印刷のためのデータを作成する方法について説明します。
多種多様なパソコンのソフトのデータから作成でき、いろんなプラットフォームで使える汎用性の高いフォーマットとして誕生したPDF。
じつは、もともと印刷とは相性のよいフォーマットなのです。
きちんと印刷できるPDFファイルにするためには、少しだけルールがあります。
図の部分に、余白が必要です。この部分は色や柄が入らないように作ってください。
これは便宜的な方法ですが、このようなルールを決めさせて頂くことによって、印刷データ作成が容易になります。 このようなレイアウトで作成されることをお薦めします。
色や柄が紙の縁までおよぶ場合は、逆に3mm余分に大きく作っておく必要があります。 最終的には、この3mmは切り取られてしまうのですが、工程上必要な作業です。なお、ページ物の場合は、全ページ同様です。
この3mmの付け足した部分を“裁ち代”といいます。 最終的には切り落としてしまいますが、断裁時のズレをカバーするために必ず必要なものです。
もしも色や柄が紙の縁まであり、かつ3mmの裁ち代がない場合は、弊社にて強制的に3mm分拡大します。 この場合、少々絵柄が切り落とされてしまいますので、ご了承ください。
巷の一般的な家庭用カラープリンタの「縁なし印刷」と同様のことだと思って頂いていいと思います。
内容によっては、3mm分縮小するか、同率のままトリミング (切り落とし) するかも知れません。
特にマイクロソフト製の Word や Excel での注意点です。
半透明な色を設定しても、正しく PDF で再現できないようです。 特にワードアートを「ワードアートギャラリー」から適用した場合は、「ワードアートの書式設定」を確認してください。
一番細い罫線を使用すると、その線は実際の印刷では消えてしまいます。 これは、「一番細い線」は「その出力機で表現できる一番細い線」であり、印刷用の出力機は高解像度なので、印刷機で印刷できない程の細い線になるためです。 幅が 0.3pt 以上の罫線を指定してください。
PDF を作成するためのソフトウェアを紹介します。
そのほかにも、いいソフトウェアがあるかも知れません。ただし、フォントの埋め込み機能は絶対条件です。
Adobe 製 Acrobat がいちばんいいのですが、まずはフリーウェアで試されてはいかがでしょう。下記は紹介ページへのリンクです。
フリーウェアとは、無料で使用できるソフトウェアです。 詳しくは、それぞれのソフトウェアのライセンス規定をご確認ください。
なお、Mac OS X では OS の標準機能として PDF の書き出しが行えます。
フリーウェアや Mac OS X の標準機能では品質的に満足できない場合は、やはり Adobe 製がよいと思います。