満岡内科消化器科医院
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満岡内科消化器科医院

ホスピスとは治癒の見込みのない患者さんの生を最後まで支えるため、医師、看護婦、ケースワーカー、カウンセラー、宗教家、ボランティアたちがチームを組んでそれぞれの分野の知識と経験を統合して、死に向かいつつある患者の心身の痛みを共有しながら介助していこうとする施設や活動をいいます。
私も医師として、たくさんの方々の死に関わってきましたが、『こんな死に方ではなく、もっと別な死に方があるはずだ』という臨終のときに覚える違和感はつのるばかりでした。原因として、

1 癌患者さんが心を閉ざしてうつ状態で亡くなることが多い。
2 自分の人生に満足して亡くなる方が少ない。
3 人が死ぬことを自然なこととして受け入れられない方が多い。

癌の告知は早期癌の場合はほぼ行いますが、進行癌は家族の希望により、多くの場合は告知をしません。そのため、患者さんの病状説明に嘘をつかなければいけない。病状は進行するばかりで、説明に歯切れが悪いと、患者さんは医師や家族に不信を抱き、抑うつ状態になる。そうして、本当に心の支えが必要なときに心を開いて話し合うことができないまま亡くなってしまうのです。告知は絶対に必要とはいいませんが、告知を避けると大事なコミュニケーションがとれなくなることがあるのも事実です。死をいたずらに恐れ、『死ぬのはいやだ』と、じたばたしても死から逃れることはできません。私達は必ず死にます。癌が原因で死なないとしても他の病気や老衰で死ぬのですから、癌だけを恐れるのはおかしいとは思いませんか?よく『癌て苦しいんでしょう?』と尋ねられますが、癌の疼痛は最近の優れた鎮痛剤の開発により殆どはコントロールできるようになりました。ですから、痛みも恐れることはありません。私は癌で死ぬことよりも、患者さんが必要とする精神的な支えを充分に受けることなく死に至る状況が問題だと思います。死をいたずらに恐れることなく迎えることは可能だと思います。ただ、そのためには普段から花が咲いて散ることを当たり前のこととして話すように人が生まれ、死ぬことを当たり前のこととして話す土壌が必要です。
当院ではなるべく、自宅で自然に近い状態で最期を迎えられるように往診や訪問看護を行い、在宅ホスピス運動を行いたいと考えています。住宅状況と核家族化のため、やむをえず、病院で亡くなる方が多いのですが、ほんの数十年前までは日本では自宅で死ぬのが当たり前だったのです。

院長及び婦長は「佐賀のホスピスを進める会」に入会しています。「佐賀のホスピスを進める会」は全くのボランティア団体で県立病院のボランティアルームで月1回例会を開いています。代表は築山さん、事務局は平川さんと云う方です。興味のある方はmailをいただければ、詳しいことをお知らせいたします。