第996回 他力本願とは ~阿弥陀仏の力を表す言葉~
平成24年 2月23日~
親鸞聖人のみ教えのキーワードを まとめた冊子があります。
その中の「他力本願」には
「他力本願(たりきほんがん)」という言葉は、
浄土真宗において、み教えの根幹に関わる最も重要な言葉です。
浄土真宗の宗祖である親鸞聖人(しんらんしょうにん)が
いわれた「他力(たりき)」とは、自然や社会の恩恵のことではなく、
もちろん他人の力をあてにすることでもありません。
また、世間一般でいう、人間関係のうえでの自らの力や、
他の力という意味でもありません。「他力(たりき)」とは、
そのいずれをも超えた、広大無辺(こうだいむへん)な
阿弥陀如来(あみだにょらい)の力を表す言葉です。
「本願(ほんがん)」とは、私たちの欲望を満たすような願いを
いうのではありません。
阿弥陀如来(あみだにょらい)の根本の願いとして
「あらゆる人々に、南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ)を信じさせ、
称えさせて、浄土(じょうど)往生(おうじょう)せしめよう」と
誓われた願いのことです。
この本願(ほんがん)のとおりに 私たちを浄土(じょうど)に
往生(おうじょう)させ、
「本願力(ほんがんりき)」
私たち念仏者は、このような如来(にょらい)の
本願(ほんがん)のはたらきによる救いを、
「他力本願(たりきほんがん)」という言葉で聞き喜んできたのです。
ここにはじめて、自らの本当の姿に気づかされ、
いまのいのちの尊さと意義が明らかに知らされるのであり、
人生を力強く生き抜いていくことができます。
・・・・・・・・・
と、親鸞聖人のみ教えが説かれています。
この他 「悪人正機」、「往生」という言葉をまとめたものが
1セット100円(税別)で 本願寺出版社から 発行されています。
特別に選ばれた人だけではなく すべての人が救われていく道を
教えていただいているのが、お念仏の教え、南无阿弥陀仏の教えです。
妙念寺電話サービス次回は 3月1日に新しい内容に変わります。
私も一言(伝言板)