ふるさと塾印
'00-Spring

'00-Summer

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季節
タ イ ト ル
掲載 期日

トラフグの子 ’00. 8.24
ふるさとの山 ’00. 8.14
光と音の饗宴 ’00. 8.12
恩讐の彼方に ’00. 7.30
夏はひまわり ’00. 7.16
夏の花〜雷鳴 ’00. 7. 2
ふるさとの原典、ふるさとの味 ’00. 6.18
アジサイコレクション ’00. 6.11
活きのいい魚と競りの声 ’00. 6. 2
雨には雨の… ’00. 5.27
 麦 秋 ’00. 5.14

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お急ぎでない方は

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8/24 掲載  A WEEK-SHOOT JPG 
トラフグの子を放流
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トラフグの子

 山口県と北九州三県は、1995年から日韓海峡沿岸県市道知事交流事業として、日韓にとって貴重な水産資源であるトラフグを保護しようと、両国において稚魚の放流事業を実施しています。
 今年は山口県の当番で、下関沖において韓国の駐福岡総領事館の宋領事も加わられて、体長10p程度の稚魚2,000匹を放流しました。

 昨年の長崎沖に続いて今年も、 Web上で知り合った長崎県の「ひらやん」と一緒に 三年後には成長してくれよと祈りながら、背ビレに付けられた識別札が痛々しいトラフグの稚魚を玄界灘に放流してきました。 

(8/24 下関沖にて稚魚の成長を祈って…)

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8/15 掲載  A WEEK-SHOOT JPG 
ふるさとの山
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ふるさとの山

 山あいの里、湯の里「佐里」はわずかな盆地の中を松浦川が流れており、お盆の朝は早くも冷気を感じる。
 実家の縁側からふるさとの山・日向山(ひのこちやま)を眺めると、手入れをしない庭の梅や槇の木の枝が伸び放題なのに気づく。
 隣家の屋根先には、初孫が生まれて祝った鯉のぼりの旗竿が、そのまま「じいちゃん」になった先輩のたかぶりを残している。

 仏を迎え、親戚同士が行き来して呑んだ盆焼酎にのどの乾きを覚えながら、「今日もまた暑くなるなぁ」…けだるい気持ちで、ふるさとの朝、ふるさとの山を見上げる。

(8/14 相知町佐里の実家にて)

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8/12 掲載  A WEEK-SHOOT JPG 
大野島の花火大会
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光と音の饗宴

 筑後川を分ける、中州で行われる花火として有名な大川花火大会に出かけました。
 この島は、上流側は福岡県に、 下流側は本県の川副町に属している県境になります。今年は、東岸の大川市側から、打ち上げ 7,000発・尺玉 20発、仕掛け 15基と 謳われる光と音の饗宴の中に身を置きました。
 川面を渡る風を涼しく感ずる頃から、壮観な連続打ち上げが始まりました。引き潮の筑後川に遊覧船や家族連れの漁船が川上に 舳先を連ねてもやい、たそがれの宵を彩ります。尺玉のあとに続く瞬時の真空と風圧と大音響は、群衆の中にいてこその夕涼みでした。

(8/10 大野島・大川花火大会にて)

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7/30 掲載  A WEEK-SHOOT JPG 
青の洞門
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恩讐の彼方に

 耶馬渓での建設省主催「森と湖に親しむつどい」に参加しました。青の洞門は、菊池寛の「恩讐の彼方に」で有名です。
 250年ほど前、諸国遍歴の途中の禅海和尚は、村人の安全の為にノミと槌だけで山国川の難所に隧道を彫りました。彫り抜いた長さは342m、30年の歳月をかけて完成させました。
 ひんやりする洞門を歩くと、和尚の激しく燃える優しい鼓動が聞こえてきます。
 紅葉のシーズンだけではなく、夏にこそ感じる”清涼剤”です。

(7/30 大分県・耶馬渓にて)

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7/16 掲載  A WEEK-SHOOT JPG 
ひまわりの背くらべ
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夏はひまわり

 お仕事で唐津へ行く道すがら、多久〜厳木有料道路沿いに向日葵(ひまわり)の群落があるのをチェックしておりました。
 今日の晴れ間に、日が昇りそろそろ頭をもたげる頃を見はからって撮影に行きました。ひまわり達は、いよいよ自分たちの季節が来たと、背くらべを始めたばかりのようです。

 そろそろ、夏休み報道の題材として広く紹介されることでしょう。管理事務所の「職員達が、仕事の合間に育てました。…」などのコメントとともに…
 花弁にまとわりつく蝶と友達になりました。

(7/16 多久〜厳木有料道路傍にて)

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7/ 2 掲載  A WEEK-SHOOT JPG 
のうぜんかづらの花
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夏の花〜雷鳴

 七月に入って佐賀の気温も一気に上昇しました。民家の庭先に夏のシンボル凌霄花(のうぜんかづら) が、やっぱり花勢を誇っていました。
 中国原産のこの花は、落葉木ですから、ご主人は「あっちの木から、ここに根が出て花を咲かすようになった。切るには惜しいしねぇ。 」ということでしたが、帰って調べてみると気根を発する蔓性のようですから、散った葉から繁殖したのでしょう。

 34.4℃を記録したこの日、シャッターを切った頃から突然の雷鳴が轟きました。

(7/ 2 佐賀市内の庭先にて)

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6/18 掲載  A WEEK-SHOOT JPG 
九重町の町田川のほとり
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ふるさとの原典、ふるさとの味

 web mateのお尋ねもあり、九州の屋根・久住山(1,787m)麓の温泉探訪に向かいました。大分自動車道を 降りて、国道387号の玖珠郡九重(ここのえ)町の一つの橋を渡る頃、いきなりブレーキを 踏みました。
 思わず息を呑むような光景が目にとまったのです。私達の胸には、このような山紫水明のふるさとの原典 が宿っているのではないでしょうか。
 更に進んで熊本県への県境に近づいた頃、小さな草庵のそば処「よしぶ」という、つなぎを一切用いない 大自然に打たれたしこしこ蕎麦に、またもや道草をくったものでした。

(6/18 黒川温泉への道すがら)

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6/11 掲載  A WEEK-SHOOT JPG 
いろんな種類のアジサイ
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アジサイコレクション

 ふるさと・相知の「見帰りの滝」がいよいよアジサイのシーズンを迎えました。
 伊岐佐のふもとまで行ってみましたが、自家用車や観光バスがズラリと並んでいました。駐車場の傍に、いとこが趣味で栽培する アジサイコレクション園があります。
 最初は、見帰りの滝のアジサイにちなみ珍しい花株を集めて栽培していましたが、今では、色彩 豊かなアジサイ庭園を公開し、ビニールハウスには数千株の鉢植えがそれぞれの花姿を競い合っています。

(6/11 佐伯アジサイコレクション)

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6/ 2 掲載  A WEEK-SHOOT JPG 
競り人を囲んで真剣な顔
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活きのいい魚と競りの声

 夜が白み始めた午前 5時、唐津の玄海漁連魚市場を訪ねました。
 ズラリ並べられた出荷のトロ箱の間を、カギ師と呼ばれる競り人を囲むようにして仲買人の輪が動きます。競り人は時折気合いを入れながら、右手のカギ棒でトロ箱の山を開き魚の新鮮度を確かめて、走るような勢いで キロ当たりの値段を決めていきます。右手のテープレコーダーが記録なのでしょう。
 両者の駆け引きは真剣です。
 唐津への水揚げはかなり減ったようですが、サカナ文化の発信地には変わりありません。

(6/ 2 玄海漁連の魚市場にて)

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5/27 掲載  A WEEK-SHOOT JPG 
雨に濡れたスィートピー
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雨には雨の…

 佐賀の空は五月だと言うのに、おとといは35℃を超える真夏のような熱気でしたが、その反動からか、昨日から梅雨を思わせるようなぐづついた天気が続いています。
 表紙写真の取材をためらいましたが、ご近所の庭先のスィートピーが雨に濡れてしたたるような緑を主張していました。

 季節、季節のうつろいは、きちんきちんと訪れているはずですが、予報によると佐賀の空は今週いっぱい梅雨模様のようです。

( 5/27 ご近所の農家の庭先にて)

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5/14 掲載  A WEEK-SHOOT JPG 
麦が色づくころ
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麦 秋

 この季節になると、緊張感とともにほろ苦く思い出すことがあります。確か、小学5,6年生の頃だったでしょうが、国語の教科書に「麦秋」 という言葉が出て、先生がその意味を尋ねたのです。
 恐る恐る手を挙げた者は僕ひとりで、幸い、「麦がとれる頃」という答を誉めてもらいましたが、すごく心細い思いをしたものでした。

 大麦の収穫量日本一を誇る佐賀平野は、その「麦秋」を迎え、農家の庭先のトマトには早くも可憐な花がついていました。…田植えまでの ひと月は、初夏の農繁期です。

( 5/14 佐賀市兵庫の穀倉地帯にて)

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