第827回 小倉山 モミジの葉

 平成20年 11月 27日 〜

妙念寺電話サービス お電話ありがとう ございます。

私どもの お寺の 山号は 小倉山といいます。

小倉山百人一首に 

 小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ

藤原忠平の歌に ちなんだわけではありませんが
境内には モミジの木が 十本近くあります。

それぞれに 特徴のある種類のようで 順番に色鮮やかに紅葉していきます。

今年は 台風の影響がなかったことや 急に冷え込んできたせいか
例年になく 赤く 色づいて それは 見事です。

誰に 教わったわけでもなく 季節がくると モミジは 色鮮やかに
色づいていき 精一杯かがやき 散っていきます。

おなじ 境内には 柿の木もあります。 甘ガキとともに 古い渋柿の木もあります。
赤く色づいた葉っぱが散り、柿の実が青空に見え やがて 色づき 甘味がましたころ 
カラスがやってきて ついばんでいます。

 渋柿が 太陽に照らされ 自然に 甘みを増していくように
お念仏の人は 煩悩を持ったまま やがて お浄土へ生まれさせていただく
自然に 救われる という例えがあるように 本当に 私たちの計らいではない
大きな力のはたらきが 感じられてなりません。

この私も 自分の力ではなく お念仏の力で やがて 色づき 甘味をまして 
散っていく。

柿の木には 春になると また 新しい緑の芽が出て 夏を迎え 秋になり
鮮やかに色づいて 柿が実るように、この私も この命が終わる時
お浄土へ生まれ 今度は 仏の仲間として すえとおった 働きが出来るのです。

木々が 精一杯輝くように この世を精一杯生き抜いていきたいものです。
南无阿弥陀仏のお念仏を 口にしながら。

妙念寺 電話サービス お電話ありがとうございました。
次回は 12月4日に新しい内容に変わります。


         


           私も一言(伝言板)