第833回 阿弥陀如来の化身

 平成21年 1月8日〜

妙念寺電話サービス お電話ありがとうございました。
いまちょうど ご正忌報恩講の準備をしています。

親鸞聖人は 弘長二年 11月の20日過ぎから 御病気になられ
11月28日に ご往生。90年のご生涯を通して
本願念仏を明らかにしていただきました。

ご正忌報恩講では 御命日までの 一週間にわたりお徳を讃え
お勤めをさせていただきます。


西本願寺派では 明治に入り 暦が新暦に変わったのにあわせ 1月16日を
御命日として 1月9日から お勤めを致します。

私どものお寺でも 四幅の御絵伝を お飾し 写真に撮って プロゼクターで
大きく映しながら 絵解きをしております。

私どもの寺に伝わる御絵伝、もう100年以上は 経っていると 思いますが 
色鮮やかに描かれており写真で 部分的に引き伸ばしても 小さいところまで
丁寧に描かれており その精巧さに、素晴らしさに関心させられます。

制作当初は 巻物として 文章と絵とが交互に つづられていたのでしょうが、
今では 絵は絵だけで 掛け軸に 文章は 製本されて 御伝鈔として 
拝読出来るようになっています。

その御伝鈔も 写真にとって 皆さんに 文章を目で見てもらいながら 
拝読したり 要約された 文章をご紹介したり 毎年 すこしづつ変化させて
いますが、今年は 御絵伝の写真に 吹き出しの解説文字を 加えて 
ご正忌報恩講の お勤めしたいと 準備しております。



方丈堂出版という会社から 出た 大谷大学の沙加戸弘(さかどひろむ)先生が
解説されたものを 参考にさせていただいていますが、
四幅とも その最上段の項目は 親鸞聖人が阿弥陀如来の化身 化現である
ことを あらわしてあると
 教えていただきました。


一幅目の蓮位夢想では、下妻の蓮位という親鸞聖人のお弟子が 夢の中で
聖徳太子が親鸞聖人を 礼拝されているのを見て、親鸞聖人こそ 
阿弥陀さまの化身であると



また 二幅目は 定禅法橋という画家が 証明をし 三幅目は 命を奪おうと
していた山伏弁円が この方こそ 阿弥陀さまの化身であると 敵であると
思う人による証明が、四幅目は この御絵伝を 拝見して ご生涯の
ご苦労をいただいて、

このどうしようもない私一人のために親鸞聖人は お出ましくださった
のであると納得したとき、ほかならぬ この私によって、
確かに親鸞聖人は 阿弥陀如来の化身である。

このお方以外に、誰が私を真実に導いてくだされようかと、

こんなことが仏さまでなくて 誰ができようか、と いただいてゆけるのです。

とあります。


ご正忌報恩講を通して 親鸞聖人がこの世にお出になって この私のために
ご苦労いただいたことを そして その教えによって 救われた多くの先輩方が
この私のために いま働いていただいていることを 味わわせて
いただきたいものです。


仏さまのはたらきは 遠く過去のことではなく いま現に ここで 私のために
はたらいていていただくのだと 味わわせていただきたいものです。


南无阿弥陀仏の名号として 聞かせていただきたいものです。

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
次回は、1月15日に新しい内容に変わります。

         


           私も一言(伝言板)