子供椅子の材質は、樹種で重さが違ってまいります。
比較的軽い材質(桐やアガチスなど)で作ったものは、大変軽いのでお子様が独りで持ち運べる重さなので子供用としてご利用いただけます。
椅子に関しては座り心地も考慮して、デザインも含め試行錯誤しながらもワクワワクしながら作っています。
椅子デザインには特別な面白さがあります。
でも、小さな椅子には家具としてもっと大きな可能性を感じました。 「不思議な座り心地」「デザインの自由さ」「椅子以外の使い方」「コンパクトさ」などなど・・
シンプルなデザインの椅子
デザインは出来るだけシンプルであって、しかも機能的な椅子を目指して少しモダンに仕上げました。実際に作ってみたら、なんともかわいい・・・・・で、座ってみたら・・とても懐かしいんです。
その高さが、その景色が・・・・・スッと子供の頃の感触、あるいは匂いを感じました。私はその座り心地がとても気に入りました。なにしろ大人の椅子にはないものですから・・・・
子供椅子の重さ
実際の子供椅子の重さは、軽いタイプで約1kg、重いイタプで約6kgです。2歳~4歳の幼児がひとりで持ち運ぶには、できるだけ軽くて頑丈な椅子がいいでしょう。
また、硬くて重い杢理の綺麗な材質(ナラ材、ブナ材、樺材)など広葉樹で作った椅子は、大人の方がインテリアとして楽しめます。 もちろん座っても充分耐えられるように頑丈なつくりになっています。
実用性・安全性を重視しながらデザイン的にもスッキリとまとまった子供椅子を目指して、日々切磋琢磨してゆかなければと思っています。小さな椅子のバリエーションです。
背もたれ部分が特徴的なデザインの椅子
背もたれ部分が特徴的なデザインの椅子は基本的には2種類です。背もたれがマル形のものとタテ格子形のもの。そして細かく分類すると、座面のカタチの違い、樹種の違い、塗装の違いでいろんなタイプの椅子が出来ました。
背もたれ部分の違いもそうですが、座面のカタチにもこだわりを持って作りました。通常は、椅子としての使用目的を考えて、座り心地がいいようにと中央が微妙にへこんでいるタイプの椅子です。
この子供椅子はヒジカケつきです。
ヒジカケ部分を作りつけにしてしまうと作り易いのですが、子供の成長は早いので、幼児期は必要で便利だったヒジカケがお子様の成長とともに、だんだん邪魔になってまいります。・・・・と言いますか、座れなくなってしまいます。
そこで、簡単に着脱可能なヒジカケつき椅子は出来ないだろうかと思案し、試作1号、試2号を経て、右写真のヒジカケつき子供椅子を作ってみました。
ヒジカケを外したところ・・・
ヒジカケを外したとき、椅子の背後からの外観が、見た目やや間延びした感じになりがちだったので、アクセントとして、丸穴を3個入れてみました。椅子の強度的には、問題ございません。
穴3個分軽くなったかなぁ?♪背後にロゴマークやネームを入れて見るのも、いいアイデアかもしれません。星形に刳りぬいたり、ハート形とか可愛いイメージが湧いてきます。
あそびこころいっぱい・・・
あそびこころいっぱいのアニマルベンチには、目玉にビー玉をはめ込んでいるため、椅子を揺らすとビー玉がコロコロゆれて、動物の目玉がキョロキョロ動いてるみたいでとっても楽しいです。
最近お客さまからの要望で、幼児用ベンチだけではなく、中学生から大人まで座れるようなアニマルベンチのリクエストが多くなって参りました。リデザインを繰り返してゆくうちに、発想の転換で子供椅子の座面をヨコにぐ?んと伸ばした格好の子供用ネコベンチや子供椅子の足部分をぐ?んと伸ばした格好のキッチンスツールなどが生まれました。
そして、子供用ネコベンチは子供椅子の延長線上にあり、さらにアイデアがどんどん膨らんでいって、背もたれ部分をいろんな動物顔にしてみたらもっと面白いかも・・・・という発想から動物顔ベンチ(アニマルベンチ)が生まれました。
子どもの時からずーと一緒
子供も大人も楽しめる椅子。子供達は椅子、踏み台、遊び道具として使い、大人はちょっとしたときの腰掛けや飾り台として楽しめる椅子です。子供サイズでおとなも座れる椅子。子供も大人も楽しめる椅子。
子供達は椅子、踏み台、遊び道具として使い、大人はちょっとしたときの腰掛けや飾り台として楽しめる椅子です。子供サイズでおとなも座れる椅子単一樹種でつくるメリットは、木によって木質が違うため、密度や木の弾性力、収縮率、含水率などが同一(均一)なほうが、狂いが少ないため。
そのために、異なる樹種の組み合わせによる家具では、長年使いこんでいくうちに、だんだん歪みが生じ兼ねないことになってしまいます。・・・そんな、理由から、単一樹種の家具を作るようになってしまっているのでしょう。
厳密にはタンスの引出の内部材などジョイントしない部分には側板と異なる樹種を使って作ってありますが、接合部分にはなるべく使わない方が無難なところでしょうか。本来、家具はその目的が家財道具であってインテリア性も大切ですが、使い勝手が良いものが好まれます。
花台や電話台など部屋のインテリアとして使用する場合は、中央のヘコミ部分は無い方が都合が良いです。ので、花びんや鉢のスワリ(安定感)を良くするために、座面を水平にした椅子もつくりました。また兼用で両方に使えるような専用の花びん敷きも検討しました。