第825回 亡き人の はたらき

 平成20年 11月 13日〜

 妙念寺電話サービス お電話ありがとう ございます。

ところで 日本は 長生きの国になったというものの このごろ 
50代 60代 まだまだ 働き盛りの男性の方が
 よく亡くなっている
ことに気づきました。


定年直前 定年直後という方が 多いようです。

テレビを 見ていましたら 亡くなる数日前までガンを隠して
最後まで 俳優として 演じきった 緒方拳さんの姿がありました。

北海道富良野を舞台に 脚本家の倉本聡が 書き下ろした作品
フジテレビ 開局50周年記念の放送です。

人生の最後を病院や 施設ではなく 自宅で迎えたいと希望する人々を 
往診して支援する農村地の医者役である 緒方拳さんが
 死ということ 
生きるということを とつとつと語りかけるとき
 ドラマというより 
ドキメンタリーを見るような
 不思議な感じがしてなりませんでした。

そして 息子で医者である 中井貴一の役も ガンを発病 
手術もできない状態であるという設定です。


この中井貴一の姿を見ながら もう25年以上前の 彼が 初めてテレビに
出る頃のことを 思い出しています。


 番組の改定は 普通 数年前から計画するもので 主役級は 
スケジュールを空けてもらうことが必要です。

ところが その年は 急きょ ドラマ番組をやることになり 主役探しに
慌てることになりました。


実力派の主な俳優は 長時間拘束するため物理的に不可能で 
行き詰っているとき 佐田啓二の 息子さんがいるという話を聞き 
会うことにしました。


約束の喫茶店に行くと 本人ではなく お母さんが待っていて、
本人は大学4年生 テニス部のキャップ 抜け出せず少々遅れますとのこと。

夕暮れ近くになって 背の高い日焼けした青年が飛び込んできました。
ちょうど 巨人の新人として入団した 原辰徳選手を
 思わせる新鮮さでした。

さっそく出演の話をするものの 本人は 普通の会社に就職をしたい クラブ活動
キャップテンで 時間が作れないと あまり乗り気ではありません。
しかし お母さんは どことなく父親と同じ道を歩ませたい雰囲気でした。


よく考えてみますとの返事で別れましたが、今回 このドラマを見ながら
あのとき 母親は 亡くなった父親が自分の息子のことを思って
働きかけていると 受け止めたのではないかと 思えてきました。

佐田啓二さんが亡くなったのは 総合テレビの8時台のドラマ 虹の設計の
収録に向かう途中、交通事故だったといいます。

その同じ時間帯のドラマの しかも主役の話、卒業直前、息子の将来のために 
亡き父親が働いてくれていると 受けとめても不思議ではありません。


自分の能力だけを考える息子と 亡き父親や 多くのスタッフの力、
仲間たちの働きを信じることのできた 母親の違いがそこにあったように
 
今 思い出しています。

私達にも 先だった人々が いろいろと呼びかけていただいているものの 
それを受信できずに 見過ごしているのではないか。


どうぞ お念仏を口にしてくれとの 呼びかけを無視して 
生きているのではなく、素直に受けとめていきたいものです。

わが子 わが孫が かわいければ きっと南無阿弥陀仏の仏様となって 
いつも働きかけていただいているのだろうと味わいます。


信じて 一歩 踏み出すことが出来るのか 気づかず そのままとどまるのか。

南无阿弥陀仏を聞かせていただき 受信能力を高めて 充実した人生を
味わいたいものです。


妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
次回は 11月20日に新しい内容に変わります。

         


           私も一言(伝言板)