第834回 お誘いするのは

 平成21年1月15日〜

妙念寺電話サービス お電話ありがとうございました。

世の中には 風呂が嫌いな人がいます。
病院が嫌いな人もいます。
食べ物の好き嫌いが 多い人もあります。

寒い時期には お風呂につかって 体を温めることは 
血液の循環や 体の新陳代謝を良くしてくれ
健康にも 精神的にも効果があると思います。

病院をあまり嫌わずに 調子が悪い時には さっさと診察を受けて
病名をはっきりさせて 治療をしたり 病気の原因を取り除くなど 
対応することが 大事なことだと思います。

食べ物も出来るだけ 好き嫌いをせずに 多くの品種を
満遍なく食べることの方が 栄養的には 間違いないと
思います。

ところで 近頃 健康で病院など 行ったことがない
健康保険組合から表彰されていいくらいだと 自慢していた方が
病気の発見が遅れて 若くして亡くなられる方があるように
思います。

反対に ちょっとしたことでも すぐに病院にいって診察を受けている
日頃から 調子が悪いと自覚している人の方が 案外 長生きして
おいでのようにも 思います。

自分の体を過信せず こまめに診察を受けておられるために
早い段階で 原因を突き止め 大事に至らないでいるためでは
ないかとも 思います。

ところで 病院嫌いと同じように お寺嫌いの方があるように
思えてなりません。ご法座のお誘いをしても 忙しい まだ早い 
そのうちそのうち 年寄りがまだ居ますのでと なかなか

ご縁にあっていただけない方があります。

一度 本堂に座ってみれば いいものなのに
かなり勇気がいることのようです。

子供の時に おじいちゃん おばあちゃんに連れられて
法座の休み時間に お菓子を貰った記憶とか 膝枕で寝てしまった
記憶など 思い出がある人は素直に 本堂へ来ることが
出来るのでしょうが、大人になって 初めて法座に着くときには 
相当に勇気がいるようです。


そう考えると 若い時に 法座への習慣を 付けて
あげるのが もっとも ご縁につながるよにも思います。

世間では 出来るだけ避けている 生老病死を 正面から見つめ
考えてみる機会をちゃんと持つことが 本当は もっとも大事な
ことのようにもおもいます。

嫌なことから 目をそらし 目先の楽しみで 誤魔化すことが
ないように 痛み止めを飲んで とりあえず応急措置で
済ますようなことがないように 仏さまのお話をちゃんと
聞いておくことが 人間としては もっとも大きな宝物になるのでは
ないかと思えてなりません。

本堂へお誘いするのは 法座へお誘いするのは 自分の都合の良いこと
だけではなく 好きなことだけではなく、避けて通れぬ人間の
根本問題を 直視する  ちゃんと目を向けて 確認する
そうした 機会を 早い時期に 持って 貰いたいからで 
真実から目をそらし 耳をふさいで 考えることを 避けて
通らないようにとの 先輩達の
 願いだと思います。

好き嫌いを言わず 目を見開き 耳をそばだてて 私の人生の最も
大事なことに 気づかせていただきたいものです。


南无阿弥陀仏は 人間として 一番大事なことに 本当のことに
気づいてほしいとの仏さまの 先輩の 親たちの心からの 
呼びかけです。

かわいい子供 孫だからこそ 知らせ残して置きたいのです。
手遅れにならないうちに 一日でもはやく気づいてほしいと。

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
次回は、1月22日に新しい内容に変わります。

         


           私も一言(伝言板)