第859回 お聴聞のご縁に

  平成21年 7月 9日〜

妙念寺電話サービスお電話 ありがとうございます。

お寺へのご連絡で このところ特徴があるのは お嬢さんが両親をつれて 
御相談に来られるケースです。


親の時代は 5人とか6人とか 兄弟の多い世代、娘さんの時代は 
一人とか二人 しかも 男の兄弟のいない お嬢さんだけというケースが 
多くなった ためだと思われます。


そして 「父親は二男ですので」 とか 「出身地が 遠くて」とか 
もしもの時に どうしたらよいのか 納骨堂は 後継者が なければ駄目かと 
問われます。


伺っていると 娘さんが嫁いでいて 里の親のことが 心配になっての相談が 
多くなってきたようです。


数年前までは 父親だけで 訪ねてこられるケースが多く、都会に出られた 
息子さんと一度ご相談され、納得の上なら また どうぞと ご返事すると 
そのままになって ご縁のないケースが 多かったように思います。


この地方は お寺の境内地に墓地がありますが、その境内地にも 
無縁になったお墓が幾つかあります。

納骨堂でも 後継者と連絡がとれなくなったケースも出てきました。
お寺の立場からすると 後継者がはっきりしないと 他のご門徒に
迷惑をかけますので なかなか悩ましい問題です。


ところが ご門徒の方で お子様が無い方 一人娘を嫁がれて
実質的には 後継者でなくなるケースなどが だんだんと
増えてきました。


そこで 合同の墓地を 門信徒会で作っていただきました。
ご門徒の共同のお墓です。


ともにお聴聞したお仲間 ご一緒にお浄土へ往く仲間ですので
お墓も 一緒でいいではないかということです。


もし どなたも 後継者がいらっしゃらない方で お悩みの方は
一度 ご相談 いただいたらいかがでしょうか。

ただし 浄土真宗の方に限らせていただきます。
そして 生存中は 本堂で お聴聞する意志のある方。

また お嬢さんの場合 嫁ぎ先では ちゃんと お寺に参拝し
聴聞しておられる方で、里のご両親のことで 悩んでいらっしゃる方に
限らせていただきます。


本当は 結婚相手の方が 所属されるお寺に ご相談なさるのが 
一番でしょうが
 ご両親がお住まいの近くがよければ 遠慮なく 
お訪ねください。


蓮如上人の言葉に  御一代記聞書の63には

 仏法者申され候ふ。わかきとき仏法はたしなめと候ふ。
 としよれば 行歩もかなはず、ねぶたくもあるなり。
ただわかきときたしなめと候ふ。


 また、155には
  仏法には世間のひまを闕きてきくべし。世間の隙をあけて
  法をきくべきやうに思ふこと、あさましきことなり。
  仏法には明日といふことはあるまじきよしの仰せに候ふ。・・・
ともあります。


どうぞ 一日もはやく 一回でも多く 元気なうちに 
ご聴聞のご縁にあっていただきたいと 思います。


 妙念寺 電話サービス お電話ありがとうございます。
 次回は 7月16日に 新しい内容に変わります。

         


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