第862回 いつも一緒に

 平成21年 7月30日〜

妙念寺 電話サービス お電話ありがとうございます。

仏教で 老少不定と言う通り 悲しいことに 5歳の 豪ちゃんが
手厚い看護のかいもなく 亡くなりました。

若いお祖父ちゃんは 仏教壮年会の会長さんをしていただいた後
今 組の役員もしていただいている 有り難いお念仏の方です。

豪ちゃんは 生まれた時から かなりの難病で これまで 何度となく、
手術を繰り返し ご本人も ご両親も お祖父ちゃんお祖母ちゃんも

小学2年生のしかっりもののお兄ちゃんも 辛い苦しい心配ながら
歓び多い 5年間でした。


お祖父ちゃんのところに よく訪ねて来て 毎月のお参りの時には 
時々 お会いして お兄ちゃんと一緒に お勤めに
 ついていただいていました。

しかし、入院生活を 繰り返しておられましたので 留守番のお兄ちゃんと
お父さんと お祖父ちゃんお祖母ちゃんの 時が 多かったように思います。

はにかみ屋で 照れ屋で 可愛いお嬢さんでしたが、今年の春からは
自然の中で 保育をしようという 保育園「ひなた村自然塾」という
緑の中で 動物ともふれあい お年寄りとの交流など 理想の保育を
目指す 保育園へ入園。3か月間ですが、みんなとのたのしい保育園での
生活も体験出来たということです。


お葬式の時に 弔辞で 園長先生や 担任の先生の お話を聞くと
豪ちゃんが 周りの皆のことを心配して 気を配ってくれることから
元気な子どもたちも みんな優しい思いやりのある 子どもへと
共に成長していったと 。

先生方のご苦労も 多かったことでしょうが、優しい思いやりのこころが
育ったのが 何よりの贈り物になったことだろうと 味わいました。


普通 亡くなったら 天国へ行く 天国へと いいますが、仏教では
特に 浄土真宗では 天はまだ 迷いの世界 地獄や餓鬼 畜生 修羅 
人間 天というのは  六道という 迷いの世界。

天は 一見 すばらしい世界に 思えますが 自分の幸せだけを追い求める
自己中心で物質的な豊かさを追い求める世界 500年経過すると また 
地獄や餓鬼の苦しみの世界に落ちると 説かれています。

豪ちゃんのように お念仏を 一緒に口にして 仏さまのお話を
聞いてくれた人は 命終わると 阿弥陀様の国 お浄土へ生まれ
阿弥陀様と 同じさとりを得て 阿弥陀様と同じように すべての人を
救う はたらきをする 仏さまの仲間になると お釈迦様は説いておられます。

南無阿弥陀仏という 声の仏さまになるのです。

私たちが 南無阿弥陀仏と 口にするとき 南無阿弥陀仏と耳に聞こえる時
そこに 豪ちゃんは ちゃんと居て この私を 見守り 励まし 導いてくださる
そんな 仏さまになられたのです。

自分のことだけを 考えるのではなく 多くの人の幸せを考える そんな
はたらきをする 仏さまに。

「南無阿弥陀仏」 というのは 阿弥陀仏のように 私もなりたい 尊敬します
教えに従います。と言っているのだと。

阿弥陀仏のように すべての人を 幸せにしたいという そんなはたらきを
したいと 言っているのだといいます。

そして そんな 人になってほしいと 呼びかけていただいているのです。

南無阿弥陀仏を 聞く人は いつも 阿弥陀様と 一緒 豪ちゃんと一緒
大事な 私の大切な 人と 一緒にいるということ。

南無阿弥陀仏を 聞く いつも一緒の 毎日を送らせていただきたいものです。

妙念寺電話サービス お電話ありがとうございました。
次回は 8月 6日に新しい内容に変わります。

         


           私も一言(伝言板)