冒険6 ブートローダの設定
〜 だれかのおかげで前に進める時もある 〜
6.1 ブートローダ?知らんなァ。
この節の話は、理解しなくてもOKです。飛ばして、次の節6.2に行ってもかまいません。
「ブートローダって何なの?」という疑問に、アバウトですが答えます。
たとえ話で車のエンジンの始動の過程を話しましょう。車のエンジンを動かすためには、セルモーターというモーターでエンジンの内部、燃焼機関に弾みをつけて、それから動かすしくみになっています。
Linuxにおいて、このセルモーターに相当するのが、ブートローダというプログラムになります。
車のエンジンがセルモーターを必要とするのと、Linuxがブートローダを必要とする理由は少々異なりますが、本体を動かすために補助的なもので前処理をするということは、似ていますよね。
一般的なブートローダへの認識は、「複数のOSを入れたときに、どっちのOSでコンピュータを起動させるか選択するプログラム。コンピュータの電源をONにしたときに現れる。」というようです。
確かに高機能なブートローダには、そういう一面(機能)もあります。Linuxの一般的なブートローダであるLILOやGrubもこの機能を持ち合わせています。しかし、厳密には、上記の通りのLinuxを起動するための前処理を行うサブ・プログラムであるのです。
この手の話を詳しく知りたければ、「コンピュータの起動の過程」を調べれば分かります。
コンピュータに電源を入れて、BIOSが読まれ、HDDのMBR(マスターブートレコード)が読まれ、OSが立ち上がる・・・という辺りの話ですね。
6.2 ブートローダの設定
さて、Linuxを無事インストールすることが今回の目的です。
理論はそっちのけで、写真つきで説明していきましょう。
処理手順は次の通り。
STEP1: @のように、どちらかをクリック
STEP2: Aのように、OSに好きな名前をつける。この写真に習ってもいい。
@が指し示してるところの、「ブートラベル」の欄に反映される。
STEP3: Bのように、どちらかのOSのをクリックする。
@が指し示してるところの、「デフォルト」の欄に反映される。
コンピュータの電源をONにしたとき、OSの選択画面が現れる。
そのときに何も選ばないと、ここで「デフォルト」に指定したOSが自動的に起動する。
STEP4: @に複数の項目があれば、それぞれに対して、STEP1〜4を繰り返す。
オススメとしては、STEP3のデフォルトのOSはWindowsが入ってるなら、Windowsにしておいたほうがいいと思います。なお、これは筆者の経験論や、好みですので、強制ではありません。
さらに、設定は進みます。
ここにおいて、注意しなければならないことは3つ。
その壱: @のように、ブートディスクは好みで作っていいですが、
Windowsでフォーマット済みのフロッピー1枚が必要です。
その弐: Aのように、この設定は必ずONにすること!!
「LILO」でなく、「GRUB」となってるかも知れません。GrubはLILOの進化形です。
どちらであろうと、ONにしてください。このプログラムなくしてLinuxは起動しません。
その参: Bのように、必ずこの「ブートパーティションの最初のセクタ」を選ぶこと!
マスター・ブート・レコード(MBR)は、トラブルの火種です!!
LILOをどこの場所にインストールするか?
これについても、筆者は失敗談をからめて少々熱く語れるのですが、それはいつかの講釈で・・・。
|