第863回 生まれた意味は

 平成21年 8月 5日から

  妙念寺 電話サービスお電話ありがとうございました。
 8月のお参りの時に持参する メモに 今年は こんなことを
 かきました。


  如来所以興出世   唯説弥陀本願海
  五濁悪時群生海   応信如来如実言

     教主世尊は 弥陀仏の  誓い説かんと 生れたもう       
   
にごりの世にし まどうもの   おしえのまこと 信ずべし


「生きる喜びが 見出せない」とか
「生きていたって しかたがない」
「自分は 何のために 生まれてきたのか分からない」等と

 新聞や テレビから 聞こえてきますが、
 はたして 私は何のために  この世に生れてきたのか ?。

お釈迦さまは 「無量寿経」に
「人々を救い、まことの利益を  恵む為に この世に現れた 」
と、この世に現れた理由を 明らかにされています。

 それを受けて 親鸞聖人は 正信偈で
「如来が 世に出られるのは ただ 人びとに まことの利益を
  与える 弥陀仏の本願の教えを  説くためである」と。

 自分の幸せのこと ばかりを考えている 私たちに対して
「人々のために 生まれてきた」 とお釈迦さまは
 おっしゃっています。

この世に生まれたのは  自分の幸せを求めるためだと
思いこんでいる 私たちですが、
お釈迦さまは 人びとのために 弥陀仏の本願の教えを
説くために  生まれてきたのだと。

そして 親鸞聖人は 浄土和讚に

  安楽浄土に いたるひと
  五濁悪世に  かへりては
  釈迦牟尼仏の  ごとくにて
  利益衆生は きはもなし  と 。

    《意訳》安楽の浄土に 往生された方々は、罪悪に濁った
           この娑婆世界に かえってきて、衆生を済度する
           ことの  自由自在であることは、ちょうど
           釈迦如来の教化のようで  はてしがない 。と


 お浄土へ 先立たれた先輩たちは この私を 救うために
 数々の努力を 繰り返し 続けておられるのに、まったく
 気づかずに 我がまま一杯で その願いに 逆らう毎日を
 送っているのでは  ないでしょうか。

 「阿弥陀さまの本願の教えを 聞いてくれ」との呼びかけを、
 「南無阿弥陀仏」の呼び声を ちゃんと聞き取って
   私は 何をすればいいのか 何ができるのか 。

  生きがいがある 充実した 味わい深く 喜び多い人生を
  受け取らせて いただきたいものです。

  妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
 次回は 8月13日に 新しい内容に変わります。

         


           私も一言(伝言板)