第850回 赤ちゃんを授かって

 
平成21年 5月 7日〜

妙念寺電話サービス お電話ありがとうございました。
赤ちゃんが生まれて はじめてお参りする初参式に参加して
こんなご挨拶をしました。

本日は仏教婦人会 あそかの会 主催の初参式 ようこそ お参りいただきました。
まことに 有難うございました。

ただいま拝読しました 「初参式についてのご消息」 にもありましたように
生まれがたい人間に生まれ 遇いがたい 仏法にあわれ こうして 
お子様ともども 初参式に 参加できましたこと 誠に 誠に 
目でたく 有難いことでございます。

ところで 近頃 つくづく思うことがございます。こうして 本堂に 座ることの
出来る方と まったくご縁のない方とがありますが ご縁のない方に お会いすると 
ご自分の人生が 苦しく辛い 悲しい空しい
 訴える方が 非常に多いことに
気付きます。


それに比べて 素直に 本堂で 仏さまのお話を聞くことのできる方が
いきいきとして 希望に燃えておられる方が 多いのはどうしてなのかということです。

仏さまのことを 親さま親さまと 母親や父親の 親さまと 説いてきました。
それに対して この私は いい歳をしておきながら まだまだ子供のように
誰かに何かをしてもらえると なんでもかんでも して貰えるという
受け身で ただじっと待っている消極的な 気持から抜けきれません。

ところが 赤ちゃんを授かり 子育てをする中で 夜は眠れないし 
自由はきかないし いろいろと大変でありましょうが、 母親として 
何の見返りも求めず ただ与えるだけの毎日、そこに喜びを 感じられる
ことがあるのではないかと思います。

仏さまのお話を 聞く人は 与えるだけの仏さま 母親のように
ただ与えるだけの仏さまの話を聞くことで 与える喜びを知ることによって
再確認することで 人生が まるで違って見えてくるのだと思います。

我儘一杯だった お嬢さんが 結婚し 親になることで まるで転換するように
仏さまのお話に触れることで 人生がまるで違ってくるのだと思います。

そういう意味で 今日は 赤ちゃんのための初参式でありますが

同時に お母さんとなって初めての参拝、 親になったことを確認する
与えることの喜びを かみしめる参拝でもあると思います。

仏さまのお心が 少しでも味わえるお母さんや お祖母ちゃんに
育てられたお子様は きっと 希望に満ちた 豊かな 味わい深い人生を 
受け取ることが 出来るようになることでしょう。

どうぞ これからも ご自分のためだけではなく お子様のためにも 仏さまの
お話を聞く お聴聞をしていただくことが もっとも大事な こころの栄養分となり
かわいいお子さんのこころの成長を促すことだろうと 確信しております。

このような お話をしました。

娘さんが母親になって 赤ちゃんのお世話をして気づくように 
私のために はたらく 仏さまのお話を聞くことで 私も赤ちゃんの時があり
可愛がっていただいたことに、気づかせていただきます。
それが 南无阿弥陀仏のはたらきだろうと 味わいます。
どうか 繰り返しお聴聞して 消極的な受け身の私から すこしは
前向きへと転じさせられたいものです。

妙念寺 電話サービス お電話ありがとうございました。
次回は、5月14日に 新しい内容に変わります。


         


           私も一言(伝言板)