第959回 真実の教え  〜阿弥陀さまの本願〜

 
平成23年6月9日〜

あらゆる者を救いとる教えこそ 真実の教え、究極の教えである。

親鸞聖人は仰せになる。

    それ真実の教えを顕さば
     すなはち「大無量寿経」これなり

大無量寿経」には、あらゆる人を念仏一つで救おうと誓われた、阿弥陀如来の
本願が説かれている。

釈尊はその生涯をとおしてさまざまな教えを説き広められた。

この経が説かれるとき、釈尊のお顔は、いまだかってないほどに悦びにあふれ、
気高く光り輝いておられた。


あらゆるものをすくいとる阿弥陀如来の本願を説くことこそ、釈尊がこの世に
出られた目的だったからである。・・・・・

                          (浄土真宗のみ教え)10頁より


お釈迦さまは その生涯で84000の法門といわれるよう 多くの教えを説いていただいた
といわれます。

それは、悩み苦しむ人々の能力に見合って 分かりやすく説いていただいたからだと 
いわれます。

大人には 大人に分かるように 子どもには子どもに理解できるように

女性には女性の関心に即し お年寄りにも 病人にも それぞれの
立場に立って 具体的に教えを説かれたといわれます。

「応病与薬」という言葉があります。
病気を診察し その病気に適したお薬を お医者さんが 与えてくださるように 
それぞれの悩みに もっとも必要な教えを
 説いていただいているのです。


「大無量寿経」は、病気を病気ともしらず ひたすらむさぼることだけを生きがいとして 
むなしい人生を送っている 多くの人に
 
自己中心の子どものような生き方をしている私たちに 人間らしく生きがいを持って
生きていくことができ、この世の いのちが終わっても それで終わりではないぞ、
限られたいのちだけではないぞ、お浄土に生まれさせ
 私たちに 大いなる慈悲を
備えた仏として活躍出来ることを教えていただいているのです。

これこそが 人間に生まれた目的であり お釈迦さまが説きたかった
阿弥陀如来の願いであると。

無理難題はいわない 南無阿弥陀仏一つで救う、南無阿弥陀仏一つで
 後は まかせよ。
心配せずに 南無阿弥陀仏を口にし耳に聞き、精一杯いのち輝かせて生きていけと
呼びかけていただいているのです。

妙念寺電話サービス お電話ありがとうございました。

次回は、615日に新しい内容に変わります。

         


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