ることは 出来ない。

私が死んだ後の 私の願い。 先だった先輩の 願いはどうなるのか。
還相回向を 大事にしなければ では どう理解すればいいのか

 われわれの周りを 取り囲んでいるもの すべてが  私に 働きかける 
権化の形 として 受け止めれば いいのではないか。


法座へ 参列できたのも 仏壇の前に 座るようになったのも
念佛申すことができるように なった  これは 私の力だけではない
日常生活では 阿弥陀如来の み心を聞き  念仏を称えつつ つねに 
わが身を  ふりかえり 慚愧と歓喜のうちに ご恩報謝の生活を送る。

信心は智慧 念佛は智慧と和讃にある

智慧の発動 生活の中に 出てくる念仏の生活を 始めると
智慧の光が 働くと 私の姿が見えてくる(他人の姿でなく) 
智慧の信心をいただけば 仏様の教え 大智がうなづけてくる

往生浄土 自力が 否定され徹底的に 否定され 利他が芽生える
封建制度の下では 自立すること ダメ 何か行動されると 権力者は困る。

目覚め 行動することを嫌った 歴史的 事実がある。
(行動しようとすると 自力だと否定することをしてきた)

如来の本願力 智慧は 本願力から 智慧を いただくということは  
智慧の行動ができる そうすると じっと出来ず社会のために尽くしていく
見返りを求めぬ 行動が出来る 智慧と慈悲を伝える 教団
それによって 自他ともに 心豊かに生きることのできる社会の
実現に貢献することができるのである。・・・・・・

というお話です。

こうして キーボードを押して お話を お伝えするのも 私の力ではなく
還相の 智慧のはたらき であろうと 味わいながら
お念仏いたしております。

妙念寺電話サービス お電話ありがとうございました。
次回は、7月10日に 新しい内容に変わります。 


         


           私も一言(伝言板)