第867回 一人 ひとりに 〜女性候補の善戦〜

 平成21年 9月 3日〜

妙念寺 電話サービス お電話ありがとうございます。

言葉の力は たいへん強いことを 感じています。
長崎の若い女性候補者の選挙演説を 聞いていると ついつい
引き込まれてしまいます。

C型肝炎訴訟の代表をつとめていた女性で 国会議員や 
官僚などにも訴えたり 交渉したり マスコミにも 自分の実名を

明らかにして 頑張ってきた女性です。

国会議員などへ現状説明する 過去の映像を見ても 感染していることを
ある日突然知らされ それからの人生が大きく変わったことを 
訴える言葉には 涙が出てきます。

今回 大物の議員を破って 初当選した彼女に 
「これまで 多くの政治家と接してきたと 思いますが その国会議員に
今度は 自分がなるわけですが 」 と 質問され 

「国会議員の方も 親身になって努力いただいた方と 
自分の利害のためだけに ガンバル方と いろいろありました 」 と答え、

自分は 訴訟が和解して 2年にもなるのに いまだに多くの人びとが
放置されたままになって苦しんでいる そんな弱い者の事を考えない政治ではなく 
その人びとのために 努力したいと思いますと 締めくくっていました。

ハッキリとした主張や答えに 自分の境遇に押しつぶされずに 
多くの人のためを思って 頑張りますという 言葉に 
引きもまれてしまっています。

一方では 自分たちの党でなければ 日本は救えない 自分たちの
党でなければ 日本は駄目になると 今までの実績をよく考えてほしいと
主張していた人びとは どうも 国民の信頼を得なかったように思えます。

自分たちに任せてください。自分たちの組織がなければ
世の中うまくいきませんと 大声で叫んだチームと。
国民一人一人の為にと 叫んだチームと その差は 大きく出たようです。

おうおうにして 組織防衛を前面に出しているように誤解される
言葉がありますが、その組織内の人たちには 共感を得ても 
その組織を取り巻く 多くの人からは 反発を感ずるように
思えてなりません。

自分たち官僚がいなければとか 自分たちの党がなければ
同じように ついつい お寺がなければと 寺院の立場で
発言しているようなことも多いように思えてなりません。

組織のために ではなく チームのためではなく より多くの人 
一人ひとりの幸せのため 特に浄土真宗は 物質的な幸せではなく 
精神的な幸せ 老病死 いかなる状態になっても 喜べる教えを
お念仏の教えを すべての人のために 阿弥陀さまの教えが
一人ひとりに届くように そう考えるのが 僧職にあるものだろうと
この大きな変化 投票の結果を見ながら感じています。

 南无阿弥陀仏が 一人ひとりに届くようにと 
 一人ひとりが 真の喜びに出あえるようにと。

妙念寺電話サービス お電話ありがとうございました。
次回は 9月10日に新しい内容になります。

         


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