第861回 リーダーになる

 平成21年 7月23日 〜

妙念寺 電話サービス お電話ありがとうございます。

夏休みになって すぐ 「一泊子供会」を 若手の僧侶の方が中心になって 
毎年 開催しています。


今年も 40人近くの小学生が 参加して 近くの本願寺会館で開かれました。
開会式のお勤めは ちゃんとした法要の お勤めを体感してもらおうと
色衣に五条袈裟を着けた 6人が担当しますので 出勤しました。

それに 朝のお勤めの後の お話は スタッフ以外の年輩の人から順に 
担当してきましたので 今年が その当番でした。

 例年より 下級生が 多いように 見えましたが、上級生が少ないのは
子どもの世界も 何かと 忙しい時代なのかもしれません。

朝のお話は おおむね次のような内容です。

社会に出て いろいろの経験をし 学び 失敗して 今 思うのは 
自分が小学生の頃に 大人の人が こんなことを 言って聞かせてくれていたら 
良かったなということ。
そんなことを 幾つか紹介します。


その一つは 多くの人が 仕事をし 行動する時には リーダーが大切ということ。
リーダーは 一歩先に 次の指示を出していくこと その指示がうまくいくと
みんな行動しやすいもの。

オーケストラの指揮者もリーダーで、見ていると
 全員を 自分の体 全体を使って
リードしています。


リーダーでない人は 何時もリーダーの方を見ておくことが大事、そして
やがて自分もすぐにリーダーになると思い その時に慌てなくていいように
ちゃんと学んでおくこと。

二つ目は どんなに立派な考えや思いを持っていても 言葉でなければ 
伝わらないと いうこと、両親にも兄弟にも友達にも先生にも 言葉で
伝えることが大事。

三つ目は 繰り返し練習が必要。一度目はうまくいっても二度三度 必ず
失敗するもの。大事なことを 発表したり、伝えたい時は 頭で考えるだけ
ではなく、ちゃんとメモにして 何度も声にだして 練習しておくこと。

誰も分かってくれないと言う人がいるが、ちゃんと伝える工夫が
出来ていないためではないのか。
相手だけの問題ではなく
 伝えようとする こちら側の努力が
足りないのではないか。


四つ目は 誰も見ていない訳ではなく みんな見ている。
お話を聞く時も
 相手をちゃんと見ながら聞いている人と 退屈そうに聞いている人。
ちゃんと聞こうとする人は 皆に可愛がられる。
その人が何か発言すれば
 こちらも ちゃんと聞こうと思うもの。

反対に 日頃 自分の話を聞いてくれない人が どんなに主張しても 
なかなか相手には 賛成が得られないものである。


五つ目は 主観的な目だけではなく、客観的に自分を見る目があること
その目線を学ぶと、人の悲しみや痛みや苦しみが 理解出来る 感性豊かな
人間に育っていくし、自分の問題解決も間違いなく正しく出来るもの。

こうしたことを 子どもの頃に 大人の人が 教えていてくれたら
良かったのになあと思い 皆さんにお話しします。

これは 実は 昨日から今日にかけて やってきたことにも 含まれています。

上級生は 班長さんとなってリーダーを努めてくれました。
指導者のスタッフの方も
 リーダーです。
そして 実は 阿弥陀様という仏さまもリーダーです。


私の進むべき方向を示していただいています。
阿弥陀様の願いを良く聞いていくこと
 そして やがて 私も阿弥陀様と同じ 
はたらきが出来るリーダーになるのです。


また ナモアミダブツと 大きな声を出しています。
思っていることは 考えていることは 言葉ではっきりと表現すること。

お勤めは 同じ内容を 繰り返し繰り返し そのたびごとに新たな発見があります。
一度だけで 分かったと思うのは 大きな間違いです。

背筋伸ばして お仏壇の前に 仏さまも周りのみんなもちゃんと 私を見ています。

こうした作法を 繰り返すのは その中に 人間として最も大事なことを
伝えようとした 先輩たちの智慧があるのではないでしょうか。

すぐにあなたも あらゆる場面で リーダーになります。
いま リーダーの呼びかけ 指示を 見落とさないよう ちゃんと学んでいきたいと
思います。

自分が社会での体験したことを 具体的に述べながら こんな趣旨のお話をしました。

妙念寺電話サービス 次回は 7月 30日に新しい内容に変わります。


         


           私も一言(伝言板)