第843回 八万劫中大苦悩  

 平成21年 3月 19日〜

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。

インターネットでの情報発信 毎日の出来事や 感じたことを
写真などと共に 掲載しておられる方が 沢山あります。

それらを拝見していますと、門信徒が手分けして 聞法の会の準備を
しておられる 有難い模様や、研修会のさまざまなエピソード、
友人や家族の近況など 親しい人から 手紙をもらったような、喫茶店で
写真を見せてもらいながら 直接 話し込んでいるような 不思議な 
親近感があるものです。

そうした中に こんなことがあったと 教えてくださるものがありました。

家庭で行われる 法要で 親戚の方も お参り頂いたとのことですが
お勤め、お話が終わって あるご婦人から 質問を受けたということです。

「お経は たくさんあるものの 最も優れたお経は 法華経というのは 
本当ですか」と、同意を求める口調で 断定的に おっしゃったとのこと。


浄土三部経のこと お念仏のこと 親鸞聖人のことなど 順序だてて 
お答えをしている途中で 言葉じりをとらえて、ご自分の都合のいいように
結論を出され、 さっさと席を立たれ うまく伝わらず 誤解されて
しまったのではないかと 悩んでおいでの様子が 書かれていました。


新興宗教の方が 親戚を訪ねて来て 意図的に論戦を挑まれたようです。
そうしたブログを見た後のある朝

正信偈の後に いつものように ご和讚の六首引きをしていましたが
正像末和讚の中で 節がついてなく 一句 拝読せずに 飛ばすところに
出会いました。

これまでは 何の注意もはらわず 次の和讚へと進んでいましたが、
立ち止まって よくみると 次のような 内容でしたが。

   念仏誹謗の有情は 阿鼻地獄堕罪して 八万劫中大苦悩
    ひまなくうくとぞときたまふ

あとで 解説書を見ますと 釈迦の慈誡(じかい)の一つで 
念仏を誹謗するものは 無間地獄に落ち、八万劫という長い間
ひまなく大苦悩をうけると経典には説かれているとあります。

「観仏三昧経」や 「十往生経」に説かれている内容を 和讚にしていただいたと
ありますが、あまりにも 強烈なので拝読をさしひかえてきたものと
思われます。

蓮如上人の時代からか この数十年のことか 拝読しないようになったのは 
他の仏法者への戒めと受け止め あまりにも強烈なためであったのでしょうが、
見方を変えて、この私のために説いていただいたのだと いただくと
また味わいが違ってくるようです。

ことによると お晨朝で 節をつけて拝読しないように しながら
もっとも印象深く 強く 味わうように 仕向けていただいているのでは
ないかとも感じました。


    念仏誹謗の有情は 阿鼻地獄堕罪して 八万劫中大苦悩
        ひまなくうくとぞときたまふ 

念仏の教えを 誹謗する人 無視する人 教えがあることに気づかずにいる人も
そして 念仏に出会わなかったなら この私も 阿鼻地獄で
苦しむはずだったのに お蔭さまで お浄土へ 生まれさせていただく身に
なったのだと、気づかせていただき、有難く 喜ばせていただいています。


妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
次回は 3月24日に 新しい内容に変わります。

         


           私も一言(伝言板)