雑感(平成18年7月-平成18年12月)


7月・8月・9月・10月・11月・12月


 サガンブルー 18.7.2

 7月1日、第25節徳島戦が鳥栖スタジアム今季初のナイターとして開催され、梅雨時期の雨が心配されたが、雨が降る代わりに強風が吹いた。山口選手の今季初得点と濱田選手の今季3得点となる得点(2対1)で勝利したが、FKから失点するなど課題も残った試合だった。

 もう少し楽に勝てるのではないかと期待していたが、これまでの戦績(4引分け1敗)から考えると新居選手の以外の得点で勝利できたことを喜ぶべきかもしれない。

 順位も今季初の5位にアップした。ただし、5位から9位の水戸までの勝点差は3であり、油断すると9位になるという僅差である。一方、昇格争いの3位神戸とは勝点差は7であり、次節以降の東京V、横浜F、札幌との闘いが重要になってくる。

 ところで、鳥栖スタジアムにおける応援について、6月7日と27日にチームの呼びかけでサポーター会議が開催された。発端は5月28日の仙台戦終了後に生じたトラブルであったが、これを契機にサポーター間で応援スタイルについて議論されたことは素晴らしいことだと思っている。

 7日の会議では、トラブルに参加したサポーターの自己へのペナルティー(6月の応援自粛)が説明され、他のサポーターにゴール裏での応援が呼びかけられた。その結果は、ゴール裏(6月)の応援は、これまでの応援に比べ力強さはなかったが、フレンドリーな応援となった。

 27日の会議では、サポーター全体に対し、ゴール裏への結集が呼びかけられるとともに、6月の応援(試合開始時の選手コール、試合の流れを中心とした応援)を取り入れること、また、シャツ又はタオル(マフラー)等でスタンドをサガンブルーすることが了解された。

 7月1日のゴール裏のサポーターが多かったと感じられた人が多かったのではないだろうか。

 心配なのは、今までゴール裏で座って応援していた一般ファンの応援場所であるが、一緒に応援に参加してもらうか3階席に移動することになるのではないだろうか。そのためには、ゴール裏が立見席であることの周知が重要になってくるのではないだろうか。

 それから、応援する人々のシャツの色(サガンブルー、サガンピンク、カチガラスの黒)がバラバラになっていることを気にしている人も多いと思う。

 サガンブルーに統一することも一つの方法だと思っているが、シャツの色を強制することなく、他の方法でも応援団席の一体感は演出できるのではないだろうか。個人的には普段着でも参加できるアットホームな応援団席にして欲しいと願っている。


国立 18.7.9

 7月8日、第26節東京V1969戦は、1対1の引分けだった。前回対戦(第8節:4月8日)と同じように相手選手が退場し11対10の闘いになった。前回と異なるのは逆転されなかったことである。

 前回同様1対1では負けていたが、前半はチームとしては対等に闘えたと思っている。後半は相手選手の退場を活用できないチームのウインクポイントが露見した内容でもあった。

 その中で、相手ゴールキーパーの裏を狙った尹選手のループシュートは素晴らしかった。また、バーに跳ね返されたボールをシュートした鈴木選手(今季初得点)も素晴らしかった。

 その直後、相手選手が退場すると勝てないという「トラウマ」からおさらばと思った瞬間のPKであった。微妙な判定ではあるが、これもサッカーということになるのではないだろうか。

 ところで、第26節で今季の前半も終了した。8勝10引分け6敗、勝点34、得点28、失点29、得失点差△1、7位である。J2リーグ優勝は、柏(49)、横浜FC(44)、仙台(43)、神戸(41)の争いとなっているが、J1入れ替え戦となるJ2リーグ3位争いは、最終勝点を前半3位(43点)×2=86点と考えると、各チームの勝点を前半の2倍として、札幌で16点、山形、鳥栖で18点、東京Vで20点を上乗せする必要がある。

 サガン鳥栖の場合、後半戦で勝点52が必要となる。前半戦の引分けを勝利すれば+20点で勝点54となり不可能ではない。したがって、勝点54を後半戦の目標として掲げることは可能ではあるが、個人としては12勝、6引分け6敗、勝点42(前半戦では第4位相当)を目標として後半戦を闘って欲しいと願っている。

 これが実現できれば、来季のJ1昇格争いに参加することができるのではないだろうか。


 BBIQ 18.7.13

 7月12日、2試合連続となるアウエー(第27節横浜FC)戦であったが、零対1の敗戦であった。第18節仙台戦以来の敗戦である。いつものようにスカパー観戦であったが、前半戦の闘いは見ごたえがあった。

 後半開始から城選手に代わって出場したアルモン選手が効いたようだ。新居選手も相手守備陣の裏を狙っていたが相手守備陣を崩すまではできず、最後は守備の乱れを突かれ失点した。

 気になったのは、今季初スタメンとなった宮原選手がボールを失うシーンが多かったことである。試合感が戻っていないというよりも、パス交換のタイミングがつかめていないように感じた。彼が活きるようになれば、新居選手だけでなく他の選手にも得点のチャンスが生まれるのではないだろうか。

 ところで、サガン鳥栖にとって待望のユニホームスポンサー(胸部)が7月10日発表された。九州電力佐賀支店との契約ではあるが、ユニホーム胸部に「BBIQ」のロゴが入ることになった。

 サガン鳥栖にとって、ユニホーム胸部のスポンサーは2004年のプリンセス天功さん以来との報道があっているが、2004年はプリンテス天功さんの知名度をサガン鳥栖が利用させて貰ったとの感があるが、今回はユニホームスポンサー4社目であり、九州を代表する企業(契約当事者が佐賀支店となっているが、本社承認事項であることは明らかである。)との契約であり、広告媒体として評価された結果だと思っている。

 継続契約が可能と思われることからも、最大限の評価ができるのではないだろうか。ただ、これでサガン鳥栖の経営状態が大幅に改善したと評価することは危険である。まず、契約期間が半期であること、J1チームに比べると広告料は、それなりの金額と思われることである。

 大きな効果は、日本を代表するブリヂストンに続き、九州を代表する九州電力がスポンサーになっていただくことにより、当該会社のみならず取引先の会社(社員を含む。)から、あそこが応援しているから自分たちもという効果が大きいのではないだろうか。

 個人的には、その結果、サガン鳥栖の観客動員が大幅に伸びることを期待している。


 絆プロジェクト 18.7.17

 7月16日、第28節札幌戦は、4対零の完勝であった。新居選手の2得点(通算16点:得点ランキング1位)と山城選手(通算2点)、高橋選手(初得点)の得点であるが、完封できたことが更に評価できると思っている。

 新居選手の1点目は見ることができなかったが、残りのシーンは見ることができた。得点シーンでは選手がフリーの状態でシュートしており、これを外したら罰金ものというシーンばかりであった。

 そこに至るシーンを見ていないので(いつもであればスカパーの再放送で確認するのであるが、18日16時放映のため見れず残念である。)何とも言えないが、それまでの組み立てが良かったということではないだろうか。

 気になるのは、得点ランキング2位であるフッキ選手が出場していない状態での闘いだったことである。鳥栖の場合、想定内のチーム、選手であれば対応できるが、個人能力の高い外国人とか、守備的な相手に苦戦している。

 これからの課題は、夏場の体力消耗対策、守備的な相手に対する攻撃、個人能力の高い選手に対する守備である。次節新居選手、高橋選手、山口選手が出場停止となるが前向きにリフレッシュするチャンスであると考え対応することが大切ではないだろうか。

 次に、各選手のスキルアップが求められるが、この夏場に猛練習するのではなく、頭のストレッチ中心に考える「力」のアップをお願いしたい。

 ところで、チームのHPが新しくなり見やすくなった。全てを見たわけではないが、チーム(鳥栖フユーチャーズを含む。)の歴史を紹介していただいていることに対し、オールドファンとして感謝したい。

 チームは、誕生、オナー企業の撤退、署名活動、再出発、J2リーグ加盟、経営危機、営業権譲渡、そして新生サガントスの誕生という激動の歴史とともにあり、その時々の監督、コーチ、選手とつながっているということを思い出させてくれた。これが絆プロジェクトの原点ではないだろうか。


 ゴミ問題 18.7.23

 7月22日、第29節水戸戦は、2対2の引分けであった。全体としては評価すべき試合だったのではないだろうか。3選手(新居選手、山口選手、高橋選手)が出場停止(イエロー4枚)の試合で先取点を取った水戸に逆転したこと、セットプレイから2得点(セットプレイから得点したシーンが少なかった。)したことがあげられる。

逆に、問題点として、セットプレイから2失点(セットプレイから失点するシーンが多かった。)したことであろう。

 気になったのは、途中交代で出場した宮原選手である。一人の選手がボールをコントロールするのではなく、チーム全体でボールをコントロールし、相手守備を崩すというチームコンセプトは理解できていると思うが、チームのパスワークに入れていない状態のようである。

 一言でいうと判断が遅いため、ボールを失うシーンが多かったのではないだろうか。資質の面では最高の選手であり、チームの中心選手として活躍してもらうためにも、判断のスピードアップと1試合走れる運動量を期待している。

 ところで、Asistは、HPトップで紹介しているとおり、サガン鳥栖SNSに参加していますが、同サイトで「サガンホームゲームのゴミ問題を考えよう!」というコミュニティが開設され、建設的な意見が飛び交っています。

 このサイトが社会的な問題となっているゴミ問題を身近な鳥栖スタジアムのゴミ問題として議論し、改善点を関係者に提案し、その改善策の実施に参加(ボランティア)するという、社会参加活動になることを期待しています。

 サガン鳥栖を応援している人だけでなく、ゴミ問題に関心がある人、社会参加(ボランティア)に関心がある人は、是非、サガン鳥栖SNS(http://saganfc.jp)へアクセスをお願いします。(同サイトの利用は、無料ですが会員登録が必要です。)


  交流宣言 18.7.27

 7月26日、第30節山形戦は、長雨(大雨)が続いた今年の梅雨が九州、四国で明け、暑い平日のナイターとなった。1対2の逆転負けにユン選手の退場というおまけ付となった。

 週2回のハードな日程からやむ得ない面もあるかもしれないが、相手チームも条件は同じであり、先制しながらの逆転負けは、監督、選手だけでなく関係者やサポーターにとっても痛い敗戦となった。

 高地選手のフリーキックが決まり(残念ながら見ることができなかった。)前節からのセットプレイからの得点が続いたが、マークが甘くなり同点にされると、相手選手の執拗なチャージにユン選手が切れてレッドカードとなってしまった。

 その際、選手達は一箇所に集まるなど興奮していたが、サポーターから選手を煽るのではなく、冷静になるようにとのメッセージが込められたコールが行われたことに感動した。

 しかし、サガン鳥栖の選手達が気持ちの切り替えができなかったことが残念であり、レッドカードの遠因となった相手選手の行為を見過ごした審判に対しても反省を求めたい気持ちで一杯である。当然、相手選手のチャージに切れたユン選手にも反省を求めたい。

 前季の草津戦におけるPK負け(誤審)に匹敵する痛手を被ったと思っているが、いかにチームを立て直すかという課題が待っているのではないだろうか。前季の反省を踏まえ、リフレッシュすることが必要である。そうでなければ、前季を踏襲してしまう危険性もあると危惧している。

 ところで、7月27日、サガン鳥栖と佐賀市との間で「交流宣言」が締結されたと報道されている。佐賀市が市民への広報や集客に協力する一方、サガン鳥栖は佐賀市で講演会やサッカー教室を開催するとのことである。

 今季も佐賀市(佐賀県運動公園陸上競技場)において、ホームゲーム(2回)を開催することになっており、佐賀市は1万人の観客を集めたいと張り切っているようである。準ホームと言える佐賀市において、本格的な支援活動が展開されることに感謝したい。

 佐賀市民をはじめとする地域の人々と地元のプロサッカーチームをスタジアムで応援できる日本31都市(地域)の一つであるという誇りを共有したいと思っている。


 退場 18.7.30

 7月29日、第31節仙台戦は、ユアテックスタジアム(アウエー)観客14,592人の中で行われ、零対1でサガン鳥栖の粘り勝ちとなった。サガン鳥栖が先行(新居選手のシュートのこぼれ玉を濱田選手が繋ぎ、山口選手がヘッドで得点)したが、村主選手の退場(イエロー2枚)により、前節と同様に10対11になってしまった。

 同じ退場でも一発レッドとイエロー2枚という違いがあるが、どちらも審判の不安定なジャッジが遠因と思われる。いつものようにアウエーはテレビ(スカパー)観戦だったが、解説者も前半と後半ではジャッジの基準が変わっていると指摘していた。

 選手も同じであるが、明確な目的意識がなく試合に臨んだために、あいまいな判断が生じてしまうのではないだろうか。その意味で、サガン鳥栖の選手は明確な目的意識をもって試合に臨んでいたと感じられた。

 ジョエルサンタナ監督(仙台)が試合後のコメントで「私は試合に挑むたびに、少なくとも2試合、相手チームのビデオを見る。さらにスカウティングにコーチを送っている。試合を通して見なくても、今日の試合と、前節、前々節の試合を比較すれば(相手の姿が)違うということがわかると思う。

 今日のゲームでは、相手はひじを掴んできたり、倒れたりということをしてきたが、他の試合ではそういうことはしていなかった。」と発言しているようであるが、試合に臨む気迫が違ったということではないだろうか。

 前節の反省と前半2回の仙台戦が惨めなものであっただけに、監督、コーチ、選手の気持ちが高まっていたと思われる。これを毎試合続けることは無理だと思っているが、やればできるということを選手自身が感じたことが今後の闘いに生きてくると思っている。

 前節終了時に感じた「前季第16節の草津戦後、ずるずると後退した昨季と同じになるのではないだろうか?」という不安が一掃されたことに感謝したい。次節の草津戦はユン選手、村主選手、高地選手が出場停止となるが、休養と思ってリフレッシュして欲しいと思っている。

 ところで、チームのHPに総入場者数とともに有料入場者数が明示されている。総入場者数が第30節までの14試合で94,518人(平均6,751人)、有料入場者数が前半戦12試合で41,808人(平均3,800人)である。試合数が異なるので単純に比較することはできないが、平均して3,000人弱の人々が招待されている。

 これには、佐賀県プロサッカー振興協議会の地域別招待とスポンサー企業やサガンドリーム関係の招待、ゴール裏の小学生、幼稚(保育)園児以下が含まれている。第30節山形戦の入場者数は4,184人だったが、ナイターだったためかバックスタンド3階席はガラガラだった。開幕戦や人気チームとの対戦時が多いようである。

 招待事業で観戦した人がビジターになったという話を聞くが、まだ、まだ少ないようであり、いかにビジターになってもらうか思案のしどころである。招待客向けに次節から数試合の見所等を記載したチラシを作成し、3階席への上り口で配付するのも一つの方法だと思っている。


 普通のチーム 18.8.7

 8月6日、第32節草津戦は、零対1で惨敗した。心配していたように選手たちの集中力というか、気迫というか、試合に対する思いが、ザスパ草津の選手の方が高かったようである。前節の仙台戦の勝利と前半戦の勝利(草津戦2勝)で選手たちが慢心していたのではなく、この夏場に2試合連続で退場者を出したことが、ボデーブロのように効いたのではないだろうか。

 草津戦も山口選手の退場で10人で闘うことになり、3試合連続という悪い循環になってしまった。残りの第3クールは、退場者(イエローカード2枚又はレッドカード)を出さないことと、イエローカード累積による出場停止をコントロールする配慮(各試合1名が限度)が必要ではないだろうか。

 サガン鳥栖の目指すサッカーを信じて、体制を立て直していただきたいと思っている。立石選手に続き、怪我から復帰する選手たちがカギになるのではないだろうか。叱咤激励も必要であるが、今は、監督、コーチ、選手を信じて応援することが大切ではないだろうか。

 ところで、草津戦の会場では、新たなユニホームスポンサー(胸:BBIQ)が披露され、ユニホームスポンサーが4社になった。また、今夕、スカパーの録画中継を見たが、会場に設置されている看板の多さに改めてビックリした。

 さらに、毎試合サガン鳥栖のホームゲームを支えている「アシストクラブ」メンバーも150人(実稼動50人弱)と増えてきた。また、佐賀県プロサッカー振興協議会の招待事業やイベント(はなわさんのエール)で観客も5,759人(累計100,277人、平均6,685人)と多かった。

 仙台戦の反省から開催されたサポーター会議を受けてゴール裏のサポーターも確実に増えてきており、会場のカラーもサガンブルーに変わりつつある。また、サッカースクールを開催し地域のレベルアップにも尽力されており、足りない部分や課題は残るが、やっと普通のチームになったというのが実感である。 


 夢プラン21と記念事業 18.8.13

 8月12日、第33節柏戦は、想像(期待)すらできなかった2対5の完勝である。今季の4点以上を得点した試合は4月18日の愛媛戦、6月24日の草津戦、7月16日の札幌戦の3戦で、場所はいづれも鳥栖スタジアムである。アウエーでの5得点(4点以上)は初めてである。

 一方、今季4点以上を失点した試合は5月28日の仙台戦(鳥栖スタジアム:5失点)のみである。このように並べて見ると4点以上を得点、失点した試合が4月、5月、6月、7月、8月と各月1回誕生している。

 スカパーで観戦していて、新居選手のハットトリック(今季2回目)は凄いし、カウンターにつながったボールのカットと中盤でのボール回しが素晴らしかった。山城選手のループ気味のシュートも素晴らしかったが、周りの動きも大きかったのではないだろうか。

 また、仙台戦と同様に身体能力の高い相手選手をワンマークした戦術がはまったようであるが、あいかわらず、セットプレイからの失点、試合終了間際の失点があったことは残念である。

 現地で応援していたサポーターだけでなく、サガンティーノ全員の雄たけびが聞こえてくるような、すばらしい試合だった。

 ところで、チームのHPでも紹介されているが、鳥栖市の青少年育成事業「夢プラン21」で鳥栖北小学校3年生6名から提案された「鳥栖スタジアムを2万人のお客さんで埋めよう!」というプランが採用されてる。

 11月12日(日)の湘南ベルマーレ戦を目標に設定し、実現に向けてスタートしたとのことで、サガン鳥栖のサポーターでなくとも協力したくなるようなプランをお願いしたいと思っている。Asistも是非、参加したい。

 また、8月13日の西日本新聞(32面)に「創業160年を記念」とのタイトルで久光製薬(鳥栖市)が来年迎える創業160周年の記念事業として、同市を拠点とした街づくりなどに取り組む20団体を選び、活動資金を贈る「地域活性化支援事業」を今年から3年間実施すると報道されている。

 対象は、市民団体や法人で、事業内容は社会教育、街づくり、学術・芸術、スポーツ振興、環境保全、地域安全、男女共同参画社会の推進などである。今年分の締め切りは8月31日ということである。

 久光製薬には、潟Tガン鳥栖時代から鳥栖スタジアム常設看板スポンサーとして支援していただいており、また、このような記念事業(地元還元)を実施していただくことに鳥栖市民として感謝したい。

 このように、地域の活性化や地元還元を図る事業が活発になる理由としては、地域としての「元気」、企業としての「使命」、家族としての「幸せ」、個人としての「生きがい」を求めるニーズが高まっているためと感じている。


 アシストクラブ 18.8.20

 8月19日の第34節、J2チームが13チームのため、サガン鳥栖は休みであった。他の試合をスカパー観戦したが、チャンネルを途中で切り換えるため、どれも中途半端な観戦となってしまった。

 その中で、アビスパ福岡を観戦しようとしたが生中継はなかった。報道を見ると京都との闘いは4対5で激闘だったようである。両チームとも昨季闘ったチームであり、今季の成績が気になるところであるが、両チームともに降格ライン上である。

 J1とJ2とのレベル差を感じるとともに、来季異なるチームと闘いたいとの気持ちとアウエー戦を生観戦できるという気持ちで複雑である。サガン鳥栖が入れ替え戦出場となれば、どちらが闘いやすいか思案のしどころであるが?

 ところで、8月20日西日本新聞28面(佐賀版)に「ホームゲーム裏で支える」との記事が掲載されている。記事の中では、サガン鳥栖のボランティア組織であるアシストクラブの活動が紹介されている。

 このアシストクラブに昨季から参加している一人として、取材していただいた西日本新聞社に感謝するとともに、アシストクラブへの参加のきっかけになって欲しいと思っている。

 サポーターとしてスタジアムで応援することも、会社や学校でサガン鳥栖の魅力を語ることも、チームの広告スポンサーになることも、ボランティア(奉仕活動)としてホームゲームを裏から支えることも、サガン鳥栖を応援・支援する一つの形だと思っている。

 これらの応援・支援が地域の人々に浸透し、地域に根ざしたプロサッカーチームになることが、ホームタウンとして理想の姿ではないだろうか。

 さらに、現在、サガン鳥栖を応援・支援している人々やこれまで応援する機会が少なかった人々も参加できる支援組織(後援会)を立ち上げることにより、これらの応援・支援する輪がさらに広がることを期待している。


 リピータ 18.8.24

 8月23日、第35節神戸戦は、零対1の敗戦であった。花火も見れず、ゲームも一部しか見ることができなかったので、8月24日の佐賀新聞の「サガン守備破たん」という見出しに衝撃を受けた。サッカー関係のHPを見ても一方的なゲームだったようである。

 負けた後の花火に観客がどう反応したか気になっていたが、神戸の攻撃にほんろうされたチームを見て、約7千人の観客がどう思ったかが、さらに心配である。神戸戦は、夏休み最後のホームゲームであり、佐賀県プロサッカー振興協議会の無料招待(鳥栖地区)でバックスタンド3階席は観客で一杯だった。(推定3千人)

 その中に鳥栖市の青少年育成事業「夢プラン21」の「鳥栖スタジアムを2万人のお客さんで埋めよう!」というプランを提案した鳥栖北小学校3年生の生徒・保護者約200名が多くの手作りゲートフラックを掲げて応援していた。

 試合終了後には約600発の花火が鳥栖スタジアム北側の公園で打ち上げられるなど、サガン鳥栖の勝利を祝う舞台は整っており、勝利をプレゼントできなかった監督・コーチ・選手にとっては厳しい自戒の念が残ったのではないだろうか。

 チームのHPに掲載されているように、サガン鳥栖の観客数は仙台、札幌、柏についで4位で107,221人(16試合)、平均6,701人であるが、この中でリピータと言える人々は何人ぐらいであろうか。

 データでなく感覚的な話しであるが、仮に年間に10試合程度以上を観戦する人々をリピータと定義して考えてみたい。1試合におけるリピータの数が新運営会社の努力で2千人から3千人と増加していると思われる。リピーターの数としては、1試合の1.5倍程度と思われるので、現在、5千人弱程度がリピータと言えるのではないだろうか。

 神戸戦の7千人の内訳は、リピータ3千人、非リピータ4千人(招待客3千人)と推定される。問題は、招待客から有料入場者への移行と、非リピータからリピータへの移行をどうすれば実現できるのかということである。

 極言すれば、お金を払う価値があるかどうか、見ていて楽しいかどうかがポイントになるのではないだろうか。その意味であらゆる面を見直すことが求められているのではないだろうか。

 そのためには、ホームで勝つことが第一であり、負けても感動できたかどうか(得点シーン、戦術的な価値、スタジアムの雰囲気)が問題である。


 観戦ツアー 18.8.27

 8月26日、第36節徳島戦は、2対1の記念すべき勝利であった。2004年第4節(2対2)、18節(1対1)、27節(1対2)、39節(3対3)、2005年13節(零対零)と続いていた未勝利を25節のホームで2対1、今回の36節のアウエーで2対1と連勝した。また、今回参加した応援ツアー(西鉄旅行)の初勝利でもある貴重な勝利である。

 10年前のJFL時代、鳥栖フユーチャーズ時代の最後の年に、当時の後援会主催の観戦ツアーに参加した時も敗戦であった。当時の有田社長と試合後、会場で話した記憶が鮮明によみがえった。鳥栖フユーチャーズ3年目であり、勝負の年でもあった。その時の敗戦がいかにチームとして痛いかを話しておられた。

 振り返ると、チーム解散の流れが始まった敗戦でもあったが、私にとっては、知らなかったサポーターと話しができ、その後の活動のきっかけとなった応援ツアーだった。

 今回の応援ツアーを振り返ると、26日午前8時にメンバー27人+搭乗員+運転手2名の合計30名で鳥栖スタジアムを出発した。

 トイレタイムで寄ったサービスエリアでは、サガンドリームス(社員)の皆さんや家族で応援に行くアシストクラブメンバーに遭遇、嬉しくなった。

 車中では、チームから提供されたグッズの争奪(じゃんけん大会)やSTSの夢超戦を鑑賞し、宮島パーキングエリアで昼食、カツ丼を食べて昼寝のつもりが、食後は応援練習!開門30分前に到着した。

 ゴール裏のサポーターの段幕張りを感心して見ながら、腹ごしらえ!あの家本主審、何も起きなければと不安な試合前!

 いよいよ試合開始、前半は相手に合わせるいつものチーム、中2日ではお互いに疲れているのか盛り上りなし。後半開始後、心配した判定、退場は相手チームだったが、10人相手に勝てないチーム!スコアドローを予感する。

 気持ちが通じたのか(パス)スピードアップし、新居選手の得点(通算20点目)が生まれたが、また、無理をしないという時間稼ぎが始まる。徳島に得点され目が覚めたのか押し返し高橋選手の得点誕生。何があったのか、岸野ヘッドコーチ退席へ?

 その後、新居選手がシュートを放つが、相手ゴールキーパー(元サガン戦士:高橋選手)が必死にブロック。シュートタイミングが読まれていたようである。無難に勝点3をゲットしたが、このままでは次節のホーム(東京V)が心配である。

 午後9時50分に会場出発、20分後銭湯に到着、ゆっくり風呂に入って、昼食で食べたカツ丼が良かったのかと自己満足!11時30分出発、一路鳥栖へ。朝6時過ぎに鳥栖スタジアムに到着。ツアーに参加された皆様、アウエー応援に行かれた皆様、お疲れ様でした。


 サガン魂 18.9.3

 9月2日、第37節東京ヴェルディ1969戦は、2対零の勝利である。これまでの闘いは、1引き分け1敗で、第8節のホーム戦で東京Vは10人になっても引いて守るのではなく、積極的に攻撃し逆転するなど、さすがプロサッカーチームの名門と感心した記憶がある。

 今回は、サガン鳥栖が積極的にプレスをかけボールを支配していた。シュート数も相手の7本に対し15本を放つなど、サガン鳥栖にとって大きな勝利となった。特に鈴木選手の頑張りには悲壮感も漂う気迫が感じられた。

 故障者が続出しているが、新たな選手が頑張るという良い流れが生じているようである。この結果、13勝11引分け10敗で勝点50となり、今季2度目の5位である。前回の5位は1節で後退したが、今回は最後まで上を目指して欲しい。

 鳥栖スタジアムも開場前からお祭り気分で盛り上っていた。ハーフタイムのリハーサル、サッカースクールの子供たちの闘いから始まって、開場後は新サガンカードの加入受付、ゲートフラッグコンテスト優秀作品の発表、マスコット祭り、サッカーパークなど盛り沢山のイベントが実施された。

 その中で、アシストクラブ(サガン鳥栖のボランティア)のミーティングに高橋選手が訪れて、メンバーに対し感謝の言葉があった。担当者からメールをもらった時には、試合前の大事な時間でもあり、選手に負担を強いるのはどうかなと思っていたが、高橋選手の言葉を聞いて、社会人の一人として大勢の人に対し「あいさつ」をすることは、選手にとっても貴重な体験になると感じた。

 今後も、ミーティングに選手が訪れるとのことであり、アシストクラブメンバーにとっても嬉しい時間になるのではないだろうか。ボランティアに参加する人が増えると言う効果も期待したい。

 ところで、9月2日の佐賀新聞8面の「展望台」に「サガン魂」との見出しで、あるお店の閉店が紹介されていた。それは佐賀市八戸溝のスポーツバー「カバチ倶楽部」で店主の体調不良を理由に8月末に閉店されたとのことである。

 今年の初めに開店されたお店で、サガン鳥栖サポータが5月中旬からサガン鳥栖のアウエーを応援する場所(パブリックビューイング<PV>観戦)として利用していた。私も2度行ったことがあり、このようなスポーツバーが増えれば、サッカーだけでなく見るスポーツ文化が広まると期待していただけに残念である。


 勝点53 18.9.9

 9月8日、第38節湘南ベルマーレ戦は、2対1の勝利だった。所用があり後半40分からのテレビ観戦となったが、高橋選手のゴールは素晴らしかった。1点リード、1対1という携帯情報を見ながら引分けかなと思っていたので喜びも大きかった。

 9月9日の新聞等の情報を総合すると、サッカーで負け、勝負に勝った試合だったようである。村主選手が一発退場になり、イエローカードも多かったようである。吉田選手の復帰という嬉しいニュースもあるが、まだ、まだ、というのが現状のようである。

 しかし、前季の勝点52を超え、チーム最高の勝点53である。勝敗も14勝11引分け10敗で得失点差プラス7点となった。残り13試合をどう闘うかが大切であるが、課題は残るが昨季よりワンランク上のチームになったと評価してもいいのではないだろうか。

 さらに、連勝するとJ1入れ替え戦出場の3位も夢ではないが、現状は、J1チームと闘う戦力とは言えないであろう。来季、又はその次を想定して戦力アップを図ることが重要である。そして、昇格を誰(監督、コーチ)に託すかが次の問題である。

 チームも頑張っているが、フロントも次々とスポンサーを獲得している。今週は地元大手企業でもある久光製薬が鳥栖市に保有している研修センター(隆正館:女子バレーボールチームの選手寮として1992年に建築)の1階・2階(3階建て)1,250平方メートル(378.8坪)をサガン鳥栖選手の独身寮として10月から利用することが発表されている。

 また、佐賀市に続き9月23日に唐津市とサガン鳥栖が「総合交流宣言」を行うことも発表された。地域に根ざしたプロサッカーチームへ向け前進していることが感じられる今日このごろである。

 ところで、9月8日の佐賀新聞(16面)にお隣のアビスパ福岡の有志の会がクラブに意見交換会を要望したとの記事が掲載されていた。有志の会は、「ブレがなく、しっかりしたビジョンを持ったクラブ運営をしてほしい」という趣旨で約1,400人分の署名を集め9月1日に運営会社提出し、15日までにサポーターとの意見交換会を開催するように求めているとのことである。

 さらに、9月9日の西日本新聞(21面)では運営会社がサポーターとの懇談会を開催(日時、場所未定)すると発表した旨記載されている。レベルは異なるが数年前のサガン鳥栖を思い出させる記事である。


 第3クール終了 18.9.17

 9月13日、第39節愛媛FC戦は、ドローであった。ボールをキープし果敢に攻撃するなど選手は頑張っていたが、ユン選手と新居選手が怪我で出場していないためか、決定力が不足していたようである。次につながる試合だったかどうかが気になるところである。第40節はお休みだった。

 9月16日の第40節が終了して、今季のサガン鳥栖は14勝12引分け10敗、勝点54、第5位である。前季は、10勝9引分け14敗、勝点39、第8位であったから、J2リーグが12チームから13チームに増加したことを割り引いても、+4勝、勝点+15はすばらしい結果である。

 松本監督の目標(勝数−負数=10)を実現するためには、第4クールを9勝3敗(勝点+27)、8勝2分け2敗(勝点+26)、7勝4分け1敗(勝点+25)、6勝6分け(勝点+24)の成績が必要となる。それを実現すると勝点が78点から81点になるが、現在3位の横浜FCが勝点70で5分の成績でも勝点19を加算し89点となり、逆転は困難な状況となっている。

 まず、前季第4クールの4勝1引き分け6敗、勝点13を超え、勝点+20(6勝2分け4敗)を目指して欲しい。残り12試合をどう闘うかが今季の評価を左右すると考えているが、来季を意識した闘いも必要になってくるのではないだろうか。

 ところで、久光製薬の研修センター「隆正館」をサガン鳥栖が選手寮として借りることが発表されていたが、9月15日(金)に同研修センターで調印式が行われたと新聞報道されている。

 調印式には、中冨博隆社長、井川幸広社長、古川康佐賀県知事が出席して執り行われたとのことである。サガン鳥栖の歴史を知るものとして、非常に感慨深いものである。これまでもスタジアムの常設看板の掲出など久光製薬にはご協力をいただいていたが、一般市民に見える形での支援は初めてである。

 10月から鳥栖市田代大官町付近を闊歩する選手を見ることができれば、久光製薬関係者のみならず地元関係者からも地元のチームとして応援していただけるものと信じている。


 夢プラン21 18.09.24

 9月23日、第41節ベカルタ仙台戦は、ロスタイム新居選手の1点が決勝点になった。1対零の勝利で勝点3をゲットした。試合開始直前までアシストクラブに参加していたが、試合開始時間に自宅へ、初めてサガン鳥栖のホームゲームをテレビ観戦した。

 昨季からは、アシストクラブに参加しているため、ゆっくりと試合を見ることははできないが、横目で見ながら鳥栖スタジアムの雰囲気を味わうことができた。得点後の盛り上がりを現場で感じることができなかったのは残念である。

 これで順位は5位と変わらないが、勝点57となり3位横浜FCの13点差となった。残りを横浜FCの5勝5敗、サガン鳥栖の9勝2引分けで逆転できる位置にいることが不思議である。

 横浜FCを逆転することは数字的に厳しい状況であるが、ベカルタ仙台を逆転する可能性はある。逆に、6位東京V(56)、7位札幌(53)、8位山形(50)に逆転される可能性もあり、気を緩ませることはできない。これは監督、選手だけでなくサポーターにも言えることである。

 ところで、9月24日、鳥栖スタジアムでサポーター会議が開催された。議題は夢プラン21「まだ一度も満員になったところをみたことがない鳥栖スタジアムを、お客さんで満員にして、いっしょにサガン鳥栖を応援したい」という子どもたちの夢を実現しようというプロジェクトへの取り組みだった。

プロジェクトの対象となるホームゲームは、11月12日(日)の湘南ベルマーレ戦(14時キックオフ)で、観客の目標は2万人ということであった。サポーターから是非実現したいとして色々な意見があった。

 意見が@観客動員の方法、Aホームゲームの運営、B応援の方法に整理され、それぞれについて夢プラン21実行委員会(鳥栖市)、チーム、サポーターが協力することが合意された。

 具体的な協力内容については、チームのホームページで告知されることになっており、積極的に参加したいと思っている。来季は無理かもしれないが、数年後J1で闘う際のシュミレーションもできるのではないだろうか。

 この夢プラン21には、サガン鳥栖関係者だけでなく、鳥栖市をはじめとする行政、鳥栖市都市再生モデル調査実行委員会、ブリヂストンなどの地元企業が協力してくれるようである。このプロジェクトが多くの人々にとって、サガン鳥栖を応援するきっかけになってくれればと思っている。


 貯金10 18.10.02

 9月27日の第42節ヴィッセル神戸は0対2の完敗であったが、10月1日の第43節柏レイソル戦は2対1という劇的な逆転であった。新居選手、高地選手、金選手の負傷欠場、濱田選手も欠場(理由は不明)したが、飯尾選手、吉田選手、小井出選手が復帰し守備を固めた。

 トップ争いをしている柏レイソル相手に得点できただけでなく、逆転できたことはサポーターとして感激した一日だった。積極的に攻撃してこない神戸、横浜FC、水戸、草津などに分が悪いことが、現在の順位(5位)の理由ではないだろうか。

 現在の貯金5という数字は、監督が目標としていた貯金10を達成できる可能性を残した数字で、現在の順位(5位)は、過去のサガン鳥栖の成績に比べるとチームの歴史に残る偉業ではあるが、一歩誤ると7位まで後退する位置であり、頑張っても4位という位置である。

 これまでのチームは、先行したら勝利という絶対的な勝ちパターンがなく、終盤に追いつかれたり、逆転されるケースが多かった。貯金10という目標を最後まで持ち続けることが大切である。

 J2の3位以内は、横浜FC、柏、神戸に絞られてきたが、一方、J2降格は京都、C大阪、福岡に絞られてきたようである。問題は、入替戦に出場するJ2の3位、J1の16位にどのチームなるかということである。

 サガン鳥栖の来季を考えると、横浜FCと神戸がJ2の1位・2位で昇格し、柏が入替戦でもいいのかなと思っている。降格組みはどこでも同じであるが、福岡にはJ1で頑張って欲しいと思っている。数年後、J1ダービーとして鳥栖・福岡の闘いを見てみたいものである。


 天皇杯第3回戦 18.10.09

 10月8日、天皇杯第3回戦が佐賀県総合運動場陸上競技場(佐賀市)で開催された。サガン鳥栖の相手は総理大臣杯(全日本大学サッカートーナメント)優勝校である立命館大(京都)だった。

 J2リーグを闘うサガン鳥栖(現在5位)が大学チャンピオン相手に苦戦した。結果的には4対3と逆転勝利だったが、1点を先制され守備が乱れる場面があるなど、チームとして問題が残る試合だった。

 藤田選手(立命館OB)が先輩の意地を見せ1点を返し落ち着いたが、シュートが決まらない、シュートを打てない病が姿を見せた。ハーフタイムの激が利いたのか後半開始3分に飯尾選手のヘディングシュートで同点としたが、直後に相手チームのセットプレイで守備がマークを外し、1点献上とプロとして恥ずかしい展開であった。

 これを救ったのが、小井出選手と高橋選手のFKによる得点であった。サガン鳥栖にとって貴重なFKからの直接ゴールであるが、これを演出したのがユン選手だった。両方ともユン選手がFKを蹴ると思っていたが、ユン選手がおとりで動き、小井出選手と高橋選手が蹴ったシーンだった。

 高橋選手は、これまでも何度か蹴っていたが、小井出選手のFKは初めてではないだろうか。両方ともに相手GKが動けない素晴らしいゴールだった。ユン選手の若手選手への気配りか、チームワークなのか、相手チームへの目くらましなのか気になるところである。

 ところで、この試合にU-21の井原コーチが観戦に訪れていた。観戦の目的がサガン鳥栖の選手だけではないことは、立命館大のレベルからも明らかだった。試合終了後、立命館大の2選手が悔し泣きをしているのを見て複雑な思いだった。

 その選手からは「勝てた試合だったのに負けた。」との思いが伝わって来た。サガン鳥栖は勝利は得たけれど、勝負に対する気持ちで負けていたのではないだろうか。天皇杯4回戦は挑戦者の立場で立命館大の気持ちもいっしょに、J1チーム(対戦チームは11日に抽選)に伝えて欲しいと願っている。

 最後に、立命館大の選手に対し、会場から健闘をたたえる温かい拍手が贈られた。

 追伸:天皇杯3回戦で、J2リーグ首位の横浜FC、3位のヴィッセル神戸、6位の東京V、10位の水戸ホーリーホックが敗れた。


 草津戦 18.10.15

 10月14日、第44節の草津戦は零対零で勝点1となった。試合内容としては選手の頑張りや戦術など見るべき点はあったが、勝点3をゲットできたゲームを落としたと感じているのは自分だけではないだろう。

 良い点は、シュート16本と攻撃的に試合ができたことと、完封ができたことであろう。攻撃も引いた相手に中盤から意識的にミドルシュートしていたように感じている。特に、高橋選手のシュート力がアップしている。

 天皇杯のFKもすばらしかったが、ロングショートもゴールキーパーが弾くしかない、無回転の威力あるボールが蹴れている。惜しいのは、それに詰めている選手がいないことである。

 サイド攻撃も意識的に行っているが、ラストパスの精度やマイナスボールへの対応ができていないなど、選手間の連携がいま一つと言ったところである。中盤でボールが回っているが、プレスをかけられると回せない状態になってしまう。まだ、トラップが未熟なため後ろからプレスされ、草津へのパスになっているシーンが何回かあった。

 新居選手欠場の穴は大きいが、チームとして何をすべきかのコンセンスはできているのではないだろうか。相手チームである草津も同様なことが言える。山口選手の得点が認められなかったとき、去年の悪夢を思い出した。選手が冷静に対応していたので不思議だったが、オフサイドだったと今日の新聞で知った。

 ところで、天皇杯第4回戦の対戦相手が川崎フロンターレ(J1)に決まった。リーグ戦を優先するのではなく、全力でぶつかって欲しいと願っている。新居選手が出場できれば、いい勝負ができるのではないだろうか。できないならば、できない闘い方があると思う。それが、サポーターの願いである。


 172,818人 18.10.19

 10月18日、第45節の水戸ホーリホック戦は、1対零の完封(藤田選手のリーグ初ゴール)で、勝点3をゲットした。

 仙台が徳島と引き分けたため、4位仙台との勝点差4となった。鳥栖の残り試合数が1試合多いことから逆転の可能性も残っているが、6位東京Vも好調で勝点差2で逆転を狙っている状況である。、気を抜くと現在の5位から7位まで降下する可能性も残している。

 藤田選手が怪我から回復し、天皇杯3回戦に続き得点したことで、残りリーグ7試合と天皇杯が楽しみである。新居選手だけでなく、名古屋から獲得した平林選手も負傷離脱しており、FW陣の怪我が気になるところである。

 天皇杯4回戦で新居選手の勇士を見ることができれば幸いであるが、怪我を治して無理することなく調整して欲しいと願っている。荷が重いかもしれないが、藤田選手の活躍を期待したい。

 ところで、第45節は、10月平日のナイターで会場が佐賀県総合運動公園(陸上競技場)での開催ということで観客数が気になっていたが、6,000人弱の観客が訪れたことにビックリした。

 無料招待客も通常より多かったが、子供づれも多かったことが嬉しかった。鳥栖北小学校6年生の夢プラン21「鳥栖スタジアムを一杯にしたい。」に触発されたのか、関係者の努力かわからないが、多くの子供たちに勝利をプレゼントできたことは、サガン鳥栖の将来にとって貴重なことではないだろうか。

 これで、今季の観客動員数は、143,645人(有料入場者数71,843人)となった。昨季の入場者数が172,818人であるから、残り3試合(ホームゲーム)で29,173人を超えれば昨季以上となる。11月12日の夢プラン21で観客が2万人を超えれば、平均でも昨季を上回る可能性もある。

 残り3試合は、10月29日の徳島戦、11月12日の湘南戦(夢プラン21)、11月26日の横浜FC戦(昇格争い)と話題も多いことから、多くの人々の応援を期待している。そのためにも、夢プラン21のチラシ配付活動には是非参加したいと思っている。


 出場時間 18.10.22

 10月21日、第46節のモンテディオ山形戦は、3対1の完勝であった。18勝13引分け11敗、残り6試合となり、サガン鳥栖にとっては今季勝ち越しを決めた記念すべき試合となった。

 さらに、得点を決めたのが、新たにFWコンビを組んだ藤田選手(2点1アシスト)とユン選手(1点1アシスト)だったことである。新居選手欠場の中、残り試合をどう闘うかが課題であったサガン鳥栖にとって新たなオプションが増えたことは、来季を考える上でも大切ではないだろうか。

 新居選手が復帰しても、直ぐにフル出場とはならないだろうし、無理をして怪我をするパターンになる可能性もあることから、今季は無理をさせたくないというのが、ファン・サポーターの声ではないだろうか。

 J2リーグ3位が見えてきたら、それどころではなく、総力戦になると思われるが、どちらにせよ来季を考えた闘いが必要になるだろう。その意味でも、藤田選手の得点(2試合3ゴール)とユン選手の若手選手を活かそうとする気配りに感謝したい。

 ところで、今季のサガン鳥栖は42試合(3,780時間)を消化したが、選手の貢献度という意味で選手35人の出場時間を見てみたい。最も出場時間が長いのが高橋選手の3,618時間(41試合)であり、2位は金選手の3,134時間(36試合)、3位は山城選手3,011時間(41試合)となっている。

 2,000時間以上の選手を紹介すると、GKシュナイダー選手の2,250時間(25試合)、DF加藤選手の2,011時間(26試合)、MF濱田選手2,661時間(35試合)、MFユン選手の2,834時間(37試合)、FW新居選手の2,388時間(32試合)、DF高地選手の2,918時間(33試合)、MF山口選手の2,002時間(33試合)、DF長谷川選手の2,996時間(34試合)となっている。

 出場時間零の選手も3人おり、強化選手(高校生)1名、通訳に転向1名、GK1名となっている。GKの富永選手はサブメンバーとしてベンチ入りしており、実質全員出場である。

 これらの記録を見ると、2,388時間で21得点(113分に1点)を挙げている新居選手の凄さが伝わってくる。チームナンバーワンの出場時間となったキャプテン高橋選手は、U21日本代表候補選手としてチームの顔になっているおり、DFとして36試合に出場している金選手の働きが光っている。

 これらの選手が、残り6試合、怪我をしないように、カードをもらわないように、そして全力で闘う姿を見たいと願っている。


 未体験ゾーン 18.10.30

 10月29日、第47節の徳島ヴォルデス戦は、2対零の完封で勝点3をゲットした。19勝13引分け11敗、勝点70で4位ベガルタ仙台と勝点で並んだが、得失点差で5位である。

 今季のサガン鳥栖は、昨季の目標である勝点70を達成した。さらに、今季の目標である負け数プラス10にあと2勝となり、、次の湘南戦を完封すれば、試合数以下の失点という目標が達成される。

 さらに、残り5試合で最大の目標であるJ1昇格の可能性が残っている(例:サガン鳥栖が5連勝(勝点15)し、柏レイソルが5連続引分け(勝点5)となればプラス10で逆転となる。)と思うだけでワクワクしてしまう。

 そんなに甘くはないと思うが、想像できるだけでも幸せである。11月12日の湘南戦で実施される「スタジアムを一杯にする」という夢プラン21を実現するための環境が実現したのではないだろうか。

 今季の目標を達成し、J1昇格の可能性を残し、個人タイトル(得点王)も期待できる、この環境に、さらに天皇杯4回戦でJ1川崎フロンターレを破れば、最高の舞台が誕生するのではないだろうか。

 期待しすぎかも知れない。これらの一つでも実現できれば、サガン鳥栖の歴史に残る年となるであろう。

 運営会社も、そしてファン・サポーターもチームとともに成長すべきであり、地域社会にチームを受け入れる土壌を醸成すべきでだと思っている。その意味で時間をかけるべきとの意見、いや、チームがJ1昇格すれば全てが良くなるという意見もあるだろう。

 なにせ、体験したことのないことであり、何がベストなのかわからないが、何が起きても対応できる準備が必要ではないだろうか。


 クラブの歴史 18.11.05

 サガン鳥栖は、等々力陸上競技場において、11月4日、J1の川崎フロンターレと天皇杯4回戦を闘った。結果は零対3で完敗であったが、見ごたえのある試合内容であった。

 新居選手、ユン選手がベンチスタートとなったが、怪我から完全に復帰していない新居選手、イエロー4枚(2回目)で2試合出場停止のユン選手をスタメンから外すことにより、11月12日湘南戦のシュミレーションの意味もあったのではないだろうか。

 確かに、レベルの差があるので攻撃的にいけば、得点はできるかもしれないが、大量失点の可能性もあり、守備的にならざるを得ない状況でもあった。その、ゲームプランで後半32分まで無失点に抑えることができたことは、リーグ戦の最後で生きてくるのではないだろうか。

 まだ、J2リーグ3位の可能性は残っていると感じている。当面の目標である柏レイソルは天皇杯4回戦(磐田戦)を先発メンバー6人を替えて闘っている。次節の神戸戦に備えているようであるが、この結果がどうでるのか見守りたい。

 残り5試合で柏が2勝(勝点6)すれば勝点85となり、サガン鳥栖が全勝したとしても勝点で並ぶことはできるが、現状では得失点差で柏に分がある。

 ところで、川崎フロンターレは、J2リーグが発足した1,999年度にJ1昇格を果たしたが、その時の監督が松本監督(現サガン鳥栖の監督)である。J1昇格とともに監督業からフロント(球団社長)入りした経過が松本監督の著書に記載されている。

 2,000年度をJ1で闘った川崎フロンターレは翌年J2降格となり、その後、J1昇格するまでに4年間を要している。松本監督が記者会見で指摘した7年間とは、川崎フロンターレの昇格、降格の歴史であり、現在の栄光を獲得するまでの歴史である。

 過去にJ1を経験したJ2のクラブは、札幌、仙台、柏、東京V、湘南、神戸の6チームで、過去にJ2を経験したJ1のクラブは、浦和、大宮、FC東京、川崎、甲府、新潟、京都、C大阪、広島、福岡、大分の11チームがある。

 これらの歴史を知ることは、サガン鳥栖にとっても、今後の指針となるのではないだろうか。


 再会 18.11.13

 11月12日、J2リーグ第48節が鳥栖スタジアムで開催された。夢プラン21の「鳥栖スタジアムを満員にしたい。」という子供たちの夢を実現するために、提案した子供たちだけでははなく、多くの人々、企業の協力があり、サガン鳥栖歴史上、最高の18,231人の応援があった。その中で2対1と結果が出たことは嬉しい限りである。

 スタジアムでは、ブリヂストン○×クイズ、お楽しみ抽選会、夢プラン21の主催者である鳥栖市長のあいさつ、久光製薬の選手寮提供セレモニー、夢プラン21を提案した子供たちから選への花束贈呈、ブリヂストンと久光製薬関係者による始球式が実施され、スタジアムの外では、九州電力によるバルーン係留と高所作業車搭乗体験(藤木グランド)、サッカー教室(サンメッセ)、フェラーリ・F1カーの展示(鳥栖スタジアム北側広場)、ブルーフェスタ(鳥栖駅西側商店街付近)が実施され、サンメッセ広場では花火も打ち上げられた。

 このイベントに対応するために、鳥栖スタジアム周辺の駐車場に加え、鳥栖市役所周辺7箇所、市民公園2箇所の臨時駐車場1,000台が準備され、シャトルバスも運転された。個人的にはボランティア(アシストクラブ)参加のため、試合もイベントも見れないで、テレビニュースの得点シーンを見て祝杯をあげた。

 チーム的には、20勝13分け11敗、勝点73で4位という、夢のような成績である。開幕当初の目標である負け数+10の勝数にあと1勝であり、試合数(44試合)以下の失点は44失点と達成されている。後はJ1昇格であるが、3位柏レイソルと勝点差9で厳しい状況に変わりない。

 ところで、鳥栖スタジアムで懐かしい人と再会した。それは、ともにサガン鳥栖を愛し、ともに応援・支援してきた仲間であったが、チームの成績低迷と経営の混乱の中、サガン鳥栖から離れて行った人である。お互いに「嬉しいですね。」という言葉しか出なかった。今日、この日が来ることを信じられない思いが交差した一瞬でもあった。

 一言しか話せなかったが、お互いの想いを感じた最高の時でもあった。直ぐには無理かもしれないが、ともに活動する日を心待ちにしている。今年になり、同じ思いをしたのは2度目だが、まだ、全ての人が戻ってきたわけではない。

 それらの人々の思いも受け止めながら、今後もサガン鳥栖を応援・支援したいと思っている。


  全力に悔いなし 18.11.19

 11月18日、J2リーグ第49節が味の素スタジアムで開催された。東京ヴェルデー1969に2対3と惜敗した。残り3試合全勝しても勝点が82までであり、第49節の結果、第3位となったヴィッセル神戸の勝点84を超えることができず、J1昇格の夢は消えた。

 今季のJ1昇格の夢は消えたが、負け数+10の勝数(現在:12負け+10=22)に2勝以上、試合数以下の失点(現在:48失点)のためには3試合完封という目標が残っている。

 3試合完封が理想であるが、ノッテイル愛媛FC、自動昇格が懸かる横浜FC、フッキ選手がいるコンサドーレ札幌と強敵ばかりである。今は、眼前の敵といかに闘うかである。そのために、一丸となれるかどうかがチーム評価の大きな要素となるのではないだろうか。

 ところで、今季開幕時には、監督が発表した目標(負け数+10の勝数、試合数以下の失点)は達成不可能であり、J1昇格とともに大きな目標と考えていた。個人的には最低でも一桁順位を維持することと、昨季の成績(14勝10引分け、20敗、勝点58、8位、得点58、失点58)を上回ることが目標だと思っていた。

 ところが、勝数(+6勝)、引分け数(+3試合)、負数(-8敗)、勝点(+15)、順位(+4)、得点(+2点)、失点(-10点)と昨季を上回っており、今季の勝点73は昨季のヴァンホーレ甲府(勝点69)を超えている。

 信じられないすばらしい成績であり、守備力が安定したと評価できるが、昨日のようにパスミスから失点するようであれば、まだ、まだ、ということであろうか。

 来季の監督人事や今月末に行われるであろう選手の査定(契約更新)が気になるところであるが、監督、選手には残り3試合に全力を投入してもらいたい。我々サポーターも「全力に悔いなし!」(松本育夫監督の座右の銘)である。


 3年 18.11.22

 11月21日、チームから来季(2007年2月1日)から、松本育夫監督が潟Tガンドリームスの専務執行役員兼ゼネラルマネージャー(GM)へ就任し、岸野靖之ヘッドコーチが後任の監督になることが発表された。

 当日の佐賀新聞の記事(スクープ)で情報を知ったが、チームのすばやい発表には感心させられた。チームが11月末に選手に対し、契約更新の意思表示をして契約更新の交渉に入るが、選手にとって来季の指導体制が気になるのが人情である。

 このタイミングで発表できたのは、チームにとっても、松本新GM、岸野新監督にとっても、選手にとっても、サポーターにとっても、感謝、感謝ではないだろうか。この発表に際し、HPで発表された潟Tガンドリームス井川幸広社長のコメントにも感激した。

 3年前、松本育夫監督が就任した当時を知るものとして、現在の環境は別世界である。この3年間を簡単に語ることはできないが、次の3年間も、そして次の3年間もチームは新たな歴史を刻んでいくことだろう。私は、それに参加できた喜びを感じながら、今後も新たな喜びを感じたいと願っている。

 松本育夫監督が新たなポストでサガン鳥栖に貢献していただけることで、新たな可能性を予感することができる。一方、岸野新監督にとっては、今季、指揮の大部分を任されていたとしても、責任というプレッシャーと闘わなければならない。

 ところで、松本体制になって大幅に選手を入れ替えてきたため、在籍期間が長いのがGKのシュナイダー選手(5年)、MFの村主選手(4年)の2選手で、松本育夫監督とともに加入した3年組がGKの富永選手、DFの小井出選手、加藤選手、MFの高橋選手、竹村選手、FWの奈良崎選手の6名である。

 基本的には、これらの選手にオファーがあれば応じるべきだと思っているが、他の選手には最低3年間の在籍をお願いしたい。出場試合の少ない選手もいると思うが、サガン鳥栖に在籍したという証を残していただきたいと思っている。

 新居選手に代表される主力選手には確実にオファーがあると思われるが、3年間(あと1年、あと2年)サガン鳥栖で頑張って欲しいと願っている。頑張ってもチームが昇格できないなら、自分がJ1のチームに移籍してやるぐらいの気持ちが必要ではないだろうか。

 その意味で、監督、コーチ、選手にとっては貴重な3年間であり、短い3年間でもある。


 ドリームパスポート 18.11.24

 11月23日、J2リーグ第50節愛媛戦がアウエーで開催され、2対零で何とか勝利を獲得した。小雨が降る環境で両チームともにパスミスが目立つ試合であったが、愛媛の勢いは本物で2〜3点取られていても不思議でない展開だった。

 前半を零で乗り切ったことが大きく、後半16分にユン選手が交代出場してから、サガン鳥栖にリズムが出てきた。やはり、ボールのキープ力が違うようである。オンゴールと高橋選手の得点で勝利をゲットできた。スリッピーなグランドでやむを得ない面はあるが、吉田選手の怪我が気になっている。

 勝点が76となり、80点代も夢ではないが、残りの横浜FC戦、札幌戦も愛媛同様に厳しい闘いになるだろう。勝利は大切だが怪我をしないように、全力でプレイして欲しい。

 ところで、今日(11/23)チームからドリームパスポート購入の案内が送られてきた。2〜3年前は、年間シートの案内が来て「来季も応援できる。」と安心したものであるが、今季は3位内の可能性が消えたためとチームの環境が激変したことを喜んでいる。

 しかし、17万人を超える人が応援しているにもかかわらず、有料入場者数が5割程度でチームの財政事情が好転しているとも思えない状況が続いている。J1昇格を実現し、すぐに降格しないためには、最低でも1試合平均8千人の有料入場者と同時に全入場料と同程度の広告収入が必要ではないだろうか。

 直ぐには無理かもしれないが、「そのために何をすべきか。」ということをサガン鳥栖を応援する人々で考え、実行することが求められているのではないだろうか。そうしないと、「J1に昇格できたととしても一瞬の夢になってしまうのではないか。」という不安を感じているのは私だけだろうか。

 ドリームパスポートのパンフに「当面の夢はJ1昇格、その夢を達成したら また次の夢に向かって走り続ける‥‥。そんなクラブでありたいと思っています。」とあり、チームはJ1昇格だけでなく、その後も考えているようである。


 ミッション 18.11.27

 11月26日、ホーム最終節、J2リーグ51節横浜FC戦が開催された。小雨の降る中12,077人の観客が見守る中、横浜FCにとってJ2リーグ優勝(J1昇格)、サガン鳥栖にとってJ2リーグ4位確保をかけた闘いが展開された。試合を見ることができなかったが、なぜか得点シーンだけ見てしまった。

 横浜FCにとって貴重な得点となったシュートは、アレモン選手のアクロバット的なシュートから生まれた。DFとのからみの中でゴールを意識していたのか、蹴り上げたボールがDFをカバーするために前進したシュナイダー選手の裏へループぎみに決まった。

 新聞等によるとサガン鳥栖が前半、後半ともにボールを支配していたようであるが、横浜FCの闘い方でもあり、必ずしも優位にゲームをコントロールしていたとは思えない。最後まであきらめないサッカーができていたのではないかと、観客の声援で感じていたが!

 試合後のセレモニーにも多くのサポーターが残ってくれたことは、松本育夫監督に対する感謝の気持ちとともに、来季への期待の大きさがあったのではないだろうか。

 個人的には、1万5千人程度を予想していたが、地域招待地区がなく、小雨が降る中では観客数も評価すべきであろう。ただ、最終戦のためか、横浜FC戦のためかプレミアA席の観客があふれるほどに多かったことが気になった。

 すでに、来季のドリームパスポートの販売も行われているが、ドリームシート、サガンシートと同様にプレミアA席も座席指定にすべきだったかもしれないと危惧している。これからでも変更可能ではないだろうか。ただ、座席指定にしたとしても、観客が少ない時は試合開始後に空席をオープンにするなどの方法で見やすい(応援しやすい)環境をお願いしたい。

 ここで、「ミッション」著者:島谷陽一(2006年10月30日発行)の一節を紹介したい。

「受け継がれたミッション」

キャリアという言葉には、

「自分を天職に導くもの」という意味がある。

人はだれしも自分が最も力の出せる仕事で

世の中に貢献したいと思っている。

これをやるために生まれてきたんだというものがみつかれば

どんなに幸せなことか。しかし、このミッションとでも呼ぶべき

「自分が生涯を通じて果たすべき使命」にでくわすことは

至難の業だ。それを見つけるのが人生かもしれない。

ただ、懸命にそれを模索し努力する姿はきっとだれかに伝わる。

共に歩きたいと思わせる。果たし得なかった壮大な夢であっても、

だれかが必ず受け継いでくれる。

そう信じたい。


 感謝 18.12.04

 12月2日、2006年J2リーグ第52節(最終節)札幌戦が札幌ドームで開催された。サガン鳥栖の応援ツアーに参加し、今季3回目のアウエー観戦となった。野球兼用ということで、独特の観客席や屋根の形状を見ながら、サッカーを見るなら鳥栖スタジアムだと、改めて感じた。

 1万4千人が入っても半分程度と器が大きいのも大変だなと感じていたが、試合終了後、外に出たら銀世界になっており、この雪を気にしないで観戦できる札幌ドームを見直した。

 試合の方は、ピンチもあったが、2対零の勝利で全体としては安心して応援できる展開であった。今季を集大成する試合と評価できるのではないだろうか。

 今季のサガン鳥栖は、22勝13引分け13敗、勝点79でチーム史上初の4位となった。2000年に6位になったことがあるが、11チーム中の6位であり、今季の13チームの4位と比べることはできない。

 何よりも嬉しいのは、100人を超える人々が九州から、東京から最終戦に駆けつけたことであり、私もその一人になったということである。当日は、仲間と共に祝杯をあげ、すばらしい夜を過ごせたことも、個人的には嬉しいことであった。

 その喜びとともに、翌日(3日)ジョイフルタウン鳥栖・ウエルカムコートで開催されたチームの「壮行会」に参加し、その後、鳥栖スタジアムで開催された「アシストクラブ慰労会」に参加し、皆勤賞(選手全員がサインした試合球)をいただいた。

 アットいう間の2日間であったが、会う人、会う人から感謝の言葉を聞くことができた。監督への感謝、選手への感謝、スタッフへの感謝、経営陣への感謝、ボランティアへの感謝、ファン・サポーターへの感謝、それぞれの人々が感謝の言葉を述べていた。

 来季も同じように感謝の言葉で1年を振りかえることができる年になることを願っている。


 アウエーゴールと下克上 18.12.10

 12月9日、天皇杯5回戦とJ1J2入替第2戦が開催された。サガン鳥栖はオフで試合はなかったが、濱田武選手のレンタル満了によるセレッソ大阪への復帰が発表された。これで、サガン鳥栖から退団する選手が7名、新入団が6名となった。

 12月7日、8日には、トップチームのセレクションが実施され、58人の選手が参加したと報道されている。参加者が多いのか少ないのかはわからないが、競争率が高いことには変わりはないだろう。地域の選手たちの目標にもなるので、セレクションは今後とも続けて欲しいと思っている。

 天皇杯5回戦では、J2リーグ最終戦を闘ったコンサドーレ札幌がアルビレックス新潟にPK戦で勝利している。ともにJ2発足時のメンバーであり、J1経験のあるチーム同士の勝負で紙一重の差であった。同じJ2リーグである札幌を応援していたが、次も、同じくJ2発足時のチームで昨年昇格したヴァンフォーレ甲府との闘いである!

  一方、入替第2戦の前半は、第1戦の延長であり、入替戦の緊迫感は後半にヴィッセル神戸が得点してからだった。今季から始まったアウエーゴール×2点(1勝1敗又は2引分けの場合)の影響があったようである。お互いに1対1と健闘したが、第1戦(零対零)の結果から、福岡が降格という結果になった。

 従来とは逆に、アウエーでは失点を覚悟して攻撃的に試合を展開する必要があり、ホームでは失点を警戒し、守備的にならざるを得ないようである。サポーターとしては面白くないルールのようである。野球のルールには負けるかもしれないが、サッカーとしては複雑なルールのようである。

 これで、J2発足時(1999年:10チーム)からのチームで来季J1で闘うのは、大宮、FC東京、川崎F、甲府、新潟、大分の6チーム、J1の経験があるのが札幌、仙台の2チーム、J1の経験がないのが山形、鳥栖の2チームである。

 JFLからの昇格チーム5チームで来季J1で闘うのは、横浜FCの1チームであり、水戸、草津、徳島、愛媛の4チームは来季もJ2で闘う。

 J1からの降格チームで来季J2で闘うのは東京V、湘南、京都、C大阪、福岡の5チームであり、J1に復帰しているのは柏、浦和、神戸、広島の4チームである。

 したがって、来季のJ2リーグは13チームで、J1経験チームが7チームと今季以上の混戦が予想される。 

 蛇足であるが、J1発足時からJ1で闘い続けているのは、鹿島、千葉、横浜FM、清水、磐田、名古屋、G大阪の7チームであり、磐田を除く6チームはJリーグ発足時(1993年:10チーム)からのチームである。


  チーム10周年と夢 18.12.16

 現在、トヨタ・クラブワールドカップ(W杯)が日本で闘われている。サッカー観戦に目覚めたのは、このW杯の前身であるトヨタカップをテレビ観戦した時からである。それまでは、スポーツ観戦の中心は大学ラクビーや駅伝、そしてマラソンであった。

 初めてトヨタカップをテレビ観戦した時の感動は、サイドチェンジのボールが味方選手の足元にピタッと蹴れることであり、また、ボールを蹴りだすのではなく、パス交換で失地を挽回する闘いであった。1993年のJリーグ開幕とともに、週末はテレビ観戦する日々となった。

 1994年、PJMフユーチャーズが本拠地を浜松市(静岡県)から鳥栖市(佐賀県)へ移転したことから、生でサッカーが見れると喜んだことを思い出した。1996年末のPJM撤退、チーム解散を受けて、1997年5万人のチーム存続の署名から市民球団サガン鳥栖がが誕生した。

 1998年に運営会社として株式会社サガン鳥栖を設立し、1999年から発足したJ2リーグに参戦した。2004年末に株式会社サガンドリームスに経営移譲が行われ現在に至っている。チーム誕生から10年であり、サポーター歴13年、振り返ると長いようで短いものである。

 来年1月7日、チーム発足10周年の記念イベントとして地元高校生とサガン鳥栖OBの闘いが鳥栖スタジアムで開催される。オールドファンにはたまらない企画であるが、選手を知らない人にも楽しめるイベントにしていただきたいと思っている。

 この10年の歴史を乗り越えて、運営会社、フロント、監督、コーチ、選手、スタッフ、ファン、サポーター、スポンサー、自治体、企業、市民が一体となって、サガン鳥栖の新たな歴史を造ることを熱望している。

 指導体制を確立しているメリットを活かし、チームの骨格を維持できれば、今季、J2リーグ4位のサガン鳥栖にとって、J1昇格を目指すことは、夢ではなく目標と言えるのではないだろうか。

 今季のJ1を見ると、チャンピオンは浦和レッズ(2000年J2)、2位川崎フロンターレ(1999年、2001年〜2004年J2)とJ2経験チームが上位を占めており、サガン鳥栖がJ1で優勝し、トヨタ・クラブワールドカップに出場するという新たな夢が誕生したのではないだろうか。


 ゴミ問題と翼をください 18.12.23

 12月17日、鳥栖スタジアムで開催されたサガントス・サポーターミーティングに参加した。以前のサポーターミーティングにも参加しているが、これまでより多くの意見が発表されたミーティングだったのではないだろうか。

 司会進行を務めていただいたサカクラゲンさんに感謝したい。ただ、サカクラさんも指摘していたように、テーマが定まっていなかったことから、総花的な発言が多く言いぱなしの点が気になったところである。

 当日の議論で気になったことについて私見を述べてみたい。

 第一点は、ゴミ問題である。ゴミ問題としては、飲食物の持ち込み制限、会場内の商品充実と販売努力、ゴミの回収方法等がある。現在はコスト意識優先でそれぞれの問題に対処しているが、環境問題、資源問題、マナー問題を優先し、収益性、コスト意識は控えめに判断すべきではないだろうか。

 それが、快適な応援環境を整えることであり、チームの掲げるスポーツ文化を通じた「夢と幸せづくり」に寄与するのではないだろうか。まず、ゴミを分別収集するとともに、持ち帰りを推進するとの方針を定める必要があると考えている。

 それを前提に、飲食物の持ち込み制限なり、会場内の販売戦略を見直すべきではないだろうか。持ってきた物は持ち帰る。会場で購入した物は所定の場所に回収することを原則にしたらどうであろうか。

 今以上に人手が必要なることも予想されるが、チームだけでなく、鳥栖スタジアム、鳥栖市役所がゴミの分別回収を推進することが地域の活性化につながるのではないだろうか。

 第二点は、応援歌である「翼をください」を歌う、歌わないとの問題である。チームの議事録ではサポーターの「子供が『やめればいいのに』といっていてショックだった。」と記録されているが、「歌う、歌わないでもめるのであれば」という言葉が抜けているようである。

 司会進行役のサカクラさんから「翼をください」はイデオロギー的な要素が強いとの発言があったが、その場にいた人々でどれだけの人が意味を理解したか不安である。

 ここで、個人的な「翼をください」に対する思いを披露したい。

 昭和47年に赤い鳥(コーラスグループ)が歌ったヒット曲で小学生の教科書にも載った名曲ということから、サガン鳥栖の前身である鳥栖フユーチャーズのサポータがチームのJリーグ昇格を祈念して歌っていた応援歌(替歌)である。

 この曲を聴くと、平成8年12月1日、前日に降った雪で真っ白になった鳥栖スタジアムのゴール裏にチームはどうなるのだろうと集まったサポーターとともに涙したことを思い出してしまう。

 また、最後の勇姿を見納めたいと12月に北九州市で開催された市長杯(広島、福岡、北九州市、鳥栖の4チームが参加)の応援に土日の2日間、北風の吹く陸上競技場で震えながら応援した。その時、会社は解散するが、チームは残ることができるかもしれないとの話を聞き、そうなればいいなと思ったことを思い出す。

 「翼をください」は、同じ思いをしたサポーターにとって、大切な応援歌であるとともに、チーム存続を訴える悲しい応援歌でもある。だから、安易に歌えないとする人とだから歌うという人がいることを知っていただきたい。

 サポーターの皆さんには、1998年(平成10年)のフランスワールドカップの日本代表の応援歌だったから歌うのではなく、サガン鳥栖の歴史が詰まっている曲ということを理解して歌って欲しいと願っている。


 移籍 18.12.28

 今年も残り4日となった。サッカーファンにとっては、天皇杯準決勝、決勝、高校生サッカーと楽しみは続くが、Jリーグの各クラブにとっては、来季の成績を左右する移籍の季節である。

 サガン鳥栖も11月末から12月初めに契約更新しない選手7名(7濱田、9鈴木、12富永、18竹村、19奈良崎、22立石、24小林)が発表され、その後、契約更新した14名(2小井手、3加藤、4飯尾、14高橋、15鐡戸、16高地、20山口、23衛藤、25藤田、26長谷川、27栫、28廣瀬、30蒲原、31浅井)も随時発表されている。

 これに、獲得を発表されている10名(石田博行<甲府>、清水康也<V仙台>、内間安路<宮崎産業経営大学>、副島貴司<ルーテル学院高校>、栗山裕貴<ルーテル学院高校>、赤星拓<福岡大学>、太田弦貴<初芝橋本高校>、野崎陽介<三重中京大学>、ジョズエ・ソウザ・サントス<渋谷幕張高校>、谷口堅三<アミーゴス鹿児島>)を加えた24名が来季のメンバーとして確定している。(12/29、12/30追加訂正しました。)

 大方のファン・サポーターが気にしているのが新居選手とシュナイダー選手の去就ではないだろうか。2人ともJ1チームで闘うだけのスキルは持っており、問題はサガン鳥栖とともにJ1昇格したいのかどうかがポイントだろう。最終的には本人の判断であるが、よく考えていただきたいと思っている。

 その鍵を握るのが、ユン選手との契約ではないだろうか?今季のチームは良くとも悪くともユン選手のチームだったのではないだろうか。シュナイダー選手の出遅れも響いたが、ユン選手がチームになじむと共にチーム力がアップしたと感じている。

 ユン選手や山口選手には、高橋選手、衛藤選手ら若手選手がチームの中核として育つまで頑張って欲しいと願っている。チーム造りは、バランスが大切ではないだろうか。

 ユン選手と契約できないと金選手の残留も難しくなるであろうし、最悪の場合、新居選手、シュナイダー選手も移籍ということが考えられる。一方、ユン選手が残留すれば、FWとDFを補強し、新居選手、シュナイダー選手も残留すれば競争原理も働いて来季のJ1昇格も見えてくるのではないだろうか。

 最悪のシナリオの場合も、移籍金でブラジル籍の選手3名を獲得して、チームを造ることはできるが、今季のパスサッカーを継続できるか、チームバランスが維持できるかが不明である。そうなっても困らない布石は打っていると松本GMの手腕に期待している。


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