前立腺炎について  泌尿器科いまりクリニック
 

前立腺炎は大腸菌などの細菌による前立腺の炎症です。性病である淋菌やクラミヂアによって生じることもあります。しかし細菌がいないでも生じることがあり、精神的なことが症状に大きく関与する場合もあり、原因がはっきりしないこともあります。安静、補液により利尿をつけ、抗生剤や抗菌剤で治療すれば普通1ヵ月前後で治癒します。しかし、前立腺には抗生剤や抗菌剤が移行しにくく、しかも再発が多いので、なかなか完治せず、すっきりと治らないことも多いようです。

症状
この病気になったら

頻尿や残尿感、排尿困難などの排尿異常を生じます。炎症が急性で、高度になれば38度以上の高熱、下腹部痛、全身の疲れを生じます。膀胱炎も伴っていれば膀胱刺激症状(頻尿、排尿痛、残尿感)、尿混濁などで尿失禁や血尿をともなうこともあります。高熱を生じたり、症状が強い場合には安静や、状態の観察のために入院が必要になります。

慢性の場合は上記の症状が弱くなりますが、長期にわたって続きます。いつも下腹や会陰部だ気持ち悪かったり、鈍痛があったりして、どうか具合が悪い。尿が近くて、夜もトイレのために何度か目を覚ます。尿道がどうか具合が悪い、などなどの症状が続きます。

1. お茶を飲むなど水分を多めにとり、尿量を増やしてください。排尿を我慢しないこと。
2.

自転車に乗ることや、長時間の運転・座ることは控えましょう

3. 刺激物(唐辛子、コショウ、ワサビ、アルコール類など)は避けてくださ い。特にアルコールは禁止です。
4. 熱が下がったら、入浴は短時間であればよいでしょう。
5. 症状がおさまっても医師が良いというまでは治療しましょう。特に治ったと思っていてもすぐ再発することがありますので注意しましょう。

この病気を繰り返す方に

何か原因があると考えますので、検査が必要です。特に、前立腺肥大症、膀胱頚部硬化症、膀胱結石、尿道狭窄、糖尿病、悪性腫瘍など。

どうぞ、おだいじに。
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