第846回 こころにも栄養を

 平成21年 4月 9日〜

妙念寺電話サービス お電話ありがとうございます。
車での移動中 なぜか FM放送を聞いています。
世間の騒がしさから逃れたいためか ついつい音楽を聴いています。

子供のころに聞いた 童謡や日本の歌の時間も新設されたようで 遠い昔に
帰ったような 子供の頃のように 夢と希望を持った のどかで平和な
感じを味わっています。

また 合唱コンクールに参加した学校の自由曲を 専門家が 講評する番組が
あることも知りました。
夏休みも土曜日曜も返上して 一生懸命練習して参加したのでしょうが、
子供たちの元気な歌声の中に 「こころと身体」を 歌った歌が ありました。

曲の名も歌詞も よく覚えていませんが、体だけではなく 心の健康が大事と
精一杯歌い上げていました。

この歌を聴き 走っていると 目の前には 次々に病院が あらわれ
その駐車場は どこも一杯、体の健康のことは 皆 よく考えていることは
わかりますが、心の健康について はたして 心を配っているのかどうか
疑問に思えてきました。

朝目覚めると 顔を洗い 歯を磨き 食事をして はたらき お昼には 
また食事 そして仕事をして 夜にはまた食事 お風呂に入って体を洗い 
健康のため よく眠らねばと思う毎日。

発熱や痛みや かゆみ怪我をすれば 慌てて病院に飛んでいき 診察をうけ
検査して 沢山のお薬をもらって 三度三度 忘れずに飲んでいます。
体の健康のことは いつも忘れず 快適な状態を維持することだけに 
注意して生活していますが 心の痛みや 心の健康のことは はたして 
どれだけ気を配っているのか。


昔の人が 朝晩 欠かさずお勤めをして 定期的にお寺の法座で お話を聞いたのは
何のためだったのか、それは こころの健康のためではなかったのか。

心と体、心身ともに健やかであるために 欠かさずお聴聞をしていたのではないかと
思えてきました。

健康保険が出来て 経済的な負担が少なくなって 病院へは 繁々と足を
運ぶものですが
 お寺は 保険が効かない自由診療ですが どうぞ 
こころの健康のためにも こころ配りを忘れたくないものです。


定期検診を受けるように 月に一度は 法座へとお出かけください。
仏さまのお話を聞くことで 自分の心の健康状態を取り戻して
いただきたいものです。

栄養ある食事で 体を保つように 仏さまのお話で ご自分のこころに
栄養を与えていただきたいものです。

朝晩ちゃんと歯を磨くように 顔を洗うように 忘れず南無阿弥陀仏を
聞かせていただき、食事と同じように 南無阿弥陀仏をいただきたいものです。

食べ物を味わいながら おいしく頂くように 仏さまのお慈悲のこころを
味わいながら おいしくお念仏をいただきたいものです。

どうぞ 南無阿弥陀仏を 口にし 耳に聞きながら 心身ともに健やかに 
お浄土への道を 歩ませていただきたいものです。

妙念寺電話サービス 次回は 4月16日に新しい内容に変わります。


         


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