第896回 生老病死の問題 蓄積した智慧・仏教〜

 平成22年 3月25日〜

 妙念寺電話サービス お電話ありがとうございました。
新学期を迎える季節ですが、

医学部の哲学の教授が 禅宗のお坊さんのところがあるそうです。

希望に燃えた医者の卵たちへ 「みなさんがこれから仕事とする医療の世界は
人間が生まれて老いて病気で死んでいくという 生老病死の 四苦に
取り組むということです。


ところで 医学の世界はまだまだ日が浅い 100年とか150年とか
科学が進んだようでも まだまだ分からないことばかりです。

 ところが、仏教も その生老病死の四苦の課題に取り組んで
2500年の歴史があり、それなりに解決の方法は見出しているのです。

医療という仕事に携わる者は、ぜひとも仏教的な要素を持ってほしい」と
教えておられたということです。

肉体的な 
四苦の解決は出来ても 精神的な解決は医学だけでは無理なようです。


科学的な仕事をする人こそ この蓄積した智慧に お釈迦さまの
発見された真理に 出会っていただきたいものだと思います。

特に この10年程 病気の告知をするようになってきました。
それまでは 患者をごまかして あるいはだまして、
「大丈夫 治ります。私に任せてください」と お医者さんは 
患者さんよりいつも優位な立場の 先生でいられました。

しかし、ご本人に 「もう治りません。治せません」と告げた後は 
何の力もない 何の手立ても行使できない
 ただの無能な一人の
人間でしかありません。

こうしたとき 社会経験のある患者や 生きる力を無くした人に
お医者さんが 向き合うには 老病死を 乗り越え 打ち勝つ
従来の医学的な知識だけでは 対応できない時代になってきました。

生老病死は 人間全員 逃れることのできない問題であると
ちゃんと分かった上で 今 この時をどう生きるのか その指導こそが 
新しい医学者の 必要不可欠な 知識 教養では
 ないでしょうか。

浄土真宗は 南無阿弥陀仏のお念仏を 口にすることで 
その問題に正面から取り組み どんな苦しみも避けずに
向っていく力を 真摯に取り組む力を 与えてくれる教えです。

お釈迦さまの教えの中でも 現代 もっとも必要とされ教えです。
科学的な知識で育った時代に 必要不可欠な 教えだろうと
味わいます。

何で 南無阿弥陀仏なのか 何で 浄土へ 生まれるのか
仏になるのか 仏として はたらくとは どうゆうことか
ぜひぜひ 教えを聞いて 頷いていただきたいものです。

そして 一人でも多くの人が 豊かな人生を送れるように
まずは この私が 南無阿弥陀仏に出あいたいものです
・・・・・


妙念寺電話サービス お電話ありがとうございました。
次回は、4月1日に新しい内容に変わります。
      在家仏教 3月号 田畑正久師の講演記録を参考にして。


         


           私も一言(伝言板)