第952回 いつも人々の中にいて 説法の声を獅子のごとく〜

 平成23年 4月 21日〜

解説 礼拝聖典という 緑色の表紙の教本に 目を通しておりましたら、
讃仏偈や 重誓偈などの 意訳がありました。
とてもわかりやすく 読みやすいので ご紹介します。

重誓偈

私は世に超えすぐれた願いをたてた。
必ずこの上ないさとりを得よう。もしこの願いが満たされないならば、
私は誓って仏となるまい。

また、私はとこしえに、大いなる施しの主となろう。そして広く人々の
貧苦を救えないならば、私は誓って 仏となるまい。

また、私が仏となるときには、わが名は十方に響きわたるであろう。
もし、どこかに届かぬ所があるならば、私は誓って仏となるまい。

無欲と、深く正しい思念と、清らかな智慧をもって正しい修行をなし、
それによって、この上ないさとりを求め、神々や人びとの世界の師となろう。

そして不思議の力を発揮して光明を放ち、全世界を隅々まで照らすであろう。


人びとの怒りと無智をとり除いて、数多い災難から救い出そう。
かれに智慧の眼を見開かせて、迷いの闇から抜け出させよう。
地獄・餓鬼・畜生への道を閉ざして、浄土に至らせる門を開こう。

かくて、仏のさとりが得られたならば、私の威光は全世界に及んで
日も月もその光をおさめ 星も、その輝きを失うであろう。

私は人々のために、無数の仏法の門を開き、広く人々に、名号という宝を
与えるのだ。

そして、いつでも人々の中にいて、説法の声を獅子のごとく轟かすのだ。

そのために私は、もろもろの仏を供養して、あらゆる徳を身につけて、
わが願いを成しとげ、仏の智慧を得て、全世界の雄者となろう。

師の仏よ、あなたの自在の智慧が 至らぬ所なく、すべてをお見通しであるように
願わくは、わが徳と智慧が 無上の尊者たる師の仏と同等であるように。

もし、この大願が成就するならば、天地は震動を持って対応し、
天人は集まりきたり、天空に美しい花の雨をふらして あかしとするだろう。


とあります。

数多い災難から救い出そう。
かれに智慧の眼を見開かせて、迷いの闇から抜け出させよう。

災難から逃れるのではなく、災難から救い出し、智慧の眼をひらかせ、
迷いの闇から抜け出させよう。とあります。

また 広く人々に、名号という宝を与えるのだ。
そして、いつでも人々の中にいて、説法の声を獅子のごとく轟かすのだ。とあります。

いつも 人々の中にいて この私の中にいて はたらいていただいていると
味わうと 南無阿弥陀仏を 有り難く 聞かせていただけるものです。

親がそうであったように、この私を救うためのご苦労であったと 有り難く味わえます。

 妙念寺電話サービス 次回は 4月 28日に新しい内容に変わります。


         


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