第831回 通過点

平成20年 12月 25日〜

妙念寺電話サービス お電話ありがとう ございます。

今年も 残りわずかとなりました。
年末 12月31日午前0時を 過ぎると 新しい 年を迎えます。
同じような 区切りといえば 卒業の前と後 定年前後 婚約と結婚 
就職内定と入社 など 区切りの一日が終わって 次の日には
新しい世界が広がってくる。

トンネルを過ぎると新しい世界が見えてくるように
一つの区切り 通過点を過ぎると 新しい 一日がスタートします。

今日が終われば すべてが終わるわけではなく 間違いなく
次の日が来るように つながっていながら ある時点から
新たな一面がスタートする。

年末と年始 暦の上での変化であり それを受け取る側の認識によって
年末だ 新年を迎えたのだと 言っているのでしょう。

ただ 同じことなら 新年は これまでとどこか違って 良い方向へ
変化してほしい 変化させたいとの思いも働きます。

これは 今日と明日の間にも 今日よりも 明日の方がと
希望を 期待を ふくらませるものです。

同じように この命が 終わっても それがすべての終わりではなく
明日が来るように 新年がくるように 次へとつながっていく
そして これまで想いどおりに 出来なかったことも 少しは
出来るように 変化をさせたい 変わってくれればと 思いたいものです。

その一つに 命終わって 新しい世界が訪れたとき、理想とすれば
阿弥陀さまの願いである 48の誓願のように

地獄や餓鬼や畜生のものがいない世界。命を終えた後、ふたたび地獄や
餓鬼や畜生の世界に落ちることがない。すべて金色に輝く身となる世界。

姿かたちがまちまちで、美醜がない。数限りない仏がたの国々を

見とおすことができる。数限りない仏がたの説法を聞きとれ、すべて
記憶することが できる。などなど

みんなが平等で 喜び多い 理想の世界に生まれたいものです。

それは 私の努力だけでは とても無理であるものの
少しでも近づけるよう 仏さまの働きを 受け取り
味わえるように 心がけたいものです。

何の変化なく 昨日と同じように流されるのではなく すこしでも 
変わりたいものだとの思いが 芽生えてくるのが お念仏の生活だと思います。

惰性を打破したいと 理想が見え 進む方向が分かってくる
自己中心からの脱却が はじまる それが お念仏のはたらきだろうと 
思えます。


一つの区切りを過ぎて 新たな 一日を 理想の豊かな 世界を
ご一緒に お迎えしたいものです。

妙念寺電話サービスお電話ありがとう ございました。
次回は 1月1日に 新しい 内容に変わります。


         


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