行事の紹介1

『夢紡ぎ、こころ育み、ことば育てて』・障害児教育講演会

■ 期 日  平成11年6月12日  ■ 場 所  佐賀大学講義室

 鹿児島県の岩元昭雄さん、甦子さん、綾さん親子を招いての講演会は、平成11年 6月12日、佐賀大学の講 義室を会場に、盛大に開催することができました。

 当日は、午前9時に、世話人及びボランティアの学生など約60名が集合し、会場や保育場所の準備を行いま した。午後1時ごろには、会員が集まり出しましたが、開場の2時間前には最初の受付者が来場されるなど、 関心の高さが伺われました。

 事前には、約370名の申し込みと100名程度の保育希望が出されており、相当の混雑が予想されたことや、佐 賀大学の金子事務局長さん(埼玉県出身)の御厚意により、急遽会場を変更しましたが、当日は、それを上回 る約 440名の出席者がありました。

 講演会では、まず、岩本昭雄さんが、子育て全般に関することや綾さんを育てる上で大事にしたこと、心掛け たことなどについてお話いただきました。ダウン症であった綾さんの成長の中で特徴的なことは、言葉の獲得 にあったこと。そして、そのためには心の中が、感受性が豊かでなければならないこと。

 さらに、子供の可能性が計り知れないという考え方で根気よく接してくれる人たちが、周囲に数多くいてくれる ことが必要なこと。自分たちは、綾さんを育てる上で、ゆっくりと休みなくというのを基本にされたとのことでし た。

 また、綾さんは、ダウン症であることを知らされた時のことや、これからの夢などについて講演。精一杯の声 で、一言一言を確かめるように話される姿がとても印象的でした。

 なかでも、ニュ−ジ−ランドで開かれたダウン症国際会議での経験や大学に入って卒業することが夢であった こと。これからは、多くの子供達に読み聞かせができるように翻訳などをやっていきたいという話の時は、涙を 拭かれる聴衆の方も数多くおられました。

 最後の質疑応答では、綾さんと最も長い時間を過ごされたであろう母親の甦子さんが、出席者からの問いかけ に答えられました。

 本を出すこと至った経緯については、綾さんが一時的に傷つくことはあっても、それが綾さんの未来を切り開く ことに繋がると夫婦一緒に考えたこと。そして今、綾さんはその苦しみを乗り越えていると感じているということ。

 また、療育については、生まれてから直に童謡を聞かせ続けてきた結果として、綾さんの関心が童謡の中の言 葉に結びついていったこと。また、読み聞かせをたくさんしてきたが、その方法も綾さんのリズムに合わせて、 ゆっくり、休みなく行ってきたと答えられていました。

 会場から人があふれ、ベランダやロビ−で聞いている人も多いような状態であったことから、世話人の会員の 皆さんには、駐車場や会場の整理などのため、講演会場に入れなかったり、岩元さんの話を十分には聞けな かった方も多かったことと思われます。今後、毎月の定例会などで、ビデオで視聴していただければと思います。

 また、講演内容は、記録誌としてまとめた上で、会員の皆様には配布していきたいと思います。佐賀大学及び 佐賀短期大学の学生ボランティアの皆さん並びにさくらんぼ保育園の保母の皆さんには、早朝から、暑い中で 会場の設営、片付けや子供たちの保育に最後まで御協力いただき、本当にありがとうございました。

 なお、講演会終了後、岩元さん親子を囲んで、会員との交流会を開催し、なごやかな中に歓談が行われました が、岩本さんの謙虚な話し方から、人と人との関わりをとても大切にされている方という印象を受けました。

 岩元さんは、綾さんの健康状態も考えて、月1回程度の講演に限っておられるとのことでしたが、こうした機会 を設けることができたことは、私たちにとっても貴重な経験になりました。
 また、今回の講演を通じて、当CLUBの存在を多くの方々に知っていただくとともに、一定の評価を得られたも のと確信する次第です。

(岩元綾さんの第3回アジア太平洋地域ダウン症会議におけるスピ−チ:  英語文 日本語文  )

(岩元昭雄さん、岩元綾さん、甦子さんの講演記録: 岩元昭雄さん  岩元綾さん、甦子さん


行事の紹介2

『明るく、楽しく、伸びやかに』・宿泊研修交流会

■ 期 日  平成11年7月24〜25日  ■ 場 所  波戸岬少年自然の家

 宿泊・研修・交流と題したCLUB交流事業を、平成11年7月24日25日の両日、佐賀県鎮西町の波戸岬少年自 然の家で実施しました。当日は、午前中から雨模様であり、前途に不安を感じましたが、昼からは青空が垣間 見えるようになりました。

 少し早めに、昼前から受付を開始し、一緒に昼食をしながら準備に入りました。家族揃っての行動になることか ら、なかなか予定の時間通りに進まない状態になりましたが、それでも、途中を少しづつ省きながら、予定の行 事を進めることができました。

 岩元綾さんの講演会のビデオ研修に引き続いて行われた、唐津市立長松小学校の吉田先生を囲んでの座談 会では、先生のこれまでの障害児教育との関わりについてお話をいただき、特殊学級で自閉症やダウン症児 の教育に取り組まれたお話では涙を誘うようなこともありました。

 親御さんからも多くの意見が出され、冷静に子供の能力を確かめながら、学校(校長や特学担当教諭など)に 積極的に関わっていくことの大切さや、普通学級・特学・養護学校それぞれに良さがあり、自分の目で何処が 自分の子供に適しているのか確かめることの大切さなどについて意見が交わされました。

 夕方には、翌日、名古屋城博物館で公演が行われる韓国全羅南道立南道国楽団との日韓ふれあい伝統芸能が 自然の家の広場で催され、韓国の伝統的な音楽や舞踊の模範演技とともに、参加者への演技指導などがなごや かな中に行われました。

 夕食は、野外でのバ−ベキュ−。全員の協力のもとに準備を行い、肉や野菜のほか、新鮮なさざえや鯛などの 差し入れ物を堪能しながら、熱心に子供の療育についての話などが行われていました。なお、同泊されていた 韓国南道国楽団の団員の皆さんと偶然、夜遅くまで歓談されする機会に恵まれ、有意義な時間を持つことがで きました。

 25日は快晴。朝食に時間がかかり、体力測定の時間にくい込んでしまったため、時間が不足して十分なものと はなりませんでしたが、想像した以上に動き回る子供たちが印象的でした。

 また、佐賀市で知育めばえ教室を開設し、現在、大和養護学校で講師をされている米光先生による講習会を 開催しましたが、長年の経験と研究に基づいた早期療育のお話は、とても参考になるとともに、改めて我が子 の療育のありようを考えさせられるものとなりました。

 今回の宿泊・研修・交流会には、16家族53名の他学生ボランティア、講師の先生を含め、71名の参加がありま した。それぞれ地域の行事なども重なって、全員参加というわけにはまいりませんでしたが、これからも皆さん よろしくお願いいたします。


行事の紹介3

普及啓発パンフ『心の扉をひらいて』の発行

■ 発 刊 日  平成12年3月12日

 ダウン症児等への理解の促進と、その両親や家族の方々の一助となるものをとの考えのもとに、会員一丸とな って平成11年9月から作業を開始し、3月12日に完成、関係機関などへ配布しました。

 内容的には、このホームページと重複する部分がかなりありますが、手に取ってみることができることに意義が あり、また、医療機関などに配布することで、新生児(ダウン症)の両親に見てもらうことができることになります。

 社会福祉医療事業団の助成を受けて、こうしたことができたことを感謝申し上げたいと思います。なお、部数には 余裕があり、希望があれば郵送費着払いで送付していますので、御連絡ください。
(TEL/FAX 0952-72-6301)