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腎不全とは
腎臓の働きが低下し、尿中に体中からの老廃物(ゴミ)を排出できにくくなった状態です。腎臓の働きが正常の30%いかに低下したときから老廃物が体に貯まります。血液中の尿素窒素(BUN)や、クレアチニン(Cr)、尿酸、カリウムなどが多くなります。 血液中にこれらのゴミが多くなった状態を尿毒症といいます。
腎臓からでるホルモンも異常を生じ、高血圧、貧血が出現します。次第に、カルシウム代謝も障害を受けるようになります。

腎不全の症状・検査

正常の腎臓は尿の中に毎日ある程度の量の老廃物を溶かす形で捨てています。こうすることで、体内のゴミを取り除いています。しかし腎臓が弱ってくると尿中に少しの老廃物しか捨てることができなくなりますので、ある程度の老廃物を捨てるにはかなり多くの水分が必要になります。すなわち薄い尿しか作れないのです。そのため腎臓の働きが弱ると、一日の尿量 が増えてきます。逆にいえば、腎臓が弱ると尿が増えなくてはならない。腎臓が弱っているのに尿が少ないと、体にゴミがどんどん貯まってきますよ。そこで、脱水に用心しましょう。

腎臓の働き(腎機能)検査:一日の尿を貯めてそこから腎機能がわかります。普通 クレアチニンクリアランス(リットル/日)で表します。
   検尿:タンパクの量、比重、浸透圧などが目安になります。

尿毒症の目安:血中クレアチニン(Cr)・尿素窒素(BUN)、症状(倦怠感・食欲不振・嘔気)の有無、胸水、手足の浮腫、腹水


腎不全が進んだ尿毒症の症状
体がだるい、食欲がない、気分がすぐれない、記憶力が落ちる、周りからボーつとしているといわれる、血圧が高くなる(腎性高血圧)、貧血が進む(腎性貧血)、体がむくむ(浮腫)、浮腫のため体重が増える、などなど

腎不全の治療
初期:血中クレアチニンが1.3から2.0くらいの間では、脱水にならないように用心し、原因疾患があればその治療に心がけます。食事や日常生活にあまり制限はありません。

中期(腎不全保存期):
尿毒症を抑えるために、低タンパク食を中心とした食事療法を行います利尿剤などの薬が必要となります。定期検査が特に必要です。毎月一度位 の血液検査が必要です。のようにして、できるだけ透析に至らないように心がけます。

末期(尿毒症期):血液透析、腹膜透析が必要になります。

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