第995回 生きる基本 ~心を身体の健康を~

 平成24年 2月 16日~

電波が混雑するこの地方では 有線テレビが非常に発展しており
密度の高い地域情報や 長時間にわたる中継放送など 通常の
テレビでは なかなかお目にかかれぬ内容が沢山あります。

 子どもの食育をどうするのか 給食担当の先生たちの研究発表会と
思われる番組が放送されていました。

スライドを使って、学校給食の改善や、生徒達が自分たちで 大豆を育て
納豆を作り、それを販売した体験発表などがあり 最後に 大学教授が登場して、
講演が始まりました。



 小中学校で いのちの大切さ、食事の重要さを教えていただいているが
大学生を調査すると、朝食事を まったくとらない生徒が 実に40パーセント
もあり、自分では食事を作らず 外食ばかりをしている学生がほとんどである。

一昔前までは、学生食堂では バランスのとれた定食が、主流であったが
今は 一品料理ばかりを学生たちは選び、栄養の偏りが心配される。

また、成績優秀な東京の大学では トイレに、落書き禁止、喫煙禁止、
食事禁止との張り紙があるといいます。
他の人と一緒に食事をするのが面倒で、一人でしか食べれない
子どもたちが 多くなっているとのことです。

 小中学校では 月に一度だけ 自分で作った弁当を持参させ、調理の
機会を増やそうとの取り組みも 行われているが、子どもに任せきれずに、
親が準備しているケースが 多いのではないか、どう炊事をしていいのか
知らない学生がほとんどだと言われます。

栄養の偏り、食生活の不安定などもあり、便秘の学生がほとんどで
規則的な生活の指導がなされていないのが現状であるとの報告です。

受験勉強を優先させて、人間として本当に必要な教育が家庭の中では
まったく忘れられているとしか思われません。
義務教育の先生方にも、将来を見据えた指導を期待するとの講演でした。


これを聞きながら、体の健康ばかりではなく、こころの健康についても
大人たちは、こころ配りを怠っていることをつくづく感じます。

家庭での法座の席に 若者の姿が見えなくなっていることも、その一つです。
受験がある勉強が忙しいと、折角の尊いご縁から遠ざけているのではないかと
感じています。

体も心も、規則正しく調整していくこと、人間として最も基本の部分が
今 忘れられているように感じます。
どうか、お寺の法座へ 家庭での法要に、将来ある若者達に
参加させていただくよう呼びかけていきたいと思います。

南无阿弥陀仏の教えは 人間が人間として 生きがいをもって生きていく
ことの出来る生活習慣を養っていただく、最も大事な基本的な内容を
含んでいると思います。
子どもの頃から ちゃんと身につけさせておきたいことです。

妙念寺電話サービス お電話ありがとうございました。
次回は、223日に新しい内容に変わります。


         


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