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10月初旬みかんの収穫です。 |
収穫したみかんを運んでいます。 |
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タイヤはキャタピラで動力はエンジンの為、力がいらずたとえ坂道でもへっちゃらです。 |
コンテナには抱えやすいように、少な目にみかんを入れます。
でも80歳の母は私よりも力持ちです。 |
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収穫したものは山で選別します。出荷用は青のコンテナに、小さい物や表面に傷がある物は黄色のコンテナに選別します。 |
コンテナの上にある、みかんが乗っている物には丸い穴がたくさんあいています。その穴から下に落ちた物はSSサイズです。両側にある縦においた黄色いコンテナは傷物を入れる為の物です。 |
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極早生みかんの日南や上野は山から直接農協へ出荷します。それ以外のみかんは収穫してから10日から2週間ほど倉庫でねかせて味を落ち着かせてから選別し、出荷します。はるみやデコポンに到っては収穫してから2ヶ月以上保存し酸味が低くなったところで出荷します。 |
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1月〜2月 |
みかんを収穫した後は土壌を良くする為に肥料をまきます。
化学肥料は使わず有機肥料として油かすや魚粉、また酸性に傾いた土を中性に戻す為に牡蠣殻の粉を撒きます。牡蠣はすぐそばにある有明海の名産です。こうやって「今年も美味しいみかんをありがとう」の感謝をこめてお礼肥(おれいごえ)を撒くのです。
油かすというのはアブラナの種を絞って油をとった絞りかすのことです。母が女学生の頃はそれで髪を洗ったそうです。そうするとツヤツヤになったものだと言います。 |
2月 |
みかんの木の剪定をします。
みかんを収穫してしまった木は、実に養分をとられなくなって今度は枝を伸ばし始めます。そこで枝を剪定します。気が大きくなりすぎるのを防ぐ為です。大きくなりすぎた木は、収穫するときに大変なばかりでなく枝が混んでいると、茂った葉がみかんの日当たりを悪くします。太陽をいっぱいに浴びないみかんは糖度が高くなりにくいのです。大切に育てた木は来年も期待に応えてくれます。 |
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◎ はるみ |
はるみは清美オレンジ(清美タンゴール)とポンカンを交配させたものです。みかんの王様と言われるデコポンも清美オレンジとポンカンを交配させたものなのですが、交配させたポンカンの種類が違うのです。
そういう訳ではるみはデコポンの兄弟とも、早生デコポンとも言われています。
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9月 直径7〜8cmになりました。 |
10月15日の様子です。
かたちはデコポンにそっくりですが、デコポンに比べて表目がなめらかです。 |
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3月 はるみの選別をして出荷の準備をします。 |
はるみのサイズは6L〜Mです。 |
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◎ デコポン |
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8月16日の様子です。
小さいけれどしっかりデコポンの形をしています。 |
9月 直径6〜7cmになりました。 |
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10月15日の様子です。随分大きくなりました。 |
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◎ マルチシートによる栽培 |
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マルチシートとは、透湿性のシートで空気は通すが水は通さないビニールのようなものです。地面を覆っていますのでみかんが雨水などを含みにくくなります。その分型は小さいのですが甘さは格別で濃厚な味のみかんになります。また、下からも光を反射して均一に色づきます。我が家ではみかんにも桃にもマルチシートを使用しています。 |
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マルチ貼りは6月下旬から8月の暑いときに行わなければなりませんし、広い園内を這いつくばってやる作業はとても大変です。それで2005年に農協のご指導を受け、巻いたり広げたりし易いようにマルチシートの端にパイプを入れる方法を試してみることにしました。 |
マルチシートの端を長いパイプに留めて行きます。グレーの物で止めているのがおわかりいただけると思います。この止めるる物をパッカーといいます。 |
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巻き取ったり広げたりするときは、このパイプに巻き取り器の棒を入れ、右の写真のようにハンドルをグリグリ回します。これでマルチ貼りの作業がぐっと楽になることを期待しています。 |
なぜマルチを敷いたままにしないかというと、木が弱ってしまうからです。水分不足では枝を伸ばしきれませんし、乾燥しすぎると枯れてしまいます。それで実を付けてある程度の大きさになったらマルチを敷き、収穫が終わったら外すのです。 |
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夏のマルチの上は40度以上になります。
こんなにしてもみかんは安いので「みかんは家で食べる分だけつくることにして、マルチは止めようか」という私に、母は「期待してくんさー人のおんさーない、こたゆっとが当たり前やろーもん!」と言います。
この「当たり前」の言葉に弱い私です(^^; |
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